モモモさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

エンド・ゲーム 最期のあり方(2018年製作の映画)

3.7

この類のドキュメンタリーに点数を付けるのもどうかと思うが一応。

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

何食って何読んで何観てたら「こんな映画作ろう」なんて思うんだ?枠にはマクドナー監督をカテゴライズしてたけどランティモス監督もそこに入れておこうと思います。劇中で語られる物語がそれだけで成立する程魅力的>>続きを読む

ブリーダー(1999年製作の映画)

3.7

ノワール物としてはレフン味が少々足りないが「大事な事と向き合えない」男達の物語としては最高だし、プッシャーシリーズよりもレフト入門に向いてるかもしれない。
何度も観たであろう映画の台詞を反復し、家では
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.6

上品なスリラーとして一級品の「羊たちの沈黙」、リドリーの下品な残虐性が輝いた「ハンニバル」と比べると凄く凡庸で見せ場が無い映画になってる。
まあ、ブレッド・ラトナーはその凡庸さが持ち味なのかもしれない
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モーグリ: ジャングルの伝説(2018年製作の映画)

3.4

どうしても同原作であるファブロー版と比べてしまうが単純なエンタメ作品としては確実にファブローの勝利だと思う。というよりディズニーの勝利だろうか。
サーキス版のVFXは「人間の顔を確かに知覚出来る獣」と
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ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー​(2019年製作の映画)

3.6

殺し方やシチュエーションは面白いのに全然活かしきれてないと言うか、ギルロイ監督はホラー描写に余り興味が無いのだろうか。「ナイトクローラー」の方がよっぽど緊張感と恐怖があった。
第一発見者になり続ける「
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.9

まさか対ナチス版「孫文の騎士団」「ローグ・ワン」だとは思わず、思わぬ拾い物をして得をした気分だ。
前半が少しばかり退屈だったが、この手の映画は後半全振りなので問題無い。
唐突に幻想的な演出をしてくるの
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キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

3.2

ジェット・リーが良くわからん針で秘孔を突きエグい殺し方をする弱体化北斗の拳が最後にしか活かされないのが惜しかった。
こういう映画を木曜の21時から地上波で流す、こういった娯楽が今の小学生にも必要だと思
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エクスティンクション 地球奪還(2018年製作の映画)

3.4

「自作の宇宙人コスプレでコミコンに来た」みたいなヴィジュアルの侵略者から真面目モードなペーニャがやたら綺麗な奥さんとやたら可愛い娘達を守る映画か…またNetflixオリジナルの地雷を踏んだか…と思って>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.1

「ワンシチュエーション」で「通話を通して全容を明かしていく」作品と言えば「オン・ザ・ハイウェイ」に思い至るが本作は終盤でのツイストにより完全な上位互換を果たしている。
「噛み合わない緊急通報が誘拐だと
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

監督の差別発言の掘り返しや遺族のボイコット等、ネガティブな情報で少しナーバスな気持ちで臨んでしまったが良い意味で「ザ・作品賞」と言った感じの尖った何かは無いが丁寧に作られた優等生的ロードムービー映画の>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.5

「ムーンライト」にはどハマりしたが本作は自分には余り合わず。
特に前半が顕著だが舞台調というか、大袈裟な台詞回しというか。
意図している物なのだろうから好みの問題だろう。
脇を固める俳優陣のペドロやデ
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すべての終わり(2018年製作の映画)

2.5

ウィテカー目当てで鑑賞。
久し振りに「普通に面白くない映画」を観てしまって戸惑っている。少しレビューを調べておけば良かったと後悔。
多分何も決めていないスカスカな世界観のせいで常に「何が起きてるんだ?
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.9

「女子供は逃げるのが遅いから殺しやすい」という台詞がサラッと出てくるのが個人的に本作で一番怖いシーン。
トイレが一番緊張感あるって「戦争映画」としてどうなんだ?とも思う。

麻薬王(2017年製作の映画)

3.9

韓国での公開から間を空けずに話題作を観る手段をくれるNetflix様様です。
韓国版「スカーフェイス」を韓国特有の笑いとバイオレンスで。
「そんな殺し方観たこと無え!」を久しぶりに更新した壁車サンドイ
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

感染?の設定は「SIREN」で症状?の見せ方は「ハプニング」で世界観は「アイアムレジェンド」(地球最後の男ではなくウィル版)な作品。
致命的なのは「怖くない」事だろう。
やたら俳優が豪華なのはサンドラ
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.9

余りにも見切り発車過ぎる炎上案件に翻弄される人々の腹痛ドキュメンタリーの中で虚栄とハリボテだらけの世の中への危惧と怪物誕生を描く涙が出てきそうな秀作。
虚無の笑顔が何度も出てくる良い映画です。

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.0

原作から「1本の映画」にする為の簡潔な取捨選択をした脚本、VFXをまたネクストレベルに引き上げた映像美、求めていた物を卒なく提供してくれた新たなコミック原作映画の傑作。
正直、序盤のアリータは少し浮い
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リベンジャー 無敵の復讐心(2018年製作の映画)

