HOHOさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.8

幼少期に観たとき、弁護士さんってカッコいいんだなーと思って観ていた。
いま、成長して観てみると、女性を取り巻く環境が如実に表現されていて、痛く共感した。
別に女性だけに言えたことではないが、自分の容姿
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.0

これを観てからずっとフルーツ系のケーキ食べたかったんですが、念願叶って食べてきました。最高。
食後のキスはどうなんだ、ロマンチックなのか?、という疑問はありつつも、めちゃくちゃ落ち込んだときに食欲を出
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.8

女性が人生の岐路にあるとき、母になった自分の未来を夢見るのか、娘であるという立場を自覚するのか。
前者なら母に共感し、後者なら母に反発してしまうんだと思う。
そんなことを自分の現状に重ねて考えたように
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.7

私は今、毎日が辛くて仕方ない。
私だけではないと思う。毎日が辛くて、とても「充実している」「幸せだ」と言い続けられない人が多いのではないか。
その辛さの中に、あの時ああしてれば、とか、これをしなければ
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.2

The late late showのジェームズ・コーデンそのまま!
ピーターラビットを観ていたというより、ウサギ化したジェームズの喋りと、とんでもないウサギの仕打ちを楽しんだという感じが強かったです
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.0

キラキラの学生生活したかったです、ごめんなさい。
ああアメリカの部活は爽やか…変な後輩シゴキはあるけど、実力が全てで、これが「風通しが良い」ってことか。

しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

3.9

しあわせってなんなんだろう。
経済発展を遂げたはずの日本が、世界的に見ても幸福感が相当低いという話を聞いた時、私は幸福感を規定するものは他者との比較だろう、と思った。
大学で幸福にまつわる社会学の講義
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

エリオになる。
そんな瞬間が、至る所に散りばめられた映画だった。サウンドトラックを聴けば、今も映画を観た時感じた胸の痛みが蘇ってくる。エリオの清らかさだけではない青い性欲や過ち、手に入れられなかった何
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

3.6

3部作、完結。
細かいことは抜きにして、終わるべきところで終わり、基本的に第1作の構造(敵はタネン!ドクはマーティを、マーティはドクを助ける)を変化させないことで、とても潔いシリーズの最後に思えました
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

久しぶりに観ました。
やはりきたろうさんの、ラーメンのために泣くシーンが印象深いですね笑
はじめて、人が泣くのを観て大笑いしました。
何も起きない、何もない南極の地。帰りたくて仕方がないおじさんたち
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.6

30年以上前の人々の夢想する未来を観る、という体験は非常に面白かったです。
実際の現代とは大きく異なるけど、いつの時代でも未来はこうあるはずという想像を語るのは楽しいことだし、ましてやそれを当時の最大
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

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どうしても受容できない点がある。
映画の内容の話ではない。原子爆弾の表現だ。

私は詳しく知っているわけではないけど、日本人が原子爆弾と聞いたら、当然広島や長崎のことを考えるだろう。爆発した瞬間だけの
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JOY(2015年製作の映画)

3.4

ジェニファー・ローレンスという女優が、好きである。
なぜ好きか、それを何となく気づいたのが本作を観てからだと思う。
不幸な境遇にある人を演じてきたことが多い彼女だけど、彼女の目には絶望と同時に、ひたむ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.2

狂気。
その身近さに背筋が凍り、身動きができない。
ジョーカーは我々に、生命の危機という恐怖のみならず、生きて狂気を陥る恐怖を突きつける。
もしこの映画を撮影した後すぐ、ヒース・レジャーが亡くならなけ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.5

情熱をもって仕事ができることを、理想とはしないまでも、嫌だと思う人はいないでしょう。
人生は一度きりだ、という言葉をよく聞きますが、それ故に私たちは自分がこの命ですべきことを、果たすべき使命を探しもが
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.1

正直アメコミに関する知識がほぼなく、
ゴッサムシティてどこだよ?
アメリカの一部?ヒマラヤとかが存在する世界にあるってこと?
と疑問点は尽きず、テンションについて行けない部分はありました。
また、ブル
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.5

マザーロシア…?なにそのネーミング、と思いましたが、観終わって、
マザーロシアだわ!と納得。
正直今回は、キックアス本人やその仲間たちの活躍というより、ミンディを取り巻くしんどい女子コミュニティと、マ
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

これが、原作ものではなく、監督が一から考えたと思うと、偉大な才能を前に身震いします。無重力を実際に作り出し、その中で撮影した、という話を聞き、イメージの具現は本当にできるのだと思いました。
難解だった
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず最初に言いたいのが、将軍(ジェレミー・アイアンズ)です。
か、かっこよすぎる…‼︎
ドミニカに対する告白、その自己犠牲も心揺さぶられるものがありますが、さらりと何でもないように言うのが本当にカッコ
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

