Kuriさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Kuri

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ビートルズ/レット・イット・ビー(1970年製作の映画)

3.5

散々ネガティヴな話を知った上で海賊盤を。頭の中ですっかり出来上がってたイメージより数倍楽しそうな演奏と表情でした。

ヨーコさんに首ったけなジョンと、メキメキと才能を伸ばし続けてるけどやはり虐げられて
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.6

評判聞いて、気になっていたので。
あー、これどうなるの?どうなるの??
引っ張って引っ張って、ここかーってところで終わる。

主人公の衝動にイマイチ乗り切れなかったのですが、物語をドカドカ転がしてく力
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牯嶺街少年殺人事件(1991年製作の映画)

4.4

中国国内で見れる動画サイトでリマスター英語字幕見つけて、小躍りしながら辞書を引きながら、4時間を8時間かけて一度。
そのまま、4時間かけてもう一度。

時代背景も物語も全て拾い切れているとは思えません
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.6

春日太一さん"あかんやつら"読んでから、時代劇を変えた一作と認識して鑑賞。
ひとこと、"緊張と緩和"を言葉通りに実践してると思いました。
手抜きがない立ち回りには緊張感が張り詰めて、会話劇にはテンポ良
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.7

黒沢清作品=サイコスリラー=グロい、となんとなく避けてきたのですが、
見始めてみると、あらどれも面白いし、映画的快楽に溢れてるし、つまり最高じゃないですか。
ゼロ年代初期に感じてたあの感じが色濃く感じ
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Seventh Code(2013年製作の映画)

3.5

まずゴダールを思い、前田敦子さんの仕草の瑞々しさに惹きつけられ、ときよりまたゴダールを思い。
MVとして作られているにしては曲自体があまりに凡庸でガッカリしてしまうのですが、その後にしっかりゴダールを
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

イギリスのEU離脱が決まった次の日に見たのですが、これは全く笑えない!
基本的にはコメディとして始まりながらもフェイク?ドキュメンタリーもしくはモキュメンタリーを経由してスリラーになってく。

トラン
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.9

怖い映画が大の苦手なのでサイコスリラーというジャンルに尻込みしてしまっていたのですが、前作"岸辺の旅"をみかえしてあまりに素晴らしかったので思い切って。
結果、すごく面白かったです。
確かにスリラーだ
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シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

3.7

アメリカから香港へ、ベルリンへ、ブラジルへ、ベルギーへ、そしてロシアへ。

主人公であるスノーデンのフォトジェニックな立ち振る舞いから、まるで劇映画のようにさえ見える世界を股にかけた一大活劇すべてが、
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.9

近所で公開されたので、ようやく。
まどマギ後"魔法少女もの"を実写化するのには、こんな方法があったんだと驚きました。
ハードボイルドな現実の中を生きてく知恵としてのファンタジー。

少女が魔法少女を夢
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

4.0

映画と音楽についてすごく信頼している宇野さんが推薦していたので、ようやくIMAXで。
スコアが高すぎるのはわかってますが、ポスターも広告も前作さえも!見ると少しずつ楽しみが目減してしまうような、取っ掛
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.7

ジョンラセター以降のディズニー映画、特にアニメーション作品の進化は恐ろしいほど。近年は商業的にも大爆発してますが、個人的には美術表現が美しすぎる"ラプンツェル"、差別に踏み込んだ"シュガーラッシュ"、>>続きを読む

マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.8

まず上映時間。
100分切ろうという心意気が気持ち良いです。それだけで10パーセント面白く感じます。
しかも、映画内で流れる時間と上映時間がほぼ同じという大好きな設定。
これだけでも更に10パーセント
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.0

前作観てからずっと楽しみにしていたので、帰国してから飛び込みで。まだまだ結構お客さんが入っていたのも嬉しかったー。

二本立ての宿命として、中途半端なところから始まるのはしょうがないのですが、序盤にあ
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.9

ようやく帰国!した帰り道で運良く、
ようやく公開!!の作品に出会って鑑賞。
見たかったので、まさにようやく観れました。

低予算であるが故に限られた場所で限られた人数での物語。
だけど女性型ロボットの
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ウォークラフト(2016年製作の映画)

3.8

またしても英語+中国語字幕のIMAXで。
公開初日、満席の劇場でした。
やはり中国市場は活気あります。

デビッドボウイの息子というトピックはありますが、今までの作品からこんな大作を撮るとは想像しかね
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.7

英語+中国語字幕にて。
前作で旧三部作と話が合流をしているので、旧三部作観てない自分には全て楽しめてない気がしますが、それでも面白かったです。

都市を一気に破壊した上で再構築?してしまうアポカリプス
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.6

滞在中の中国版IMAX3Dを中国語字幕にて。
相変わらず映画館パンパンの人いきれで熱気ある中で鑑賞できました。

キャプテンアメリカ前作の世界観を引き継いでいるので"正義"がぶつかり合う話としては目新
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ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.8

