モモモさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

サスペリア(2018年製作の映画)

3.8

リメイクとかリブートとか新解釈とかでも無くアルジェント版と同じ名を冠した全く別のオカルト・サイコスリラー作品。
オリジナル版が「翻弄されて最後に拒絶する」映画だったら本作は「翻弄して最後に迎合する」映
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.1

ジェームズ・ワン最新作の為に久し振りに鑑賞。「ソウ」や「死霊館」「狼の死刑宣告」を撮れる男がこんな映画まで撮れるなんて天才としか言えない。
始まって1分で「この映画はこんなノリとリアリティラインです」
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

照明、撮影、音楽、役者が良ければ傑作になってしまうのでは?と思ってしまう説得力がある。
「オカルトなのか?そうでは無いのか?」という主題は色褪せない。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.4

「破」は何度観てもメチャクチャ面白い。
「序」はTV版準拠で本当に只のリメイクだったけど、本作は冒頭から「あれ!?展開が微妙に違う!!」で引き込まれる。
初見時はマリの登場と言い、ビーストモードと言い
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.2

「破」は何度も観てるのに「序」は多分一度しか観てないから思った以上に新鮮に楽しむ事が出来た。
「何にも聞いてこないのね」とか言っておいて質問したらしたで肝心な事ははぐらかすし、乗るのに反対みたいな反応
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震える舌(1980年製作の映画)

3.9

日常がブッ壊れてしまう最初の叫びが最高に怖い。
「お前だけを愛してやる」と独白するシーン、感動的な演出なのに常軌を逸脱してる狂気的な雰囲気を帯びていて良かった。

ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット(2012年製作の映画)

3.6

「ブロリー」の長峯監督の過去作も観ようと思い鑑賞。
序盤中盤での戦闘のビーム描写やラストの立体的に空間を使う戦闘演出は既に健在。
というか「ドラゴンボール」という素材が本当にピッタリだったんだな、と何
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.5

暴走族が右翼野郎になって最後に隻腕隻脚の世紀末覇者になるんだから最高ですよ。
止まるつもりが無いんだからブレーキもいらない、ラスト周辺の格好良さの密度。
「低血圧だから朝は弱い」、とても良い台詞だと思
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グッド・バッド・ウィアード(2008年製作の映画)

4.3

「続・夕陽のガンマン」への多大な愛から派生したオマージュの域を越えた韓国製西部劇の傑作。
長回しから始まる一幕目での「列車強盗」、チョン・ウソンが宙を舞いながら銃撃戦を繰り広げる二幕目での「三つ巴戦」
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デンデラ(2011年製作の映画)

3.3

30年に及ぶ憎しみがイレギュラーの数々に潰される可哀想な復讐映画。
山に生かされて、山に殺される物語としてなら良いけど「ババァVS村人」を観たかった気持ちの方が強い。
倍賞美津子に「BESTカッコいい
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.0

開幕早々「俺は本当にアンブレイカブルの続きを観ているんだ…!」という興奮で満たされた。
劇中で多用されるタイトルを象徴する様な「鏡に映った」ショットが美しい。
最近のシャマラン作品は低予算を感じさせな
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マイル22(2018年製作の映画)

3.9

90分の映画とは思えない異様な量のカット割をハイテンポ編集で最後まで駆けていく密度の分量が狂ってるアクション映画。
イコのアクションだけはもうちょっとカットを割らずに観たかったが、基本的にはいつものピ
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

4.0

確か初見は小学生の時で、当時は特に何も感じなかったのだが再見すると恐ろしい程良く出来た「ヒーロー映画」で恐れ入った。
このヒーロー映画全盛の時代だからこそ自分の評価軸が変わったのだろう。
ヒーローを渇
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.9

前作が良く出来過ぎていた所為か、十二分に面白かったが熱狂は出来ず。
本作の主人公はアドニスでもロッキーでもなくドラコ親子だった様に感じる。
ロッキー1、クリード1の彼らの様な境遇に陥っていながらも闘い
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

4.0

細かい話の展開が気にはなるがキレッキレなキメ画の連続で魅せてくれるドラゴンタトゥー版「スカイフォール」として存分に楽しむ事が出来た。
小説の第4弾の実写化でフィンチャー版もあるので立ち位置が良く分から
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ゴールデンスランバー(2017年製作の映画)

3.6

世の中誰も信用ならねえ、という話のオチに性善的な主人公を肯定するのが優しい。
前半の「何も能力がない人間が強運で切り抜けていく」ドタバタ感が良い。
自分ごと撃ち抜く近接銃撃戦闘、もっと観たかった。

アジョシ(2010年製作の映画)

4.1

「舐めてた奴が最強」映画の中でも、「少女と男」映画の中でも、「主人公が髪の毛を無造作に切る」映画の中でも、「トイレ大乱闘映画」の中でも、大好きな映画。
「ソーセージを買い物袋から見える様にする」「子供
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イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

