チィさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.2

ばかだ…ばかとばかとばかとばかだ…トーニャが可哀想で…。みたいな心情に観終わって至るわけだけど、本当にこの感情が正しいのか、この感情が植え付けられることがメディアのフェイクなのでは?これが事実のすべて>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

彼らの空間には独自の時間軸があり、せかせかとした都心の映画館で上映されるこの映画は時が止まったかのようだった。青い空、ジリジリと射す日差し、読書と水遊び、南仏の風景は現代とは思えず、バカンスを過ごす彼>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の宝島(2018年製作の映画)

3.3

サノス・ヨーオーイズミがドラえもんに降臨したぞ…未来の人類が生きるために地球のエネルギー吸い取るぞ…ドラえもんがインフィニティストーンのパワー受けて地球を守ろうとしてる…頑張れドドドドドドドドドッドー>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.4

みんななんてレビュー書いてるの?ってくらい絶対ネタバレダメ映画ナンバーワンすぎて!!ヒーロー映画なのにファーストカットでここまで絶望に落とされるなんて思わず、違う日であってくれとか、夢であってくれと何>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

5.0

完成披露試写会にて。
こんなにも美しく、純粋で、邦画があっていいのかってくらい触れたくないくらい綺麗だった。オープニングの爽快感と小松菜奈の薄幸ルックスだけど芯がしっかりした凛とした姿が強くて。強いけ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.6

どこまでが許されて、どこからが許されないのか。私にはもう追いつけない。ひとりひとり感じ方がちがうし、価値観が試される。果たしてこの作品に対する感情は何が正しいのか…を考え続けて、気付けば3カ月経ちそう>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.7

冒頭の宇宙史のわりに思いっきり人間族主体じゃん!と思いつつ、あえてレトロでアロハなファッションをキメてくるセンスと絶対的モデル感覚、王道の美とは少し異なった個性派の美しさ、力強さ。カーラ・デルヴィーニ>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーというジャンルを滅多に見ない身からすると、フィクションにみえてしまうような、そのくらい壮絶な現実があった。あんな簡易的なネットムービーで身辺者の死を知り、彼らは驚いたり動揺したりせず真>>続きを読む

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

4.0

完成披露試写会にて。
原作・脚本・監督を鄭義信監督が担っているからこそ、ストーリーを誰よりも理解し、展開の方法を知ってる画が取れる。

1つのセットを軸に描かれる物語は舞台的で、おこなわれる話は重く、
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.1

宇宙大戦争が勃発する前に、ワカンダ王国に無事入国できてよかった…。ワカンダ王国の人々は心が綺麗な人が多いんだ、多いからこそデリケートなんだとふむふむ観てたけど、毎日満員電車に乗って、現在もそこそこ混ん>>続きを読む

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.5

大人の事情が大人の事情で作った大人の事情の映画…とどうしても思い込んでしまって、観ながらもアッて思う部分もあったことは事実だけど、観なかったことを後悔した。世界からもし映画が消えたなら、私の友人の大半>>続きを読む

曇天に笑う(2018年製作の映画)

3.1

わたしの中で好きな脇役として無意識にジャンルづけされていた彼らが主となり一丸となっている姿がとても新鮮で、終始不思議な感覚だった。映画として弱いのは、単純にアドリブシーンが採用されすぎてメイキングか?>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

4.2

どう言葉に表して良いかわからない。ひとつの空間が無限にも思えるし、観ながら絶対伏線じゃんと勘繰るもはい騙された〜何でもないで〜す!だったり、理解の境地を超える展開の数々に次の展開を予想する私の脳内防御>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.8

『ヴァージン・スーサイズ』でいちばん魅惑的なキャラクターを演じていたあの頃、『マリー・アントワネット』の天真爛漫なあの頃、そして今作でついに自由奔放から閉じ込められる側になったキルスティン・ダンスト。>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.1

たららららっ、たらららららっ〜〜♩(某奇妙な物語のテーマ)が流れてきそうな不穏で何が起きるかわからない違和感塗れの作品。

黒人差別への描写を鋭く描いていて、この作品が数々の賞にノミネートされているの
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.4

全編中国語で演じたのに、日本語に吹き替えてからの公開…という宣伝が逆に恐怖で。『マンハント』で日本人の知ってる俳優なのに口と言葉が全く違うゾワゾワを最近経験しちゃったから地獄の2時間を覚悟してた。でも>>続きを読む

不能犯(2018年製作の映画)

3.1

おどろおどろしいオケBGMが気を引き締めさせてくれて、久々に好きな演出と出会った。『脳男』とBGMの使い方が似ていて低音弦楽器は心理的に攻めていていい…!(とかいって音楽には疎いから楽器は違うかも低音>>続きを読む

セリーナ 炎の女(2014年製作の映画)

3.5

『アメリカン・ハッスル』を公開初日に劇場で観た帰り道に思った「でも、今年は『セリーナ』もあるからジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパーがすぐ観れる!」…から4年『JOY』や『マザー!』すら円>>続きを読む