出張先の中国で英語+中国字幕IMAX3Dで鑑賞。外国で映画を見るのは3回目。

リブート後"猿の惑星"で驚かされたモーションキャプチャーを狼や虎や豹や熊にまで応用した、まるでそのまま生きているような現
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.0

絶賛の嵐に期待して見に行きましたが、やっぱりちゃんと面白いのでビックリ。

広瀬すずさんは人並み外れた美しさなのに手がつけられないほどの変人にちゃんと見えるし、野村周平さんの嫌味なほどのかっこよさが逆
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.4

アカデミー賞作品よりも逃した作品の方が好みな場合が多い、というのは、映画好きな人が口にしたくなるあるあるネタだと思いますが、事実そんなことが多いですが、
今作はどんぴしゃりと刺さりました。
少なくても
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

4.2

なかなか近所で公開されなくて、町山さん宇多丸さんの話を聞いて、期待で膨らみきった気持ちでようやく観れましたが、それでも刺激的でヘンテコで、かつ感動的な作品でした。

似た場面を3回繰り返すことは、三幕
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モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

4.2

沖田監督、年下の日本人として尊敬できる三人の監督に入っているのですが、今回も素晴らしい。
行って帰ってくるだけの中に、すべてをぎっしり詰め込んでいます。
ちょっと詰め込みすぎかとも思えますが、言葉にし
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ルーム(2015年製作の映画)

4.0

"プリズナーズ"を観た時にも思いましたが、10年くらい前に経験したカナダの冬について考えました。
零下20度以上にもなる厳しい寒さと、車なしには隣の街には行けないだだっ広さと、基本フレンドリーでリバタ
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母と暮せば(2015年製作の映画)

3.7

なかなか見る機会がなく、ようやく近所の名画座で鑑賞。

近年の大林監督にも通じる"生きているものと死んでいるものが同じ空間に存在してる世界"のはなし、に見えました。
同じ空間に存在していても決定的な断
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.1

1日で3時間の映画を2本。1本目アメコミ大作はあきらかに長すぎていてうつらうつらしながら。2本目は3時間必要と納得できる、この映画を。

岩井俊二監督作品には苦手意識があったのですが、前作"花とアリス
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.6

前作にあたる"マンオブスティール"が好みではなかったし、最近のザックスナイダー監督作品にも乗れてないし、早くも評判イマイチだし、と思いながら見たのですがー。

うん、ハードル下げた上であれば、十分面白
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

4.1

ファスビンダー監督についてはなんとなくの巨匠ってイメージだけで詳細は知らなかったのですが、37歳で亡くなっているのに驚くほど多作で。
この作品は西ドイツでテレビ放送用に作られた彼唯一のSFとのこと(パ
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ヒトラー暗殺、13分の誤算(2015年製作の映画)

3.6

未来からみれば正しいことをしているのに、その時点では狂気のように見えてしまうように振る舞うことに、どのように処するか。

ヒトラーやナチスは今となっては否定しようがない悪ですが、自分みたいな馬鹿でもち
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.1

一口でLGBT映画といっても様々ありますが、
この作品は自分を隠して生きてきた人間が解放されていく過程と、それに戸惑いながらも受け止め支える人の関係を描いています。

主人公が本当に女性と見まごうばか
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君が生きた証(2014年製作の映画)

3.7

昨年見逃してしまったので、DVDで。

大学での銃乱射無差別殺人事件で息子を失った父親が、彼が残した曲を演奏することを通して魂の救済と新しい家族の発見を成し遂げていく物語、
なのかと思っていると、途中
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ディバイナー 戦禍に光を求めて(2014年製作の映画)

3.6

物語の舞台になっている"ガリポリの戦い"については全然知らなかったのだけれど、冒頭から展開される塹壕戦から"戦火の馬"や"ロングエンゲージメント"を思い出して"あー、これは一次大戦での例のヤツだ"と。>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.9

ポリフォニックスプリーによるニルヴァーナ"リチウム"の最高なカバーが本人演奏映像込みで使用されていて、すごくハマっている。
それだけで良い作品であることはわかる人にはわかると思うし、それだけで素晴らし
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭で。小津作品は"風の中の雌鶏"と"東京物語"とこれで三作目。
まだまだヒヨッコです。

自分がいつまで生きるかなんて誰にもわからないし、もちろん今では世界の巨匠になっている小津監督にも
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.8

評判聞いて目一杯期待して見に行きましたが、やはりやはり。

追い詰められた極限状況でも譲れない一線を持って生きることの、狂気にも似た気高さを感じました。
宇多丸さんがシネマハスラーで述べていたようにそ
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ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたち(2014年製作の映画)

3.6

セリフがほとんどない上に登場人物たちが話す言葉がすべて異なるので、なんとなくサイレント映画をイメージしながら観てましたが、やっぱり違っていて。
会話によるコミニュケーションはないけど、銃声や騒音や泣き
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