3.9

かつて、私の好きな作家さんが、原作のレビューを書いていて、その映画化であるこの作品の予告編を観ました。全体に漂うダークな、そして官能的かつ幻想的な雰囲気にあー見たいなと思っていました。
その中で印象的
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.7

消したい記憶というものは、色んな種類がありますが、今まで美しく大切な思い出だったものが、一瞬で裏切られて汚されてしまった場合、辛さ・痛々しさで目を背けたくなるものなんだろうと思います。主人公とその恋人>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.4

友人や恋人と映画館に足を運び、見るべき映画かと思います。
ミュージカルは大音量で観て堪能すべきだからです。特に、オープニングでした。迫力ある足の音に、高揚感がマックスになりました。
正直ここまでちゃん
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

仕事がなくどん底の状態だった男が、パパラッチになる物語でした。そう書いてしまえば、昨今の日本のスクープ合戦を思い出し、「クズやなー」と生理的な嫌悪感を抱くかもしれませんが、この話は、我々のもっと奥底の>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.8

ハリウッド、ニューヨークそれぞれの街並みを美しく撮ることはもちろん、今回印象深かったアレンのこだわりは、衣装です。
センスが良いのはもちろん、各キャラクターはそれを象徴するようなアイテムを身につけ、ま
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.3

仕事を求め走る車の砂埃、羊の群れ、暴れ馬、刻々と移りゆく雲の流れ、そして雄大に広がる山々…。
イニスとジャックが二人で過ごした時間を彩る様々なものたち。
全て飾り気がなく、そのままで素朴で、それがまた
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.6

多分なんですけど、
アーロンくん、学校の女子から無視されるレベルのオタクの割には、顔綺麗じゃないですか⁈
という感想。
マフィアボスの息子の方が、ずっとオタクぽいですよねー。
だから、ヒットガールとキ
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.0

ダニエルクレイグ氏最終作のはずが…彼はまだ続けるみたいですね。この今までの作品を回収していく感じ、無理やりっぽくて違和感がありましたが、まあ「最後」のつもりなら仕方ないかな。
ほんとうに、今後の作品展
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アデルがとても好きで、主題歌を楽しみにして観ました。そのアデルの歌に合わせたオープニングは、歌詞良し映像良し文字良しと、五感がわくわくするもので最高でした〜。
さて、内容ですが。相変わらず、ボンドさん
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.4

はあ〜〜癒された!観に行って良かった!

内容は確かに非常に現実離れしているほど優しさに溢れているけど、そんな現実があったっていいじゃないか、と思えるくらいには悪意も描かれていたと思います。
そして色
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

ミルドレッドは、一見すると暴力的で非情な女のようですが、次第に彼女の置かれていた環境が厳しいもので、誰もが敵に見えてしまうのは必然的なものに思え、彼女がなにをしても驚かない自分がいました。
それに対し
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ゲロッパ!(2003年製作の映画)

3.2

洋画字幕ばかり観ているせいか?時々邦画を観ると、何を話しているかわからないことがけっこうあります。
井筒監督の作品は、以前パッチギ二作を観たのみですが、そのときも感じた聞き取りにくさを今作も感じました
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マスク(1994年製作の映画)

3.4

だいぶ幼い頃から犬を飼っているのですが、飼う前とあとで、「犬を飼う」イメージがかなり変化しました笑
犬は思ったより私の指示に従わないし、そもそも全然言葉を理解している素振りがないし。たしかに飼ってみな
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.0

2回目。
1回目みた時より、大好きになった俳優さんばかりでしたが、どうしてこんなに冗長に感じてしまうんでしょう。
しかし色合いや、インテリアと衣装の華麗さ、洒脱さは流石。あと、俗に最悪と思われてるハゲ
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.7

音楽は、「音を楽しむもの」。
誰かに強制されたり、義務感を持ってしたりするより、心から楽しさを求めて行った時、今までにない素晴らしいものを奏でることができるのだと思いました。
主人公の男性が、チェコ移
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グリース(1978年製作の映画)

2.7

gleeで曲を聴いていたので、念願のオリジナルをようやく聴けました。
音楽はすごく良かったです。
物語としては、普通の話でした。

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.7

誰にも認めてもらえなかった自分を、ようやく受け入れてくれた人が、ある日特殊な形で自分の前から存在しなくなる、その辛さに胸が痛くなります。
なにか一つの「好き」や「知りたい」を貫き通すことは、後には何か
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