Ryoさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.8

「非行に走った理由も考えずにただ子供を叱るだけの大人」

フランソワトリュフォーの原点とも言える初長編作品。ヌーヴェルヴァーグの代表作です。

単なる子供の感じる恐怖や共感して欲しいと言う気持ち、大人
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ネットワーク(1976年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「視聴率が悪くて殺された男の物語だ」

大ヒットした「ジョーカー」のモデルになったと言われる作品。

ハワードがおかしくなったと思ってたが本当におかしいのは他にいる。社会やテレビ局の連中

ーテレビと
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.3

映画はいろんな人の想いや支えからできている。映画愛に満ち溢れた映画。

この後どうなるんだろう?をうまく使い俳優や女優への風刺も入っている。


ー風刺ー
女優の言う「私はやりたいんですけど事務所がち
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.8

テーマ
人格の融合
どれが本当の仮面(=人格)なのか、二人はお互いの人格を侵食しあうことで新たな仮面を見つける。
そしてベルイマンの映画に対する思いと情熱。映画とは芸術とは何か。芸術は人を救えるのか
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.8

夫婦のうまくいくコツは互いを詮索し過ぎないこと、仮面は外さないこと、…ファック

叶わなかった夢や性的な妄想は現実にも影響を及ぼす

ニコールキッドマンが裸になり観客は驚き目を見開いた時にタイトルの「
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.8

恋物語の裏にあるのは1人の女性が成長するストーリー。

永続を信じます。人と人の間の友情を信じるように
I have every faith in it... as I have faith in r
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.5

男なら信用を失ってでも家族を守る

権力とは家族を守る道具となると同時に破壊もできる道具となる。
父親の築き上げたファミリーを守ろうとするマイケル。徐々に破滅していくファミリー。悲劇でありながら孤独に
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.7

混乱や悩みがあっていいそれが人生だから、ぐちゃぐちゃなのが祭りだから。
毎日を生きてたら夢に逃げたくなることだってある。しかしこの現実、この大混乱状態こそが人生でそれこそがお祭りなんだ。だから私は混乱
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

5.0

「私は盲であったが今は見える」

ただの転落映画ではない「孤独の戦い」「絶対に倒れずに戦い続ける」がメッセージとして読み取れる。

自分で自分を破滅させてしまう男の話。

自分は主人公のようにキレたら
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

科学的に"神"なる者を定義した映画
猿から進化した人間の次なる進化の先は神である。

さらに猿は猿を殺すことで人間に進化した。だから今の人間も戦争を乗り越え克服することで次に進化する。

宇宙人は我々
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

5.0

どんな悪でも悪いやつでも人の心をコントロールする管理社会よりはマシ。

人間の根源にあるのは暴力である。

何回見てもこの迫力に圧倒されますこの作品。音楽・セリフ・声・映像はハイセンス。暴力、セックス
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.3

ブログでももっと詳しく解説してるので是非ご覧ください!

ameblo.jp/15180825

Twitterのリンクからも見れます!
@kagoshima_ryo

幽霊を信じるものと信じないもの
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

家族とはなんなのか。ほんとに血の繋がってるだけが家族なのか、人間はもっと優しく弱い人間である。

この家族の年代はみなバラバラだけどそれぞれお互いを支えている。


ーこの映画が伝えたかった事ー
この
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

マーベル版ライオンキング。
王座を継承し父が全てで父の教えこそ全てという感じ。

ーアフリカの進化ー
現代のアフリカも投影しており我々がおもっている何倍も今のアフリカは進化している。それがこの映画でも
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

インド生まれで前歯もでてる、容姿では他人に受け入れられず家庭内でも父親と対立し居場所がない。
だからこそ誰よりも人を愛しなにもしてない時間や一人でいる時間が嫌だった。

■彼の人生は彼の歌すべてに詰ま
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.4

自分の人生は自分で決めろ。他人に決めさせるな

脚本家の実話を基にした映画。

ータイトルの意味ー
フアンが主人公に語った「月明かりの下で、黒人の子供は青く見える」
という原作のタイトルが元になってお
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大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.5

ウォーターゲート事件の真相を暴く記者の物語

ーウォーターゲート事件ー
ウォーターゲートビルに民主党の事務所があった。当時現役で共和党だったニクソンはその事務所を盗聴し選挙を操作しようとする。それが発
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.5

新しいものに挑戦する女性と古いものにこだわり今のままでいい男性。

しつこく愛を求め続けたラルフは最後余裕のある男に成長しました。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.6

怒りと緊張と不安で前が見えなくなってもこの平凡な毎日を楽しめるのは君だけ。気持ち次第でいくらでも幸せになれる

華麗なる晩餐(2008年製作の映画)

3.7

セレブ達の底尽きない食欲。

欲望は底無し。

シェフや給仕はどこかあきれた様子で料理も適当になっていく。
ヴィルヌーヴ監督のダークなメッセージ。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

アメリカの闇

西部劇の発祥は、アメリカで未開拓の地を開拓しようと訪れた人たちが政府も無ければ権利も警察もない。ただ先住民(ネイティブアメリカン)のみ。そこで銃を持っていた彼らは銃や暴力で解決しようと
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.4

ド派手アクションは見もの。お金がかなりかかってます。

自衛隊が出るほど悪い事はしてないけどバカバカしくて好きです

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.7

フィンチャーが実際に幼少期に震えた恐怖ゾディアック。被害者達に取材し緻密に再現した調査報告映画のような感じになってます。


ゾディアック事件の解決よりもゾディアック事件に取り憑かれた男の話です。フィ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.7

CGが多発する現在にCGなしのカーアクションをやってのげた。
タランティーノの趣味や言いたいことが詰められてるし、ラストはスカッとする

プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.1

娯楽も最高ながらキリスト教的ストーリー、伏線、芸術性などすべて一品。

ー自警主義ー
サンクスギビングの日娘は133日前に無くしたホイッスルを取りに行くといった。その日は2013/11/28でありその
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

オオカミを殺すにはオオカミ以上の悪にならなければいけない。だから悪は消えない。

悪と戦ううちに悪になっていく。でなければ勝てない。しかしそれは正義なのか?

正義はどこにあるのか。何を信じればいいの
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

実在の人物とサーカスの話。

本当の幸せとはお金を稼ぐ事や成功じゃない。協力し楽しく1つのものを成し遂げる事。光に目をくらまさず自分のやりたいことをやること。

ーバーナムの偉業ー
バーナムはアメリカ
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.9

世界を変えたラッパー。
リアルを伝え敵対するギャングをもつなぎ合わせる

怒り(2016年製作の映画)

4.2

素性を知らないって怖い。

人を信じ裏切られる。人を疑い実はそんなんじゃなかったとショックを受ける。それを登場人物、観客を同時に感じさせる。

みんなそれぞれ違う怒りを持っている。他人に対する怒りや自
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.5

さすがはフィンチャースリル満点の映像を作り出している。