丹叉さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

炎628(1985年製作の映画)

4.7

見てはいけない物を見てしまった.......

どの映画批評媒体でも群を抜き最も高い評価を受けている戦争映画である炎628

個人的には戦争映画の中でプライベートライアン、ダンケルク(1.43:1フル
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アポロ13(1995年製作の映画)

4.3

宇宙空間でのアクシデントというそれだけで最もスリリングで面白い題材をその素の良さを引き出すべく映画的な誇張を極力せず、最高の娯楽と宇宙開発への好奇心を与えてくれる歴史映画

専門的用語を説明入れずに連
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.8

充分な娯楽性のある史実に忠実な歴史映画

警察車両が放つ青い光に照らされた薄暗い住宅街での激しい銃撃戦が最も印象的で興奮した

トレントレズナーによる不安を煽る不協和音やガソスタシーンでの緊急性煽るス
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.1

気持ちの良い音楽に合わせてカットを瞬間的に切り替えるいわばエドガーライト的な編集が堪らない

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.3

答えを明示せず我々に解釈を委ねる難解SF映画

単に「バタフライ効果映画」に当てはめている人が多いが、見当違い

不老不死が実現した近未来世界における宇宙大収縮(宇宙単位でのエントロピー減少による時間
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

自伝映画でさえ充分に娯楽性とメッセージ性を含ませる事が出来る安定のスピルバーグ

刺激に欠ける優しいエンジニアは浮気される宿命なのがよく分かった

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

チーズバーガーを食べた後劇場で再鑑賞

時系列を組み替える構成により生まれる効果を堪能
二流がやったら気を衒った逆張り、タランティーノがやると絶大な効果を発揮
その人物が迎えた結末を分かった状態でその
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

これが社会派映画の正解
映画史を変えた世紀の大傑作
社会的題材の娯楽への落とし込みに最も成功した作家性炸裂SF映画

1. 多様性と宇宙
2. 同時的時間描写の視覚的快楽
3. 跳躍的尻穴棒挿入
4.
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.7

淫らで精神疾患のある中年女性の人生とそれを取り巻く映画館での人間関係を一貫した落ち着きと静寂を重んじる演出で魅せる

映画館でバイトしてる身として映画館という職場におけるドラマに興味があり、そして最も
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.9

「あれ、少佐どこ...?w」

核戦争に発展し地球が破滅するかもしれないという尋常じゃない緊迫的状況の中終盤に挿し込まれる、絶対に笑ってはいけないだろうとある人物に不幸が訪れるシーンにこれ以上無いほど
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.6

各分野で最も優れた者達が集うヴィルヌーブ組が本気でサスペンスを撮った結果….

この映画のミステリアスで不気味な雰囲気の演出は神の域にまで達しており、それは様々な要素が絡み合うことで形成されている。言
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

4.1

死刑制度の可否とサスペンスと哲学を織り交ぜた、緻密な脚本に圧倒されてしまった。死刑や死そのものを哲学に落とし込んで語られていた意味を結末で理解した。伏線になる数々のシーンがミスリーディング的役割と本質>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

天才俳優達の演技を拝見

確かにアンソニーホプキンス演じるレクター博士の気持ち悪くて恐ろしく、そしてどこか知的な表情と喋り方は天才的だった。鑑賞中彼がしばらく出てこないと早く映して欲しい気持ちに駆られ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.6

なんだこの癖になる違和感......

難解と呼ばれる映画には大きくノーラン的な論理性のある難しさとリンチ的な我々に解釈を委ねる答えの無い難しさがあるが、ブラジルはどちらにも属さない特徴的な難しさがあ
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.5

スパイ映画的な緊張感と諜報員のリアルな部分の描写が丁度良い具合に両立した良作。

割合的にエンタメ控えめのスパイ映画ではあるが、”スパイ“を強調し過ぎないその現実的なタッチが魅力的。本物の諜報活動を身
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.1

ん、なんでこんな評価低いの😿
まあ確かに「HEAT」の熱さを体験した上でこっち見たら物足りなく感じちゃうか。普通にめっちゃ面白かったよ。マイケルマンの味がしっかり出てる。彼の作風が好きなら絶対ハマる。
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.2

何度目の鑑賞だろう。この一貫したシリアスで殺伐とした雰囲気、現行ハリウッド撮影監督の中で最も素晴らしい画が撮れる人物であろうロジャーディーキンスによる我々を画面に釘付けにしてしまう撮影、そしてヨハンヨ>>続きを読む

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.7

ポスターがカッコよすぎて鑑賞
ビデオスルー喰らってたけど普通に面白い

史実に忠実な歴史映画でありながら銃撃戦は文句無しで、娯楽ガンアクション映画としても最高。映像綺麗。銃撃描写が一流。鳴り響く銃声、
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.9

メッセージ、
それは観る者に新たな時間観念を授ける映画

この映画は我々の信じて疑わない常識的な時間観念を破壊する。我々の線形的な時間観念、つまり時間を過去から未来への方向で一直線的に捉える考え方を覆
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

「「衝撃的なラストに開いた口が塞がらない」」この謳いは灼熱の魂の為にある様なものです。

既に最大値に達していたヴィルヌーブへの評価が限界突破した。なんだこの天才的な映画は。母が双子の兄妹に残した謎が
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.7

““ナチスの偉い奴全員纏めてブッ〇す””

主人公一味(連合軍精鋭部隊)やナチスに親を奪われたユダヤ系少女と共に、上記計画を遂行してゆく。会話単体含む全てのシーンに娯楽性があり隙が無い。特にクリストフ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.6

酒か男女の情事しか内容が無いビッチ共の長尺トークを楽しんだ後、初見では間違いなく誰しもド肝を抜かれるドーパミン大放出ブッ飛びオモロ爽快カーアクションシーンが待ってる。なんだあれは。カオスすぎて草。女3>>続きを読む