童話と言えば子供に読み聞かせをする簡単なファンタジー譚をイメージするが、本来は強い風刺を込めたサスペンス性やちょっとしたホラーが組み込まれたものが多い。
この作品は、“原作”に忠実に制作されており、「>>続きを読む
サイケデリックなビジュアルと腹を揺さぶるEDMで一気にこの映画の世界観に飲み込まれる。それは主人公の心の可視化。コスメ愛と男性への憎しみが混ざり、異様なカラーが広がる。
蜷川実花の様な単なるインスタ映>>続きを読む
「シネマ・エクスペリエンス」というアオリの通り圧倒的な映像表現が正面からぶつかって来る。砂虫の捕食は力強さと共にどこか美しさもある。過酷な自然の表現は画角の広いIMAXでこそ真価を発揮。ため息が出る程>>続きを読む
陰キャの少女は才を信じ、自身の殻を破り堂々と歩く。
文章を書く能力に秀でた主人公は地元じゃ冴えない女子高生。それでも「このままじゃいられない!」と奮起しロックバンドの批評家として1歩を踏み出す。
成功>>続きを読む
第二次世界大戦最後の兵士、小野田を軸とした物語。彼自身が終戦を迎えるまで彼が何を見てどう生きたかが紡がれる。
長い間戦争に捕われることを強いられた要因は、終わりが見えなかったことにある。
普通の兵士な>>続きを読む
「孤狼の血」というタイトル。1匹の狼。
劇中のセリフの通り、狼は強いが故に淘汰され絶滅した。
この作品で狼を指しているのはガミさんと上林だろう。警察の狼とヤクザの狼。2人とも強すぎるが故に淘汰された。>>続きを読む
ガイ・リッチー×ステイサムという異色の組み合わせ。練られたストーリーを展開するガイ・リッチーが、暴力の権化とも言えるステイサムと相性がいいとは思えない。しかし思った以上の面白さを魅せてくれた。
双方の>>続きを読む
自身の魂を義体という人型の容器に入れる。銀河鉄道999にもある要素だ。
この作品のポイントは、「命そのもののアイデンティティ」という哲学に近いものを論じている点。記憶を人工の脳にインストールして機械の>>続きを読む
物語は全国大会決勝のリョーマvs幸村から始まる。開始15秒でダンスが突然始まるが、これはまだ序の口だ。ここから1時間半に渡る異常な映像を体験することになる。
テニミュがそのままアニメになっただけの演出>>続きを読む
恋人を亡くした人々。その喪失感は、まるで軽く叩いたら簡単に壊れてしまうような、そんな不安定で儚い心情を表している。
この作品のポイントは食事にあると思う。誰かと食事を摂ることでその人の人となりが分かる>>続きを読む
数年ぶりに再開した高校時代のいつメン。今と過去のシーンが交互に表示され、時間を経ても変わらない間柄が見えてくる。
「なずむ」とは心に残り拘泥すること。過去に縛られ引きずってばかりいる彼らを嘲笑してはい>>続きを読む
名作のリブート版は過去作を踏襲しつつパワーアップした作品を望むもの。2005年の神木隆之介版からどんな進化を遂げたかを期待し鑑賞。しかし思い描いていた物とは程遠いものでしかなかった。
個性的な数々の日>>続きを読む
意外や意外。サントラはマイケル・ジアッチーノが担当。どこか哀愁漂う穏やかな曲は作品の世界観とマッチしている。
DV家族に侵された孫と義娘を奪還する老夫婦の物語。異常で暴力的な彼らを前にし、老夫婦は苦戦>>続きを読む
内容としてはテレビ放送と全く同じ。ただ垂れ流してるだけだが、それをわざわざ映画館で金払ってまで観れたことに価値がある。
大きなスクリーンで所狭しと駆け回るモルカー達。可愛いとハートフルの過剰摂取で涙ぐ>>続きを読む
圧倒的!開始5秒でUの世界観を叩きつけられる。スピーカーを背負った鯨に乗り、花を散りばめたドレスを纏って歌うベルの姿に引き込まれる。煌びやかなビジュアルとカリスマ性は色は違えどさながらナウシカの様だ。>>続きを読む
率直に言ってなかなか良い。
ワニと過ごした前半とワニを失った後半。言い換えれば何気ない日常の前半とそれが過ぎ去ってしまった後半。とりとめのない日々の尊さは喪失によって気付かされるもの。
日常というもの>>続きを読む
最後に観た作品は戦慄の楽譜。ここ数年はド派手なアクション映画と化していると聞いてはいたが、しっかりサスペンスしていて安心。
しかし赤井家やFBIを取り巻く関係性は、予習しておかないと話に入り込みにくい>>続きを読む
ヒーローの戦う動機って大抵守る為か勝つ為かの2択。だが主人公ナターシャは過去と向き合い“贖罪の為”に戦う訳だ。
MCUの利点はスペクタクルファンタジーからクライムファイトまで幅広い作品を展開する所。今>>続きを読む
ゴジラKoMでは1部で「怪獣ばかりでストーリーが薄い」などと批判されていた。そして今作、前作の反省を活かすことなく相変わらずの映画を作り上げてきた!それでいいんだよお前らは!最高だぜ!
