MiYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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回路(2000年製作の映画)

3.4

インターネットのダイアルアップ(懐かしい!)を通じて怪現象が起き、人が次々と死んでいく。「リング」の亜流であるのは間違いないのですが、人類滅亡に向かっていくというスケール感は意外でした。廃墟となった街>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.8

とても見応えのあるドラマでした。往時のハリウッドの俳優や監督が登場し、映画史のトリビアを知る、大変貴重な機会となりました。

でも何が凄いって、映画界から追放されたにも関わらず、変名で脚本を書いて2度
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日本侠客伝 絶縁状(1968年製作の映画)

3.3

シリーズ第8作。舞台が現代になっててびっくり。時代に変化についていけない昔気質のヤクザという設定は、「極妻」や「アウトレイジ」とかでも使われる定番設定の走りかもしれません。

カタギになろうとした健さ
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

3.5

古風な姉と奔放な妹という対照的な姉妹が描かれます。恐らく姉の性格は戦中の空気を残しているのに対し、妹の性格は戦後の空気をまとっているのでしょう。そこにははっきりとした断絶があるのですが、姉妹の仲は悪く>>続きを読む

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

3.0

対人恐怖症なのかPTSDなのかわからないけど、とにかくマスクを被ったままのボーカリスト。絵面がシュールですが、音楽もかなりシュール。なんだ、この暗い前衛プログレは…。

映画としては、凡人が変人に振り
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瀬戸内少年野球団(1984年製作の映画)

3.6

久々の視聴。小学生の頃に母親に連れられて劇場で見た思い出の映画です。夏目雅子さんの美しさと、軽快なテーマ曲「In The Mood」は強く印象に残ってます

ただ、改めて見ると、やや思い出補正が強すぎ
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日本侠客伝 花と龍(1969年製作の映画)

3.3

シリーズ第9作。珍しく原作もので、火野葦平の「花と龍」という小説を基にしているそうです。

どこまで原作に忠実なのかわかりませんが、ドラマパートが長くてダルい。ただ珍しいのは、健さんが星由里子、藤純子
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.5

ワンシチュエーション系のサバイバル映画。コンテナに乗って海を漂流なんて、よく考えますわな。主人公は妊婦で、しかも途中で出産するという驚きの展開。いや、あの状況で新生児を育てるの無理でしょう。案の定赤ち>>続きを読む

婚前特急(2011年製作の映画)

3.5

とりあえず、本作のヒロインが吉高由里子でなくても成立した可能性はありますが(もっと色気のある女優でも良かったかも)、浜野謙太抜きでは絶対成立しなかっただろうな。ほぼ主役でしたよ、彼は。今や日本のドラマ>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.3

「アルジャーノン」の酔っ払い版か?

薬のかわりに酒を飲んで、適量飲んでいるうちは調子いいけど、そのうち度を越して…と余りに予想通りすぎる展開に。ラストも煮え切らない感じで、この映画が何を描きたかった
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油断大敵(2003年製作の映画)

3.3

泥棒(柄本明)と刑事(役所広司)が奇妙な友情育む。なかなか面白い物語でした。

刑事の家族とのエピソードはいる?と思ったら、終盤に上手く物語がまとめられ、工夫が感じられました。とは言え、ドラマとしての
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.3

有名な フォークソングのおかけで、映画のタイトルだけは知ってましたが、こんな映画だったのか

ベトナム戦争を背景にした大学闘争に身を投じる学生たちナイーブな姿は印象の残りますが、無名キャストばかりでや
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日本侠客伝 刃(ドス)(1971年製作の映画)

3.3

シリーズ第11作にして最終作。「刃」と書いて「ドス」と読む。斬新だなぁ。

健さんが事件を起こして行方をくらまし、4年後に戻ってくるという設定がユニーク。その4年前のパートで健さんがズラを被っていて、
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.6

是枝監督の「そして父になる」と共通項の多い作品ではありますが、とても興味深く、惹き込まれていくドラマでした。

本木雅弘が演じる主人公は、プライドが高く、情というものを持たない冷たい男で、妻を失っても
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忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994年製作の映画)

3.6

久々の視聴。こういう奇想に溢れた歴史映画は結構好みのタイプです。

「東海道四谷怪談」のお岩さんの伊右衛門が赤穂浪士だったという設定は奇抜ですが、わりと無理なく融合しているのですね。メインの忠臣蔵のパ
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日本侠客伝 白刃の盃(1967年製作の映画)

3.3

シリーズ第6作。流れ者の健さんが義憤に駆られて斬り込みに行くという鉄板設定。先に斬り込みに行って返り討ちに遭うのが、大木実と伴淳三郎という申し分ないキャスティング。原点回帰とも言えるオーソドックスな作>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.6

伊坂幸太郎の小説を読みまくっていた時期があり、本作は未読ですが、これは思いっ切り伊坂幸太郎の世界観だな、と。

緻密なプロット、アクの強いキャラ、思わずニヤリとしてしまうユニークなセリフ。どれもがまさ
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.5

東西冷戦が終結してからかなり経ちますが、やはりあの時代を舞台にしたスパイ映画はリアリティがありますね。

史実を基にしているとは言え、全く知識がなかった故に、亡命が成功するのか、主人公は帰国できるのか
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道頓堀川(1982年製作の映画)