3.3

三人称の中にPOVを混ぜる構成だがPOV映画が抱えがちな「なんでこの状況でカメラ回すねん」が足を引っ張っていた。
ラストの「俺たちの最強対竜巻車タイタス」が舞い上がり目の中で絶景を観るシーンは最高。あ
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2019年製作の映画)

4.2

原作ゲーム未プレイの完全な初見状態で臨みましたが第1章と同じ膨大な情報量の物語を詰め込み、矢継ぎ早に展開していく構成にお腹いっぱいです。
正直、序盤は情報過多で情緒的な移入は出来なかったが中盤のギルガ
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レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

3.7

脚本、演出は可もなく不可もなくと言った感じだが1人2役の演じ分けは存分に楽しめるハーディファンには堪らないファンムービー。
「酒場での兄弟凶器ファイト」「金玉掴み兄弟喧嘩」「滅多刺し」と最高なシーンが
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リベンジ・マッチ(2013年製作の映画)

3.5

「レイジング・ブル」VS「ロッキー」やんけ!と思ったら本当にメチャクチャパロディするので途中で困ってしまった。
エイリアンVSプレデター2とか、フレディVSジェイソンみたいな決着がついてるようでついて
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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

3.5

「策略に嵌められた!?畜生!!拳でお前を肉塊にして解決してやらぁ!」という景気の凄く良い暴力映画。
主人公の強さが完全にアメコミヒーロー級で笑ってしまう。スーパーソルジャー計画の被験者だろうか。
ザラ
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.0

近年のリバイバルブームのお陰で家の小さなテレビでしか観たことが無かった名作を映画館の大スクリーンで鑑賞出来て僕は幸せです。
ディアハンターの時のデ・ニーロが「デ・ニーロの人生で一番カッコいいデ・ニーロ
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

4.0

2019年になったので観なければいけない、という使命感に駆られて観ました。
今年が終わると本作も「今より昔」になってしまうのか…

ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ(1995年製作の映画)

3.5

最近辛い事ばかりの所為か、アニメ版ドラゴンボールを観ると幼い頃を思い出して涙が出てくる。
原作至上主義の面倒くさいオタクなんで本作や他のオリジナル展開ベジータを観ると「お前がNo.1だ」発言は何だった
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マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

3.8

「オンリーゴッド」のメイキングとしても面白かったし、創作に行き詰まった時の讃歌映画としても良かった。
常にイラつき、現場では悠然とし妻の前ではナーバス、ネットの評判で落ち込み、雨が降っても落ち込む。人
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.9

いつも酷い目に合っているユ・ヘジンが幸せそうで僕も幸せです。
演技、嘘、勘違いで塗り固められていた主人公が最後に「演技」の中で「本当の気持ち」を吐露するラストが完璧。
いい歳こいて久しぶりにキスシーン
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.0

今までのドラゴンボール映像化作品の中でもダントツで面白いのでは…?と思える劇場版最新作。
「超」は未見なので若干不安だったが全く問題なく楽しむ事が出来た。
今までOVAやゲーム等で描かれてきた様々なサ
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ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ(1994年製作の映画)

2.9

2次創作的な存在のブロリーを更に2次創作したみたいな話なんで、もうメチャクチャですよ。
僕が小さい頃から好きなのは18号とベジータです。

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.0

これが実話をベースにしてるなら世の中も悪い事ばかりじゃない、と久しぶりに前向きな気持ちになれる映画だった。

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.9

ネクスト・イーストウッドはベン・アフレックだと言い続けてきたんですが、ここに来てブラッドリー・クーパーがトップに躍り出てきました。
クーパーは自分をどう撮れば格好良く映るか解っている様で映るショットの
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暗黒街(2015年製作の映画)

4.2

カジノ計画の利権争いを背景に小さな悪党達がドツボに嵌り巨悪に喰われて行く傑作ノワール。
その巨悪達が悪党とすら言えない者達に足元を掬われる物語の収束が堪らない。
序盤での二度轢き事故、引きで撮る飛び降
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ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない(1994年製作の映画)

3.3

ブロリーさんはしょうもない理由で悟空を憎んでないで、おしっこをかけてきたトランクスにもっと怒るべきだと思います。
ピッコロのオマージュをかます悟飯、親子三代かめはめ波、正しい「ドラゴンボールの同人誌」
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フレンチ・ラン(2015年製作の映画)

3.3

ラストの銀行バトルでイドリス・エルバがマスクを取る必然性が無い(俳優の顔を見せて闘わせたいのは分かるが)のが顕著な痒いところに手が届かない整合性が気になる映画だった。
このジャンルの上映時間はやはり9
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斬、(2018年製作の映画)

3.7

侍映画撮っても、戦争映画撮っても、全てが「塚本晋也映画」になってしまう圧倒的な作家性が凄い。
溜まりに溜めて、観客を焦らしまくった末の剣撃に、その果てにたどり着いた「斬った者」を見せつけるラストシーク
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