5時から7時まで(正確には6時半まで)の90分間、ガン検診の結果を待つシャンソン歌手クレオを、ほぼリアルタイムで追っていくヌーヴェルヴァーグ作品。
アニエス・ヴァルダという女流監督ならではの視点が、女>>続きを読む
唐突ですが、ハイン・S・ニョールという人をご存知でしょうか?
この方はポル・ポト政権下のカンボジアで、クメールルージュによる大量殺戮と強制労働が横行する中、4年間を生き抜いて、その後アメリカへ亡命した>>続きを読む
北ネパールの奥地、標高4600mのヒマラヤ山脈に位置する僻地の村ドルポ。
ヒマラヤで採れる塩を売って食糧の麦を買うため、村人たちが何十頭ものラマを引き連れチベットの山々を越えていくキャラバンの一群。>>続きを読む
過保護なブルジョア母子家庭で育った結果、狂言自殺癖のメンヘラ少年に成長してしまったハロルド君。
そんな彼が超自然主義なヒッピー婆さんモードと出会い、彼女の放つ強烈な生命力と呼応するかのように「生」を見>>続きを読む
本日2月23日は北大路欣也さん73歳の誕生日です、おめでとうございます!
いつからかあの白髪のもみあげもすっかり彼のトレードマークになりましたね。
そんな欣也さんの代表作といえば「白戸家のお父さん」、>>続きを読む
トリュフォーが贈るアントワーヌ・ドワネルの冒険第4作目!
さっそく、前半の仲睦まじい夫婦生活にほっこり。
マンションのご近所さんも人情味のある人ばかりで、とっても素敵なコミュニティです。
あのクリステ>>続きを読む
ちょうど83年前(昭和8年)の今日、文学作家・小林多喜二が29才という若さでこの世を去りました。
死因は、拷問による虐殺死。
その亡骸は内出血と打撲傷に覆われ、目を背けたくなるほどの状態だったと云いま>>続きを読む
フランス産・変態映像作家アラバールの最高傑作。
まず、あの大女優エマニュエル・リヴァにあんなことやこんなことまでさせるなんて、まじで狂気でしかないです。彼女もよく引き受けましたよね。
ブルジョアの母>>続きを読む
ホドロフスキーがクレイジーな野望とその燃えたぎる情熱を注ぎ込んだ未完の傑作「DUNE」
「芸術としての映画」という信念を今も貫き続けているホドロフスキー。
こんな壮大な変態SF映画、観たくないわけが>>続きを読む
あの少女椿がまさか実写映画化されるなんて!
しかも「ニッポン戦後サブカルチャー史」など方々でのサブカル気質を見込まれてか、ジャニーズ俳優・風間俊介も出演するとのこと。
そもそもみどりちゃん役の中村里砂>>続きを読む
本日2月16日で生誕85周年を迎えた高倉健さん。
フリーになってからの朴訥な健さんももちろんカッコいいんですが、やはり東映時代の男気溢れる彼には敵いません!
名匠マキノ雅弘がお送りするマザコン健ちゃ>>続きを読む
ほぼルーニー・マーラ目当てで観賞。
彼女の演技は本当に素晴らしい。
何がって、あの視線がいいんです。
一つ一つの目配せが彼女の心情を豊かに映し出していて、心の揺れが情景となってこちらへ伝心してくるかの>>続きを読む
オンライン試写会にて。
子供の頃「ホームアローン」でもめっちゃ思ったけど、アメリカのクリスマスシーズンってなんて素敵な雰囲気なんでしょう!!
クリスマスで、しかもアメリカだからこそ醸し出せるこの盛大感>>続きを読む
緋牡丹のお竜もいよいよ折り返しの第5作目に突入。
不死身の富士松キター!と思わせ、実はこれ富士松じゃないの。
でもこれはこれで格好イイんです!!
お竜さん、いつにも増して艶っぽいです。もう素敵です。た>>続きを読む
「言うても綱渡りだけの内容で、本当に面白い映画になりますかねぇ…?」と疑心暗鬼でずっと観るのを躊躇してましたが、さすがはゼメキス先生!安定感抜群でしたね!
準備段階のスリリングさと、上空411メートル>>続きを読む
フレンチカルトコメディの傑作「まぼろしの市街戦」や「◯◯の男シリーズ」を生み出したド・ブロカ監督が、装い新たにお送りするロマンチックコメディ!
コメディと云いながらも笑い所がめちゃめちゃユルいし、トン>>続きを読む
本作がアナウンスされた時、
「あれ?これはもしやインターステラーのスピンオフ?」
と思った人は世界にどれほど居たことでしょう。
「宇宙に独りぼっちかぁ、ゼログラビティと似たプロットだなぁ」と思った人も>>続きを読む
ダニーボイルがテレビ放映用に制作した低予算バリバリの英国ブラックコメディ(?)作品。
セールスの熾烈な現場と、その嫌~な空気感が妙にリアルです。
なんとか掃除機訪問販売の仕事にありつき、不馴れな現場>>続きを読む
コーエン兄弟、やっぱバカだな~!最高だな~!!
