コーディーさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

半世界(2018年製作の映画)

3.9

良かった!

歳重ねて自分の範囲が思った程拡がりを見せなくても、そこは紛れもなく世界。繋がってる筈なのに把握出来る世間の外とは隔絶しがち。そこからの閉塞や対人不安を市井の人々の生き様から捉え、三重の原
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.1

すごく良かった!

都市化へと歩む1950年代ニューヨーク、チック障害を抱えながらも類稀な記憶力で探偵として生きるライオネルが恩人の殺害事件の真相と共に権力の横暴、レイシズムなど潜む腐敗に迫る。心なき
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ティーンスピリット(2018年製作の映画)

3.1

エル・ファニングに頼り過ぎ〜w

説得力あるのはヴァイオレットではなく全部エルw素質あるとは言え田舎娘が瞬く間に客を沸かすまでに成長するし、その飛躍の過程も心の変化も線として繋がらず夢への壁が尺埋め程
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

2時間半もあったのね〜なぐらい楽しかった!

完璧を追求しなければ崩せぬ牙城、フェラーリを前に企業戦略の横槍に晒されながらも人やマシンへの信頼を築き不可能に挑んだ男達。資金力だけでは埋まらぬ距離を技巧
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.0

この二人のかけ合い観てるだけで楽しいね〜

失業ジャーナリストと次期大統領候補という立場こそ大きく違えどありがちな距離を埋め合う恋模様でなくリベラルな二人の恋敵は保守の壁。けどそこはセスローゲン、直球
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.1

2020年映画初め!面白過ぎた!

捜査が悉く上手く運ばない麻薬班が潜入の為のフライドチキン店で絶品の味に辿り着いたからさあ大変w意図せぬ商才と本業の狭間で揺られながらも庶民の親愛なる隣人であろうと奮
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

4.2

パラサイトで今年の映画館納めしたつもりが急遽もう1本。

いやいやまだ面白いな〜このシリーズ。凄い!
傷を埋め合い育んできたヒックとトゥースの絆。敵対でなく人とドラゴンの共生を皆に示してきた彼らに再び
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

待ってましたの先行上映。今年の映画納めかな〜って事で恒例の個人的年間ベストを最後に載っけときます。(パラサイトは除外w)

いやいや面白いわ〜!寄生という借り物の裕福がもたらす階級への意識。見て見ぬは
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.3

これは好きにならずにいられないw

攻撃でなく防御の為の力ある言葉、傍から見れば何この人〜に繋がる明け透けな物言いや不毛な関係性もその本質にある孤独や絶望を知る者同士には歪んだ影響さえ唯一の拠り所。痛
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

4.0

久々にガッツリハマったジャンプ漫画の映画化第2弾ってことで楽しみにしてたけど、いやいや予想を上回る激アツぶり!
それにしてもどんだけ泣かしにくるんだよ〜w

外部との通信を遮断された離島を舞台に雄英高
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.9

終わっちゃったね〜って事でもちろんネタバレなしのサラリ感想。

まあ手堅さも目立つけど伝説への重圧に対し敬意と払拭で紡いできた新3部作を懸命に最終決戦まで繋いだと思うしSWを観てるという感覚は只々幸せ
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スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班(2017年製作の映画)

3.3

韓国映画にしてはアッサリしてたかな〜スピード感もそこそこ。

若き狂人会長率いる自動車企業と警察庁の癒着に迫る轢き逃げ専門捜査班!
左遷や妨害に怯まぬ敏腕女性警官と類稀な洞察力持つ訳あり巡査という異色
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.5

あの日の暮らしに戻る為に今払う犠牲。家族を想ってこその労働最優先、それ故に強いる〝今は我慢して〟の蓄積にも限界はある。注ぐべき時にすれ違う歯痒さ、金や時間に留まらず心まで、どれだけ搾取されれば報われる>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

3.5

活動弁士の技量一つで無声映画の趣が様変わりする日本独特の文化の魅力に誘ってくれる周防監督の弁士ばりの達者ぶりを堪能w回り道もあるけど客を楽しませたい想いに魅了される俊太郎の一途さや伴うパフォーマーとし>>続きを読む

幸福路のチー(2017年製作の映画)

4.0

圧政も何のその。幼いチーは窮屈な世界も空想で彩り未来へ羽を広げる!けれど成長につれて何となく身の丈を知り、見える景色や幸せも形を変えていく。信じた理想とのズレに自分を見失いながらも再びあの頃の幸福路で>>続きを読む

完璧な他人(2018年製作の映画)

3.8

イタリア映画『おとなの事情』の韓国版リメイク。キャストも好みで結構楽しみにしてました!

夫婦3組と独身男1人。〝恋のサバイバル〟の着信音と共に幕を開ける軽率な秘密共有w上流の澄ました食事会はスマホと
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.3

今年はネトフリ系映画の充実がヤバいですね〜すごく良かった!

互いを尊重し敵わない部分を称え合う冒頭から夫と妻をフラットな視点で描き、穏便にという彼らの本意も印象付ける。だからこそ弁護士を介し泥沼化す
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.3

中川龍太郎監督にハズレなし!

掬っては零れ落ちる水のように残らずともそこに存在したという感触を刻む事が終わりを再生へと繋ぐ糧になる。無常に移ろう場所や人の営みにあって、それ程不確かな感覚でも人は止ま
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.2

昨日おさらいしての熱冷めぬまま40年後突入!