愛し合う(殴り>>続きを読む
これが本当に序章なのか?そう思わせる程の濃密なストーリー。なのに原作未プレイでもハイになれる見応えのあるアクション。
浅野忠信が言っていた通り頭をカラッポにしても楽しめる、というのは嘘ではなかった。悪>>続きを読む
下北沢を舞台に繰り広げられる日常。
舞台を1つの街だけに絞ることで世界観は閉鎖的になる。しかし、この閉鎖的と言うものは決してネガティブな意味合いでは無い。
地理的な縛りを課すことは即ち登場人物の行動に>>続きを読む
“クリエイターが作品を作る過程”の作品って地味になりがちな偏見。だが、この作品にそんな場面は一切無い!
夢を追う彼らだからこその、熱い情熱が留まることなく波の様に押し寄せる。ジーンの撮った映像の場面が>>続きを読む
懐古、それ自体は凄く美しいもの。思い出補正がかかっても、それは自身にとっての淡く輝かしい経験である。しかし過去に囚われる余り、時に脆さに直面してしまう。
自分の思い出を“追体験”出来るサービス。セット>>続きを読む
本来なら小中理論に倣ってチラリズムを重視した“恐怖への予兆”を見せてくれる。しかし清水監督は全く逆を行っていると言える。つまりJホラーにしては割と直接的。
よく考えてみれば伽椰子も俊雄も白塗りのビジュ>>続きを読む
「DCは暗い」とデッドプールにディスられていたが、その流れに待ったをかけた。シリアス、盛り上がりに欠ける、ショボイと言われ続けたDCがジェームズ・ワンの力によってラリってしまった!
海中、なのにスター>>続きを読む
リングの脚本家が贈る奇妙な物語。Jホラーのエッセンスをベースに繰り広げられ、謎が謎を呼ぶ。
そもそもJホラーの恐ろしさは“さりげなさ”による恐怖への予感、と捉えている。その点に関して視聴してみれば、成>>続きを読む
彼らは紳士、何事もクールにこなす。しかし!ここぞという時彼らはワルになるッ!
麻薬王の引退を巡った後継争い。各勢力の思惑が入り交じる様は血みどろでド派手な殺し合いに…と思いきやまさかの群像劇!
練られ>>続きを読む
ミュージカル映画が苦手な人は一定数存在する。「急に歌い始める展開に抵抗がある」という意見は確かに的を射ていると思う。
しかし考えてみて欲しい。普段音楽を聴いている時に鼻歌を歌う経験は誰にでもある筈だ。>>続きを読む
音楽に合わせて展開されるストーリー。つまりこの作品はミュージカル映画と言える。
どのような状況下にあっても音楽の存在は一時的に幸福を与える。それは我々も同じではないだろうか。
辛い現実も困難も、全て音>>続きを読む
サントラについて自分の解釈と考察を。
冒頭、粗筋で流れていた曲は「主よ人の望みの喜びよ」
この曲は賛美歌とされている。当然歌詞も存在するが、ざっくり言うと「神の傍にいつまでも居続けたい、神の傍から離>>続きを読む
「次の対戦相手、信長ってマジ?」というふざけたコピーに呆れ、蒼の性格を変更させたことに憤慨(蒼は精神的に弱い部分があるだけで、斜に構えて本気とか分からんなんてこと言わない)した。にもかかわらず!素晴ら>>続きを読む
ネット弁慶に与えられた理不尽な制裁!ダニエル・ラドグリフに早いバリアフリー化を望む。
目まぐるしく変わるカメラワークは、息つく間もないアクションのスピード感に拍車を掛け、我々観客もゲームの“視聴者”で>>続きを読む
我々が意に介さず口にし、そうであると振る舞う“普通”というもの。これは、そんな“普通”に馴染めないおかしな2人の物語。
“普通”に縛られるのが嫌な少女と“普通”になりたい青年。自分はどこかに逸脱した部>>続きを読む
君はインド版リーガル・ハイを知ってるか?
無神論者の傍若無人な宗教観には誰もが苛立つだろう。しかし、特定の宗教を持たないということは即ち全ての物事をフラットに捉えることが出来る、ということなのである。>>続きを読む
常識に囚われ続けてきたことに疑問を持ち、現状を打破する勇気を持った少年への賛歌!と言えば聞こえはいいが、オンラインサロン云々でやらかした例の青年を思うとテーマそのものが胡散臭く感じてしまうという摩訶不>>続きを読む