3.5

とにかく俳優が豪華! 当時二十代の真田広之&佐藤浩市のコンビは初々しく、松坂慶子の美貌と色気が半端ない。

松坂慶子の色っぽさに気を取られていると、後半は日本版「ハスラー」のようなドラマが立ち上がり、
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.3

実在の聴覚障害のボクサーがモデル。耳が聞こえなくても何とかなるんじゃない?と最初は思いましたが 、確かにセコンド指示もゴングも聴こえないのはハンデ。それで彼女がなぜボクシングに打ち込むのか、彼女を駆立>>続きを読む

日本侠客伝 雷門の決斗(1966年製作の映画)

3.4

シリーズ4作目。鶴田浩二の出演はなく、ついに高倉健が単独主演で一本立ちしたということか。

やはりキャストの小粒感は否めませんが、お馴染みの待田京介が切ない役柄を演じていて良かったですね。

そして最
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リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

3.8

スティッチというのはエイリアンだったのか。イントロダクションが完全にSFなのに、そこから打って変わって、のどかなハワイが舞台になるから面白い。

スティッチはキュートだし、家族となるリロたちは心優しく
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幸福のスイッチ(2006年製作の映画)

3.3

毛嫌いしていた父親が入院し、嫌々家業の手伝いをしたら…。わりと見え見えのドラマです。主人公(上野樹里)のキャラがあまり好きじゃないな。

とは言え、キャストの芝居は悪くないです。本上まなみ、上野樹里、
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日本侠客伝 血斗神田祭り(1966年製作の映画)

3.3

シリーズ第4作。今回は鶴田浩二の見せ場が存分にあり、彼が先に斬やられたことに高倉健が義憤にかられて斬り込みをかけるという、安定展開です。高倉健の任侠映画はやっぱりこうでなくちゃ、という安心感はあります>>続きを読む

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

2.8

杜撰な強盗計画が破綻して、仲間割れで金は持ち逃げ。ストーリーには全く面白味がないのですが、頭のネジが数本外れた荻野目慶子の演技は強烈なインパクト。彼女がこのクライムムービーを散々引っ掻き回します。>>続きを読む

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.5

「タワーリング・インフェルノ」かと思ったら、「ダイハード」だった。特に後半は。

200階建のビルとは凄まじい。ドウェイン・ジョンソンの体を張ったアクションは期待通りで、クレーンから跳び移ったり、外壁
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

仮面ライダーにはさして思い入れもないので、フラットなメンタルで見始めたのですが、色々と事前の想像と違っていてびっくりでした。

なにより意外だったのは、映画の暗さ。ストーリーも暗いし、役者の演技も暗い
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東京日和(1997年製作の映画)

3.0

アラーキーといえば、女優ヘアヌードとか撮って、女にだらしないようなパブリック・イメージだけど実は愛妻家だった。そういう話です。ま、妻が中山美穂だったら、多少精神的に不安定でも、ねぇ。

アラーキーにも
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.5

犯罪者を護送するために命を賭ける羽目になった男。決められた時間までに無事に送り届けることできるのか。

これはコメディ版「3時10分、決断のとき」!?

ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソ
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日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

3.6

シリーズ3作目。なかなか見どころに富んだ作品でした。

魚河岸という舞台が活気があって良いし、妨害に負けずに老舗の店を守る可憐な姉妹(南田洋子と藤純子)が魅力的。そして苦境に陥った彼女たちを助けるため
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マーヴェリック(1994年製作の映画)

3.5

メル・ギブソンとジョディ・フォスター詐欺師同士の騙し合いが本作の要諦だとは思いますが、キャラ突き抜けていないところがあり、多少ぐだぐだしているところは物足りない点です。

とは言え、舞台がどんどん変わ
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バンクシー 抗うものたちのアート革命(2020年製作の映画)

3.6

バンクシーはブリストル出身なんですね。マッシヴ・アタックの3Dは元々グラフィティ・アーティストで、バンクシーが影響を受けていたという逸話にびっくり。バンクシーがトリップホップなどの80年代から90年代>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.3

ムッソリーニ政権下でファシストに転向した青年の皮肉な運命を描く。この主人公は決して狂信的なファシストではなく、彼の行動はなんとも煮え切らない。そして自分がファシズムに傾倒しているのが過去のトラウマせい>>続きを読む

レッスル!(2017年製作の映画)

3.8

コメデイもシリアスも安定のユ・ヘジン。彼の持ち味が存分に発揮された作品だとは思います。

幼馴染を巡る三角関係というラブコメを軸にしながら(前半ゲラゲラ笑ってしまった)父と子の関係の軋轢と修復というド
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.6

最初は、過酷な労働現場で新人が頑張る青春お仕事ドラマなのかなと思ったんですよ。だって、冒頭で出てくるアニメの制作現場がすごいブラックなんだもの。

もちろん、そんなリアルなドラマを作ってアニメ業界を志
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日本侠客伝 浪花篇(1965年製作の映画)

3.0

シリーズ2作目。あれ、侠客伝ってこんな話なの?

流れ者の健さんが、恩義にある人を殺され、義憤にかられて斬り込みに行く。お馴染みの話型。

ただラストが予想と違った。バサっと斬って終わりで、あっさりし
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