受刑者のニコラスケイジと女性警官のホリーハンターが恋に落ち、そのままめでたく結婚へ。
出所後は不妊の末、二人でめっちゃ可愛い赤ちゃんを誘拐しちゃうという>>続きを読む
「ゴダールと仲間たちシリーズ~極左東部劇編」って別題つけてあげたい。
終始延々、主義思想と映画に関するイデオロギーをこねくり回していますが、それよりもまず非日常的な用語字幕をひたすら追い続けるので一>>続きを読む
今月末は遂にタランティーノ最新作「THE HATEFUL EIGHT」が公開されるということで、めっちゃ久しぶりに観賞。
やっぱあれですね、昔は自分の中でパルプフィクションを差し置いてNo.1だったけ>>続きを読む
山口組に実在した伝説のアウトロー・夜桜銀次を菅原文太が熱演!
他にも渡瀬恒彦、梅宮辰夫、松方弘樹、そして津川雅彦や志村喬といった錚々たる顔触れが集結した山口組実録巨編。(ちょびヒゲの拓ボンも超キュート>>続きを読む
ペキンパー監督が初めて、ハリウッドにおける西部劇映画の終焉を告げた大作。
突き詰めたバイオレンスの先にある「男の美学」には、己の信念に則って死に場所を決めるという「人間本来の生」が投影されています。>>続きを読む
60年代、発展途上のブラジル映画界に新風を巻き起こした「シネマ・ノーヴォ」の旗手グラウベル・ローシャ監督。
本作はカンヌ国際映画祭にて監督賞、ルイス・ブニュエル賞を同時受賞し、国際的な知名度とその実力>>続きを読む
チェコ通の友人によるシュヴァンクマイエル上映会、第二弾。
まずプロジェクターと100インチのスクリーンが用意され、周囲には各所から集められた木の根っこを十数個展示。
しまいには近所のはんぺん屋さんに依>>続きを読む
前作「山口組三代目」の公開で社会的な賛否両論を巻き起こしつつ、半ば強行的に制作された続編。
山口組三代目・田岡一雄を引き続き高倉健さんが熱演しています。
山口組全国制覇の前章となる本作では、田岡が亡>>続きを読む
ゴシック・ロリータ映画の最高峰(?)と云われてるらしい本作。
少なからず1969年当時のチェコスロバキアにはゴスロリの礎となるアイコンがあったんですね。
中世の荘厳な面影を遺す美しき東欧の国チェコ。>>続きを読む
ハンディキャップと同性愛への無理解。
1979年当時、その偏見と差別が与える社会的弊害とは、一体どんなものだったのでしょうか。
それぞれの十字架を背負う3人の他人同士が「家族」という絆を守るための奮闘>>続きを読む
劇中での台詞「Use your imagination」
まさにこれに尽きる映画。
観る者の想像力とスキルによって多様な表情を魅せる本作は、ジャームッシュ監督の実験的意欲が全面に伺えます。
「すべては>>続きを読む
一昨年の冬、高倉健さんと菅原文太さんが相次いで急逝し、昨年は山口組分裂騒動なる一大事件が巻き起こりました。
そして今年、VHS以降永らくソフト化されなかった本作がとうとう「機は熟した!」と言わんばかり>>続きを読む
イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が贈る歴史スペクタクル超大作!
学生の時に観て以来、ずっと無関心だった中国の近代史に興味を持つきっかけになったし、かつて大日本帝国の傀儡として建国された満州国>>続きを読む
SF映画は正直そこまでグッと来るものが少なくて(スターウォーズはSPACE FANTASYだから除外)、本作は気になりつつもずっと敬遠してきました。
が、好評価の上に毎回トレンドに上がるくらいメジャー>>続きを読む
小学生のとき無性に好きだった映画のひとつ。
「人生ってなんて冒険的でワクワクするものなんだろう!」って子供ながらに物凄く感動したし、
「自分にもこんなドラマチックな未来が待っているんだろうか!」と夢を>>続きを読む
デヴィッドボウイが美しい。
端正な顔立ちと魅惑的なオッドアイ。
蘇州夜曲を聴きながら、マレーネ・ディートリッヒの夢を見るハラ軍曹。
坂本龍一のサントラ曲の言いようもない素晴らしさ。
まず本作はロレン>>続きを読む
一介のアメリカ人弁護士ジェームズ・ドノバンが米ソ東独・国家間のスパイ捕虜交換に尽力した実話を映画化!
スピルバーグの演出はやはりズバ抜けて安定感があるし(安定し過ぎてちょっと眠くもなるけど)、トムハ>>続きを読む
ここに新たな伝説が幕を開けました。
激しい胸の高鳴りを抑えつつ、18時半きっかりに幕があがったスクリーン。
もう何度鳥肌が立ったことか。
何度目頭が熱くなったことか。
そのうち私、4回泣きました。>>続きを読む