3.5

ある男の支配により人間狩りが蔓延する死刑囚を収容する島で元警官が蹴りで復讐を繰り広げる…っという物凄いヤングマガジンっぽい話をそのまんま映画化した作品。
「彼岸島」も今作みたいに実写化したら良いのでは
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黒い雪(2017年製作の映画)

3.9

正直、終盤まで「凡だな」と思って観ていたがラストの演出の出来で大挽回。痺れた。逆にラストの強度が高過ぎるので「車での事故」「銃撃」の中盤の2つの重要なシーンのショボさが際立ってしまっている。
物語的に
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ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

3.9

「長い暗殺稼業で培ったテクニックで眼帯マッツが若造殺し屋達を返り討ちにする」映画かと思って観たら「テクニックとか抜きにメチャクチャ強いマッツが大分終盤で隻眼にされて若造殺し屋達を血祭りにあげる」映画だ>>続きを読む

ジュリアン(2017年製作の映画)

3.9

「あれ!?思ってた映画と違うぞ!?」ってなったのが正直な感想だが、家族を題材としたスリラー描写の不穏さが最高だったので充分に楽しむ事が出来た。
車内や食卓での唐突で理不尽な怒りや躁鬱的な2面性にトラウ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

戦時中の傀儡政治を軸に没落貴族の賢女が賢女を出し抜き成り上がっていく傑作「愛憎スリラー映画」。
中盤までの音響、ハイテンポで気持ちいいカッティング、反復的なカメラワークのブラックコメディパートと一転し
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傷だらけのふたり/恋に落ちた男(2014年製作の映画)

3.6

前半の「メンタル童貞ファン・ジョンミンが贈る恋模様」が好きです。
ラストの畳み掛けが少し感動させようとし過ぎていてクドイ。まあ感動したんですが。
兄弟演じる2人は祈祷師とお父さんだし、ジョンミンは鼻血
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黙して契れ(2010年製作の映画)

3.6

スラムから抜け出そうと足掻く王道スポーツ映画として、かなり王道な作りとなっていて少し驚いた。
遣る瀬無い、どうしようもないオチに向う為の犠牲か年上勢の「お前ら…気持ちは分かるけどシッカリせえや!」感が
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.2

本作が無かったらきっと「死霊館」シリーズも「哭声」も「来る」も作られてなかったのだろうから、本当に偉大な作品だと思う。オカルト物に自分がどうしても惹かれてしまうのは本作の所為だ。
前半ジックリと日常を
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.8

20年かけてやっと「喧嘩」まで来ました。喧嘩が終わった後の「あんな事言わなきゃ良かったぜ」な空気が最高。
2作目より時間の制限が緩和されたせいか、「2人」のみの会話に焦点を絞っていた前2作よりは多人数
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.3

ザック信者の僕の心も鷲掴みにしてくれたDCの新たな傑作。往年のシュワルツェネッガーの様な魅力を放つモモアが海中に陸に旅を繰り広げるDC版007が面白くない訳が無い。「アーサー王物語」の要素を軽く拾い上>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.8

終始「人の死」が作品を包む憂鬱な映画だった。
火災事故の「呆気なさ」が良かった。
接写が多くて少し疲れたが70mmで撮影したIMAX拡張シーンは中々興奮した。

グーニーズ(1985年製作の映画)

3.7

はみ出し者や劣った者達の物語が最高なのだと本作やキング作品から学んだ。
ヒロインの親友ポジションが一番可愛いのは万国共通の常識です。
ドナーだから出来たスーパーマンパロディ、ああいう大らかなネタを今の
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.8

前作を劇中本にして、その「結末」やその「後」を記者達(実質的な観客)に言及させるメタメタな始まり方が最高。
観光的な要素は削られたが、時間の制約を更に短くしその中で「年月の経過」と変化を描く最高の続編
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.6

脚本、演出が優等生的というか尖ってはいないが何かが欠けている訳でもない教科書の様な映画ではあった。
周りに流されてレイシズムな野次を飛ばした少年がその後それを恥じた事を表情だけで演出するシーンが印象に
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.7

ただカメラ置いて喋らせているだけなのに面白いのは役者の力か文の力か。
何てことない無駄話だけでキャラクターのこれまでを語るのが凄い。

頑張れ!グムスン(2002年製作の映画)

3.6

アニメの文法、演出を堂々と実写で繰り広げるぺ・ドゥナが最高に可愛い映画。
若くして母になった主人公がその自覚を得ていく話かと思いきや、特にそういった話ではなく泥酔した旦那がぼったくりバーに捕まったのを
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フロントランナー(2018年製作の映画)

3.6

ハイテンポで小気味良い編集の割に中盤まで退屈な映画だったが、肝心の「浮気バレちゃった」所から徐々に面白くなっていき終盤には手堅いがグッとくる演出が多々あり程よい満足感は得られた。
女性同士の遣る瀬無い
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

原作は未読。村上春樹に触れてこない人生だったが原作を読みたいと思える中々の傑作。
僕の大好きな「それは本当に真実だったのだろうか?」映画なので嫌いな訳がない。
劇中で3度の転調があり、その度に作品の空
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