Kanaさんの映画レビュー・感想・評価

Kana

Kana

映画(70)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

幕張にて、待望の「ようこそ映画音響の世界へ」を鑑賞。

「映画体験の半分は、音である」

というセリフ通り、様々な要素(アフレコ、音声編集、フォリー、効果音、環境音、そして音楽)の音の解説と、モノ→ス
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

-

映画『万引き家族』鑑賞。

カンヌで賞を獲った時、ちょうどロワール地方を添乗中でドライバーさんにこのニュースを教えてもらい、車内でアナウンスをしてお客様と拍手をしました。

ハリウッドでアカデミー賞は
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.0

可もなく不可もなく。『ラ・ラ・ランド』もイマイチだったので仕方ないのかも。
どちらの作品も主人公にあまり魅力が感じられない。ヒュー・ジャックマンは『レ・ミゼ』では深く惚れ込んだけれど。

生のミュージ
>>続きを読む

ダンシング・ベートーヴェン(2016年製作の映画)

-

モーリス・ベジャール振付、ベートーヴェンの「第九交響曲」。ベジャール亡き後、再演は不可とされていたこの作品が、ローザンヌの「モーリス・ベジャール・バレエ団」と「東京バレエ団」、そしてイスラエルフィル、>>続きを読む

プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード(2016年製作の映画)

4.3

天才音楽家モーツァルトを巡る愛憎劇を、全編「百塔の都」プラハロケの美しい映像美で描く。『アマデウス』以来の本格的モーツァルト映画。

モーツァルトの映画と言えばあまりに有名な『アマデウス』。この映画を
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

10年心の中で想い続けた相手?それとも自分のことを一途に想ってくれる人?絶滅動物が大好きなこじらせ女子の脳内二股、揺れる女心を描く。

この映画の主人公、ヨシカまでとは言わずとも、脳内妄想は誰にだって
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

-

ベタなお涙頂戴的な作品かと思いきや、割と自然な感じで、最後まで泣かせず次のシーンへ持って行く演出を好感もって鑑賞。

宮沢りえ演じる双葉の愛の表現は、谷から突き落とすライオン母のよう。でも起き上がるま
>>続きを読む

ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.1

映画『ナラタージュ』鑑賞。

映画の中も雨、現実世界も雨続き…でも気分がこんなにも滅入ると思った理由は、それだけではなかったかも。

出てくる登場人物全てが、自己本位で、気持ちも揺れまくっていて、弱さ
>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.2

この映画が何を訴えているとか、理解できるかできないかはもはやどうでも良いことであって、人それぞれが心に浮かんだ事を消化すれば良いのだと思う。

でも、ポスターの「犯人よりも危険なのは、彼女だった」とい
>>続きを読む

ボンジュール、アン(2016年製作の映画)

-

映画『ボンジュール、アン』鑑賞。

人生は楽しむためにある。そして楽しむためには時に寄り道も必要。

全てのフランス人がそうとは言わないけど、こんな風に男性にもてなしてもらったら、ほとんどの女性はイチ
>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.4

村上春樹の新刊が出たら必ず買ってしまうように、ウッディ・アレンの新作も評判に関わらず観てしまう。映画『カフェ・ソサエティ』鑑賞。

昔観た名作『アニー・ホール』を越す作品はなかなかないけど、この作品も
>>続きを読む

ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

3.2

モダン・ダンスの祖といわれるロイ・フラーの半生を美しい映像とともに描き出した作品『ザ・ダンサー』鑑賞。

ロイの照明、衣装、装置に対するこだわり方は半端なく、表現することへの壮絶なまでの貪欲さに心打た
>>続きを読む

花戦さ(2017年製作の映画)

3.0

子供の頃からもう何十年も池坊で生け花を続けてきていますが、生け花や池坊の歴史をほとんど知らなかったことに改めて気付かされました。
同時にこの素晴らしい伝統文化を守ってゆくことは、日本人として誇りであり
>>続きを読む

街の灯(1931年製作の映画)

-

中学生くらいに見て号泣した思い出の映画。改めて見返して、一途なラブストーリーはもちろんのこと、チャップリンの動きに釘付けになりました。
恐らくアドリブではない計算され尽くしたコミカルで愛おしくも切ない
>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

-

こんなにお酒を飲みたくなる映画も珍しいのでは?
『神谷バー』に行きたくなりました。

強く清く美しく、情にあふれた黒髪の乙女の武士魂がなんとも素敵です。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.3

ラストは『シェルブールの雨傘』へのオマージュ?とも思えたけど、あの胸がはち切れるほどの切なさはなく、それは役者の表情なのか、ストーリーの単純さなのか、シチュエーションなのか不明。

ミュージカル黄金期
>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.4

『LION 25年目のただいま』鑑賞。

インドである日迷子になった5歳の少年が、オーストラリアの夫婦の養子として育ちながら、故郷に帰るまでの実話を基にしたお話しです。
物語は淡々と進んで決してお涙頂
>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.0

