第一次世界大戦の頃、インドの天才数学青年ラマヌジャンが英国ケンブリッジ大学のハーディ教授の助けを受け、人種差別も乗り越え偉業を成し遂げる物語。
と、想像して観に行きましたが、ハーディ教授の物語として>>続きを読む
おもしろかった。
画がいい。
出会いのシーンの海、なにあれ。色と波の動きをイジリまくって独特な世界を表現している。あの海の画で観客はこの映画のモードに自分をチューニングさせる。
ちょっと過剰だと感>>続きを読む
インディーズ魂の塊ですね。
低予算故に知恵と工夫を総動員し、おそらく多少の悪さを働きながら制作された感じが伝わってきました。
暴走シーンのカメラワークと編集はかなりカッコいいですね。ここはこだわり>>続きを読む
おっと、これ傑作じゃないですか。
今さら何を言ってんだか、とお思いの方々もいらっしゃるでしょうが、こんな映画だと存じ上げておりませんでした。
ある高校の様々な立場の生徒のオムニバス・ストーリーを同>>続きを読む
東京・池袋の新文芸坐シネマテークにて。
『カッコーの巣の上で』や『アマデウス』のミロシュ・フォアマン監督のチェコスロバキア時代の長編第2作。
消防署主催のダンスパーティで、消防士のじいさんたちがミ>>続きを読む
酔っ払ってFNS歌謡祭をテレビで見ながら、歌っていいなと思った。いい気分になって眠気に導かれるまま今夜は眠るだろう。そして明朝起きれば仕事が待っている。
仕事でも何でも現実の世界では、若い頃にそうな>>続きを読む
正義と人の命との関係が絡み合って解けなくなる映画。
アフガニスタンの治安維持のために派遣されたデンマーク軍のある部隊。見えない敵から不意に攻撃を受ける。部下が致命傷を負う。助けるためには空爆支援を要>>続きを読む
東京・池袋の新文芸坐シネマテークにて。
おもしろい。
ツライことがあった時に帰りたい場所のような映画。
ノッポとデブッチョのコンビがメインの登場人物ですが、2人のルックスに冒頭でやられました。得体>>続きを読む
この映画、好きです。
物語の残像が気持ちのどこかにいつまでも留まりそうです。
数年前のイザベルの死を、その夫と二人の息子が呑み込もうと静かにもがく物語。
同じものを見ているつもりが、こちら側とあち>>続きを読む
ポーランド映画祭2016にて。
アンジェイ・ワイダ監督の「抵抗三部作」の第二作。
ワルシャワ蜂起の終盤、国内軍は壊滅寸前。地上に退路を断たれた中隊が地下水道をさまよう話。
絶望の行軍ですね。>>続きを読む
個人的「いのちを食べる映画祭」の締めくくり。
大阪で精肉店を営む北出一家のドキュメンタリー。
北出家の家業は時代とともに形を変化させていったようで、この映画の始まりでは、牛を育て、屠殺し、捌いて切>>続きを読む
昨日観た『いのちの食べかた』に引き続き、個人的に「いのちを食べる映画祭」を開催。
武蔵野美術大学の「カレーライスを一から作る」課外ゼミを映すドキュメンタリー。
「一から作る」というのは、スパイスか>>続きを読む
大規模な農業・畜産業の現場を映すドキュメンタリー。
大規模化するためにオートメーションなどにより出荷までの作業を効率化している。想像をはるかに超えた効率化の姿に驚かされる。
効率化の結果、鶏も豚も>>続きを読む
イタリア・ネオリアリスモの代表作。
不況下のローマで久し振りに職を得た男が、仕事に必要な自転車を盗まれてしまう。それを取り戻そうと息子と一緒に探し回る話。
男と息子の心情の動きを観る映画。
これ>>続きを読む
安田好弘さんの死刑弁護人としての覚悟を観るドキュメンタリー。東海テレビ作品。
この映画では、安田さんの弁護人としての功績は説明されない。ウェブで検索してみると、死刑事案というのは労多くして得るもの少>>続きを読む
台湾生まれの日本人「湾生」たちのドキュメンタリー。
故郷とは何だろうか。そんなことを考えさせられました。
台湾は、日清戦争後の下関条約によって日本に割譲されてから太平洋戦争終結までの50年もの間、>>続きを読む
今年一番の泣ける映画。
宮沢りえさん演じる強いお母ちゃん双葉の物語。
夫が蒸発して家業の銭湯を1年間休業している。今は娘と二人暮らし。そんな中、余命わずかと分かり、やり残したものに手を付けていく…>>続きを読む
何これ、おもしろいじゃん。
ちょっと疲れていたので、軽く笑い飛ばせる映画が観たくてチョイスしたのですが、何なんですかこれ、本格的に面白いじゃないですか。
