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『カルテル・ランド』鑑賞。「悲惨」な作品は数多くあれど、嘗て現実の社会問題を扱った作品でこれほどまでに恐ろしい映画があっただろうか。製作にキャスリン・ビグローが入っていることもあって、自信が脅かされか>>続きを読む
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『キングスマン』鑑賞。こういう痛快スパイものって昔観た『スパイキッズ』以来かも。痛快なアクションが気持ちいいエンタメ映画。最後に資本家・重役たちの頭がポンポン吹っ飛んだのが面白かった。
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『ヴィクトリア』鑑賞。ピアニストの夢潰えた承認欲求不満の少女ヴィクトリアのスリルドラマ。夢を諦めた挙句、半ば自暴自棄にクラブで遊ぶヴィクトリアは、地元のゴロツキにナンパされそのままギャングが関わる事件>>続きを読む
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『レヴェナント-蘇えりし者』鑑賞。息子ホークを殺された父親グラスの復讐劇。「枝葉は揺らめいていても幹は動じない」という亡き妻のメッセージは多少のことでは潰えない復讐の憤怒なのか。
散々復讐に燃えるも最>>続きを読む
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『リアル 〜完全なる首長竜の日〜』鑑賞。簡単にまとめてしまうと昏睡状態の主人公が、己の精神世界の中で過去のトラウマを乗り越え目覚めるだけの話。『インセプション』のように夢中夢が用いられ、結末がシンプル>>続きを読む
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『スポットライト 世紀のスクープ』鑑賞。幼児虐待という教会の腐敗を暴いた史実に基づいた物語。個別の神父を罰するのではなく、教会全体の腐敗を訴えようと奔走し、関係者を追い詰めていく記者の面々は観ていて痛>>続きを読む
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『黄金のアデーレ 名画の帰還』鑑賞。これは単に絵画を取り戻すだけの映画ではない。≪Woman in Gold≫というクリムトの代表作が経験してきた激動の時代を描いた壮大な物語だ。肖像となったアデーレの>>続きを読む
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『ミケランジェロ・プロジェクト』鑑賞。第二次世界大戦時の美術品保全をテーマにした映画。美術品保全のためのモニュメンツ・メンという特殊部隊があったなって知らなかった。歴史的な美術品と人命はどちらが重いの>>続きを読む
特に何も感想はないけど、ラノベの実写映画化は難しいんだなと感じた。あらゆる台詞が声優を指向して練られたものだと感じた。
『ツレがうつになりまして。』鑑賞。『少年メリケンサック』での宮崎あおいの透明感はなかった。インドア漫画家というキャラ設定もあるのかもしれないが。堺雅人のうつ病患者の演技はあれで良いのか、鑑賞者に誤解を>>続きを読む
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スクリーンで『東京物語』鑑賞。小津安二郎の作品は『晩春』に続いて2作目。脚本も監督もキャストも被っており、印象は似たような感じだが、繊細に組まれたモンタージュは流れるように切り替わっていき、流石の巨匠>>続きを読む
『少年メリケンサック』鑑賞。1回観たことあったけど、普通に面白く観れた。パンクとロックの違いは正直よくわからないが、オーディエンスのエキストラ感はどうにかならなかったのか。
佐藤浩市の「屁が臭くねえか>>続きを読む
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『LOVE【3D】』鑑賞。3D鑑賞はスターウォーズ以来だったが、映像の力はこちらの方が圧巻。基本的にはバロック音楽を背景にセックス描写されるのがメインだが、この映画はそれだけではない。この映画のタイト>>続きを読む
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『ロブスター』鑑賞。嘘の上には恋愛関係は成り立たない。テーマを徹底的に追及した作品のように感じた。自由恋愛、もとい自然発生的な恋愛はやはり賛美されるべきものだが、その裏には嘘の感情に依らないという前提>>続きを読む
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『昼顔』鑑賞。ブニュエルの作品は『アンダルシアの犬』しか観たことがなかったが、あれは実験的手法を用いているが故に彼の代表作であり、この『昼顔』と比較するのは実にナンセンス。とは思いつつも、シュールな表>>続きを読む
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『惑星ソラリス』鑑賞。大学のロシア映画の講義で1回観たから2度目の鑑賞。理性を持ったソラリスの海と人類(ソラリスの調査員)の交信を幻想的かつミステリアスに描いた作品。原作は昨年『コングレス未来学会議』>>続きを読む
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『サクリファイス』鑑賞。5年間ずっと観たかった映画をシアターでしかも良い音で聞けるなんて映画好きとしては感極まる。
冒頭「初めに言葉があった」と主人公のアレクサンデルは言葉を発せない息子に語り、途中で>>続きを読む
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『マジカル・ガール』鑑賞。魔法少女(アリシア)と魔女(バルバラ)、そして使い魔(ダミアン)の話、というとかなり語弊があるが、魔法少女まどか☆マギカに影響を受けたカルロス・ベルムト監督のことを考えるとあ>>続きを読む
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『エール!』鑑賞。聴覚障害者の家族の中で唯一会話ができるポーラが、音楽学校に行く夢と通訳として家族を支える生活を天秤にかける話。みんな難なく手話で会話していて役者さんすごいという小並感を見せる一方で、>>続きを読む
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『ヴィンセントが教えてくれたこと』鑑賞。今回も原題の"St.Vincent"のままで良かったのでは?と思ったけど"St"って少し宗教的な色合いでケアが必要なワードなのかな、なんて思ったり。聖人の多様性>>続きを読む
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『オデッセイ』鑑賞。原題は"The Martian"で火星の人。Wikiさん曰く「長い苦難の旅路を『オデュッセイ、オデュッセイア』という修辞で表すこともある」そうです。無知ですいません、というか久しぶ>>続きを読む
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『ディーパンの闘い』鑑賞。パルムドール作品。個人的にはカンヌグランプリの『サウルの息子』の方が好み。仮面家族が本当の家族のように変わっていく構図は、ユーモラスに朝鮮半島の民族問題を描いたイ・ジュヒョン>>続きを読む
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『セバスチャン・サルガド』鑑賞。原題は"The Salt of the Earth"、人間は「地の塩」だというサルガドの言葉に忠実なタイトルです。写真をスライドショー式に見せつつサルガド本人のナレータ>>続きを読む
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『真珠のボタン』鑑賞。想像していたよりも大分ドキュメンタリー。関係者へのインタビュー映像とナレーションが過去の物語を現在へと繋いでいく。宇宙の共通要素である「水」が古今の物語を結びつけ、起源からの記憶>>続きを読む
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『サウルの息子』鑑賞。ピンボケした映像が鑑賞者にサウルの視点を強要する強烈な作品。聴覚を意識させる『イマジン』に近いものを感じた。しかし、サウルの視点は常にピンボケしているわけではなく、仲間と会話する>>続きを読む
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『ライチ☆光クラブ』鑑賞。『帝都物語』を思わせる衣装と『CASSHERN』のような世界観。ディストピアの中で求める少年たちだけのユートピア。美を求める少年たちが成人し美しさから引き剥がされてしまう閉ざ>>続きを読む
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『グッモーエビアン』鑑賞。麻生久美子目当てで見たが、ヒットする前の能年玲奈が出ていて驚き。やっぱり能年ちゃんの魅力はその透明感なのだなと再認識。普段幸薄な麻生さんのパンクママ演技はすごい新鮮だったが、>>続きを読む