『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス監督作品。
特にブラピファンではないけど、とにかく彼の美しさにうっとり。
『華麗なるギャツビー』や『追憶』での軍服姿のロバート・レッドフォードを見ているようで
>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

"キリシタンの弾圧"という重いテーマに約3時間の大作でしたが、ストーリーにぐいぐい引き込まれ、最後まで飽きることなく見られました。

ハリウッド映画にありがちな日本の奇妙な描写など皆無で、どんなに入念
>>続きを読む

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.0

流行のパラレルワールド系?で、頭はこんがらがるし、それほど感情移入できなかったけど、鑑賞後の切なくやるせない気持ちはなんとなく身に覚えが。

歩道橋の上で娘と手を繋いで、答えが分かりました。

今、一
>>続きを読む

ブルゴーニュで会いましょう(2015年製作の映画)

-

今は世界各地の美味しいワインがあるけれど、
ブルゴーニュほどプライドと誇りを持ってワイン造りをしている土地は他にはないかもしれません。

この映画を観ていて、何故か思い出したのは
『風と共に去りぬ』。
>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.4

普通でない時代に、普通に生きるという事。

好きとか嫌いとか、感動するとかしないとか、
どうでもよくなるすごい映画でした。

子供も大人も、日本人も外国人も

この世界の片隅に生きる全ての人が
より良
>>続きを読む

ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男(2015年製作の映画)

3.8

1つの作品が出来上がるまでの芸術監督、ダンサー、創作チームの努力の軌跡が本番までのカウントダウンと共に描かれ、とてもスリリング。

「バレエは繊細な芸術で、何か1つでも欠けると成り立たない」と言いなが
>>続きを読む

白い帽子の女(2015年製作の映画)

4.0

ヌーベルヴァーグを彷彿とさせるような気怠さと退廃的なムードが漂う作品。

壊れかけた夫婦の軌跡を描いていて、全てのシーンが1枚1枚切り取られた絵のように美しかったです。
イヴサンローランのサングラス、
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

-

ストーリーが現実離れし過ぎて、妙に冷静に観てしまったけど、映像の美しさに魅せられた。

東京という大都会に生きている事を誇らしく思ってしまうくらい、都会の描写が素敵。

四月は君の嘘(2016年製作の映画)

-

広瀬すずがとにかく健気で愛らしい。

クラシック音楽ファンとしてはもう少し恋愛だけでなく、音楽との葛藤に焦点をあててほしかった。

感動はするけど、余韻はあまり残らない映画でした。

演奏シーンは良く
>>続きを読む

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(2015年製作の映画)

4.2

大好きな映画『男と女』のクロード・ルルーシュ監督とフランシス・レイ音楽の新作、『アンナとアントワーヌ』を観てきました。
大人の恋の物語、そして舞台はインド。

昔旅したことのあるインドの喧騒と、当時の
>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.7

極限の世界で生きるためには、善も悪もない。衝撃的で目を背けたくなるシーンの連続も、太古の時代には日常であったのかもしれない。

復讐劇、では片付けられない生と自然と光のオマージュ。

鑑賞後、どっと疲
>>続きを読む

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

4.5

感想を書くのを躊躇うほど、この作品に対する見解がまだ定まらない。
余韻が長引き、まだ自分が垣間見た非現実的な世界の中に漂っているような不思議な感覚。

ラストの音楽は圧倒的で天からの啓示のように心に染
>>続きを読む

25年目の弦楽四重奏(2012年製作の映画)

3.4

一見地味な映画だけど、同時に味わい深い秀逸な人生ドラマ。

人間はいくつになっても互いに近付き過ぎると色々なトラブルが起こり得る。
でも同時に、淡く薄い何のトラブルもない表面だけの人間関係に何の意味が
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

2.8

是枝監督の作品は何作品か観ているけど、日常生活をそのまま切り取ったような手法が心地よくもあり、退屈でもあり(笑)

4人姉妹はそれぞれ美しく、鎌倉の四季の移り変わりも見目麗しいので観ているだけでそれな
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.1

正直、中身のある映画とは思えないけど印象に残っているのはテンポの良いストーリー展開と、かっこいいダンスシーン、ユマの深紅のネイルとオーバードース顔…。

好きなジャンルの映画ではないけど、確かにタラン
>>続きを読む

ヒロイン失格(2015年製作の映画)

3.0

こんな純粋な気持ちで人を好きになること、人生で一度や二度はあるよね…と懐かしい気持ちに。

自分の気持ちを恥もプライドも投げ捨ててあんな風に誰かに気持ちをぶつけられるのって素敵。

目まぐるしく変わる
>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.8

愛するって自己を確立していないと難しい。
ブレブレの自分では、大切な人を幸せに出来ない。
誰かを愛することはある意味人生の修行なのかも。

そのくらいの痛みと切なさを伴う映画。

お互いを見つめ合うだ
>>続きを読む

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

4.8

まず題名がいい。
どんなストーリーなのかワクワクさせる。

こういう仏映画を観てしまうと全てのハリウッド映画が観る価値のない駄作に思えてしまう。

ストーリーは典型的なファムファタール物だけど、役者が
>>続きを読む

>|