原作が漫画とのことで、確かにキャラクター造>>続きを読む
若い頃観て気に入っていた映画。
あの頃はどういうところが好きだったのかなあ。
選択を観る映画。
13才の少年が魔法で体だけ大人になって、家にいられなくなってニューヨークで暮らす話。
働かなければ>>続きを読む
戦争と文化の保存の話。
太平洋戦争中に日本の貴重な文化を守るために尽力した人たちが紹介されます。タイトルのウォーナーのように米国大統領に進言されたとされる人物から、神田の古本屋店員の兵隊を最前線に送>>続きを読む
傑作。
絵を描くのが好きなぼんやりさんの戦前・戦中の物語。
一人の女性すずと戦争の関係が丁寧に、かつ抜群のリズム感で描かれています。
すずが描く絵がポイントとなって随所に使われていますが、その表>>続きを読む
KAWASAKIしんゆり映画祭の若手監督作品セレクションにて。
Everyday、あなたと私の日常の物語。
事故で重傷を負い、病院で昏睡状態のはずの妻が、朝ごはんを作っている。「1週間の猶予をもら>>続きを読む
橋の下で寝起きする男のファンタジー。
その男には不運な過去があるようだ。今は誇りある酔っぱらい。
不思議なおっさんが用立ててくれた金で酒を呑む。呑むと何かが起こり、一時の夢を見る。夢を途中で切り上>>続きを読む
東京・神保町シアターの特集上映「知られざる独立プロ名画の世界」にて。
これ、大好きです。
明治から大正、昭和へ貧しい時代を働いて働いて生き抜いたお母さんの物語。
求婚のシーンから始まります。この>>続きを読む
Super Juniorファンの娘と。
同グループのイェソン主演の王道アイドル映画。思いっきりコメディに寄せたら面白い映画になったかも。私からは以上です。
カトリック教会のスキャンダルを暴いた新聞社・特集チームの物語。
悪を暴き再発を防止するというジャーナリストの使命感に引き込まれました。
ジャーナリストに限らず、社会の全ての仕事は誰かの生活をより良>>続きを読む
先月亡くなったアンジェイ・ワイダ監督追悼となるポーランド映画祭が今月下旬から東京・新宿シネマートにて開催されます。
この機会にワイダ監督作品を掘ろうと思い、今回の映画祭では上映されない本作のDVDを>>続きを読む
『父と暮せば』を先日観たので、こちらも観てみました。
舞台が広島から長崎に変わり、生き残ったのが娘ではなく母、原爆で死んでしまったのが父ではなく息子という形で『父と…』とは設定が異なります。
原爆>>続きを読む
東京・池袋の新文芸坐シネマテークにて。
田舎の靴工場で働く若い女の青春のひとコマ。
上映後の講義で大寺眞輔さんもおっしゃっていましたが、物語としては何てことありません。
どれくらい何てことないか>>続きを読む
東京国際映画祭2016にて。
正体は分かっているんだけど逃れられない恐怖を味わう映画。
1980年代のチェコスロバキアの小学校が舞台。主人公の女教師は生徒の親の職業を確認し、私的に利用していく。例>>続きを読む
東京国際映画祭2016にて。
フィンランド初のボクシング世界タイトル戦に挑むオリ・マキの物語。
白黒・16㎜フィルム。
オリ・マキは勝って成り上がろうなんて、これっぽっちも考えていない。試合をし>>続きを読む
生き残ってしまった負い目って何だろう。戦争はそういう訳の分からない感情を生み出すのか。
広島に投下された原爆で死んでしまったお父さんと生き残った娘との会話劇。広島弁がいい。
相変わらず演技の良し悪>>続きを読む
面白い。
それ以外に言葉がありません。
と言いますか、何が面白いか説明できません。
もっと言うと、面白さを言葉で表現しようとするのは今はやめておきたい、そう思っております。
キアロスタミの作品に>>続きを読む
何?何?これ何?
となるのを大いに楽しみました(2日連続2回目)。
クセになりそうです。
こんな表現方法があるんだあ。
私は彼だ。彼こそが私だ。
ああ、私は彼ではなかった。
観てしまった以上、初>>続きを読む
何?何?これ何?
となるのを大いに楽しみました。
前情報を入れずに観た方が面白いと思いますので、多くは書きませんが、この映画は私自身が気付いていなかった心の空白部分を埋めてくれた、そんな感じがします>>続きを読む
1959年公開の岡本喜八監督・脚本作品。
太平洋戦争末期、北支那戦線の隊を一人で訪ねて回っているという新聞記者・荒木が主人公。流れ者ってヤツですね。
大隊とそこから離れて敵の動きを警戒する小哨・独>>続きを読む