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.7

1994年は生まれてはいるから体感で知ってるはずだけど、知らない世界の話で。でも何処か落ち着く空気感なのは本能なのか。"岡崎京子の時代"を知らない身としては"ヒミズの頃から二階堂ふみが温めていた作品">>続きを読む

家族はつらいよ(2016年製作の映画)

3.5

家族はつらいよ吉行和子はこわいよ…。優しく普段通りにじわじわと450円の戸籍謄本を迫ってくる吉行和子おばあちゃん…。橋爪功おじいちゃんとたじたじになる、映画であんなに冷や汗をかく感覚に襲われたのは初め>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.6

作中で演じられるショーが好奇心で人々が集まるように、彼の人生というよりはみんな「歌と藝術」が観たくて来てるんでしょ?魅せてあげるよ!!かの如く次々に展開される歌はとても魅力的。ひさびさに歌って踊るザッ>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.5

坂口くんが俳優はじめる直前くらいに某名画座で遭遇したことがあって、それ以来きっと彼は映画が好きなんだと思い込んでるんだけど、そんな彼にぴったりだなとじーんとした。一瞬の出会いなのに1本の作品の見方が変>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

3.0

すっかりジョン・ウー監督作品だったことを忘れ、時間が合ったからフラフラっと入ってみた、ら、冒頭がなんかおかしいぞ?全員カタコトだぞ?で気づく「邦画じゃなかった、天下のジョン・ウー様だった」という事実。>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

3.9

ぱっと見美容室を手伝う田舎で起きるのんびりした話なんだけど、ひとりひとりの女性が担う孤独との戦いが辛くてしんどくて。気がついたら一瞬も目が離せない、吸い寄せられるようにことが起きる展開を観ている自分が>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.6

史上最も残虐且つ豪快且つポップに人を殺め、史上最もただの人間なのに死なない人は死なないポップに生き返らせる映画、そうそれが英国紳士のマナーであり、キングスマンなのです。観終わって一言目が「もう死体を自>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

3.5

無欲と純粋さと好奇心とへこたれない心とたっぷりのマーマレードが誰にでも愛される秘伝のレシピですね!
すっかりブラウン家の家族になったパディントンの日常への溶け込み方は愉快で可愛くて、誰かに甘えるのでは
>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.5

人生で一度、幼い頃に何度も見ていた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を劇場のスクリーンで観たい。そんな儚い夢を日劇で叶えてきました。思い返すと、親にマイケル・J・フォックスの格好良さを教え込まれ、まだ>>続きを読む

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.2

よーっし!ピンチだ!面倒だから眠らせちゃえ!眠ってる間にパッパと移動するぞ〜〜!が逆に癖になるトム映画。何箇所かにわたるアクションコメディってどうしてこう魅力的で見入ってしまうのか。日本がもっとハリウ>>続きを読む

ツーリスト(2010年製作の映画)

3.3

フランスとイタリアを結ぶあの特急列車に乗りたいって一度は思ったことがありませんか?私のこの映画に対する印象は、日本には見受けられない独特な2人がけの席に対面で座って為す会話。その先には水の都が待ってお>>続きを読む

サニー/32(2018年製作の映画)

3.0

ピエール瀧とリリーフランキーをコンビとして組ませる特権は白石監督にこそある!それが強みとなり、そして逆に『凶悪』の尾を引きずり期待値を背負ってしまう重圧もある。

私含めあの作品の闇深さと強烈さを心の
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君に届け(2010年製作の映画)

3.1

原作『君に届け』がついに完結したわけだけど、付き合うのか付き合わないのかもどかしいあの頃に早々とこの作品を作ってくれてよかった。最初は爽子が多部未華子なことにえー??ってなったけど、いま思うとこのキャ>>続きを読む

ステキな金縛り(2010年製作の映画)

3.2

カメオ出演してる大泉洋がおにぎりのロケでたまたま撮影現場の近くまで来てたから出ちゃった!という経緯が気楽で愉快すぎてめちゃめちゃ好き。

優しい落ち武者さんも膝ちょい下のスカートが可愛らしい弁護士さん
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.5

「ここは鎌倉だぜえ??」と言われた通り鎌倉×妖怪の存在感が圧倒的で、キャラクターは可愛らしく、あきこも可愛い。でも尺が…尺が足りないです!心霊捜査課とかいままでにない設定で物凄く興味が湧いたのに2時間>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

3.9

"兄弟とは?"がテーマな本作をひとりっ子が見て果たして共感できるのか、正直心配だった。でもひとりっ子って誰よりも兄弟というものに憧れ敏感で欲してるものであり、実体験はなくとも無意識に自分の周りの切って>>続きを読む

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

3.6

東京国際映画祭の会期中、空き時間に入ったTSUTAYA。新作コーナーの前で固まった『あゝ、荒野』最新作の文字。これ程熱い拳と拳のぶつかり合いを何故この売り方にしたのか。Netflix作品は賞レースの候>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

たまたま券を頂いて鑑賞したんだけど、正直実写以外疎い身としては話が出るまでこの作品のことを知らなかった。上映がはじまって、あまりに綺麗な画に鳥肌がたった。吹替上映が多い理由がわかる。90分超の芸術作品>>続きを読む