敬意を払いつつも驚く程キューブリック味に囚われずな〝シャイニング〟の本質に迫る続編。過去に背を向けるダニーを再び能力に対峙させるも、彼の物語に留まらずな
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.1

『ドクター・スリーブ』に向けてのおさらい鑑賞。

何度観ても狂気へ繋がるシンメトリーな沼に吸い込まれるw隔てられてはいるけど境界は捉えられず気付けばどちら側に立っているのかも見落とす。まさにオーバール
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

4.0

慣習に抑制されるも静かに波立つ心。不条理も霞がかる程の柔らかな光注ぐ北ベトナムの美観の中で一族の存続、生産という役割の為に身も心も家父長に捧げる女たち。僅か14歳で第三夫人として嫁いだメイの淡々に潜む>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.8

前作より全然好きかも〜良い続編やった。

心に嘘つけないエルサとアナだからこそ恐れに怯まず個を超えた成熟した幸せの為に再び試練に身を委ねる。前作で掴んだ1人じゃない絆を纏い臨む未知への探究に今や惑いは
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EXIT(2019年製作の映画)

4.2

いや〜面白そうな映画やとは思ってたけど面白過ぎた!

無職独身実家暮らし、取り得は筋肉ぐらいなヨンナムが学生時代フラれた元山岳部の後輩ウィジュと共に立ち上る有毒ガスから脱する為ビルを股に掛け決死の完登
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

4.0

やっぱこの4人が大好きや〜

10年の年月がまるで先週のように相変わらず悠々緩々と飽きずにこの壊れた世界で遊んでたw
けど擬似家族の本物の信頼は対ゾンビの洗練された連携などそれなりに死線潜った経過も感
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.9

ダブルタップ前のおさらい鑑賞!久々に観たけどやっぱ楽しい!

ゾンビ塗れの壊れた世界でこそ人間信じてみようぜ〜な奇妙な4人の珍道中。32のルールさえ守れば腐った世界も割と安定してサバイブできる!けれど
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.1

ネトフリ配信前の限定公開。
上映時間の長さに懸念はあったけどどうしても映画館で観たかったので観てきた。209分、後半尿意こそあったけど余裕で耐えれた。楽しかった!

米国最大の労働組合を陰で牛耳るマフ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.7

確かに顎ハズレる怖さw

12歳で己の特別を知ったブランドン君の解放の思春期は大人でなく凶悪への入り口!
激化する問題行動や涼しい顔で平然とつく嘘の中にほんの微かな心の揺れは窺えるものの度を越して尖り
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

4.0

なかなか硬派な社会派映画で見応え十分でした〜やっぱ韓国映画大好き!

1997年、アジア通貨危機により破綻の道を辿る韓国。韓国銀行チーム長ハンは一早く暴落を予見するも富裕層の維持しか眼中にない政府は彼
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

母の想いを汲みつつも子としての都合が揺らぐ程の辛い思いしてきたんやろね。家族と距離置き俯瞰して何とか自分を保ってた雄二にとって15年ぶりの再会は怒りや煩わしさ、更に自責の感情ない交ぜながら愛に苦しむ。>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.8

割と思い切ったことするな〜とは思いつつもT2以降のシリーズの中では1番好きかな。

未来を諦めないサラ・コナーの宿命集大成!28年前の悲壮漂い一人背負ってきた使命感とは一味違う次世代を見つめる眼差、そ
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ギャングース(2018年製作の映画)

3.7

この3人は確かに不遇やし堕ちたけど最底辺で未だ呑まれず上見て笑ってる。

犯罪集団のアガリ窃盗〝タタキ〟でしか表に這い出る術のない彼らを善で無いにしろ変わらぬ悪と吐くには不憫。隔てられた世界に見えて彼
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.1

それがもともと円でなく繋ぎ合わせた即席であっても熟成すれば家族という歪みない輪になる。そんな輪であろうとした父の死、彼の最後の想いを込めた通夜振る舞いが一度は解れた家族の想いを結ぶ。つっかえた心や煩わ>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.4

恐怖を貪る〝それ〟再降臨がかつて死闘繰り広げたルーザーズの面々を27年前、あの町に残してきた心傷へと誘う。何より大切な記憶を失くさぬ為、心に蓋するのではなく各々疼きの根源と対峙し制し光を握る。彼らの時>>続きを読む

プロミス ~氷上の女神たち~(2016年製作の映画)

3.8

五輪誘致目的の寄せ集めと軽視されつつも韓国初の女子アイスホッケー国家代表として各々事情を越え奮闘する彼女らの熱き戦い!
代表のエースであり脱北者ジウォンの祖国に残してきた想い、vs北朝鮮戦で試合と共に
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.6

これはこれは〜凄まじい体験!
墜としのギャスパー・ノエ監督wやっぱどうかしてるけどめちゃくちゃ好き!

圧倒的な集団舞踏と鳴り止まぬ音楽への恍惚は突如、重力すら手玉に取る程の混沌に突入する!薄っすらダ
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キング(2019年製作の映画)

3.9

ネトフリ配信前の1週間限定公開行ってきました。とても良かった。

賢明であろうとする若き王。けれど従者や民が欲する名君という重圧は彼を翻弄し疑心や畏れに心惑う。そんな孤独な王を誠実に繋ぎ止める唯一の拠
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