ガクさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.5

ニュース映画で故人の概略を説明しておき、故人に関係する人々からの証言を持って説明されるため、故人=主人公の本心は、ほとんどわからない。金持ちが、若い娘にお金をかけて育てるみたいな話は良くあるので、新鮮>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.6

今年ラストの映画館鑑賞で、久しぶりのハリウッド大作で、しかもIMAXのスクリーンの鑑賞だったのに、内容がちょっと説教がましくて、期待値を下回った。

ガル・ガドットの魅力が溢れる作品だったのは間違いな
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

1900年台の中国は癖になる。一夜にして立場が逆転し、栄華が失われる。考えれば日本の幕末が好きなのも似た理由かも。何にせよこの年代が舞台の映画は好きな作品ばかり。

セットも音楽も映像も完成された美術
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折鶴お千(1935年製作の映画)

3.8

境内に落ちたイチョウの葉?が綺麗に撮られていたが、その他はストーリーも映像も凡庸だった。

女性の持つ強さというテーマの掘り方が、他人の、それも男に尽くすという点で物語が進んでいくので、他の溝口作品に
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ネイバーズ(2014年製作の映画)

3.5

性懲りも無くまたコメディ観てしまった
エアバックの勢いやたら良いの好き(笑)

(1963年製作の映画)

3.5

たしかに全ての鳥が人間を襲ったらこれは大変な事になるよな、、。仕方がないことやけど、鳥と車の運転シーンの合成が気になった。

中学生の時、登校中にカラスの死体が落ちていたのを発見して、ふと周りを見渡す
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カクテル(1988年製作の映画)

3.9

当時の人ならアイドル映画と言って批判するのだろうか。個人的には主人公と年齢が近いからか、親近感が湧いて元気を貰えるおもしろい映画だった。

健康で顔が良くて軍隊上がりの打たれ強さでもNYでは働き口がな
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.8

とうとう観てきた。
観客数は、コロナの増加と月曜の夕方にしては十分多い方だったと思う。こんなに上映されているのに凄い、、
帰りに寄った本屋さんは鬼滅の為の注文カウンターまで出来ていた、、

前半は物語
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パパvs新しいパパ(2015年製作の映画)

3.4

ここまでしょうもない映画に予算かけて作れるアメリカって凄いね。でも撮り方とかはしっかりしてるし。なんじゃこりゃ。
話の展開ぶっとび過ぎて夢見てるみたい。レイカーズのシーンでコービーが出てきてちょっと寂
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國民の創生(1915年製作の映画)

3.7

井上正昭さんの解説付きで初鑑賞。
グリフィスはあくまで無意識の白人至上主義者で、この脚本も映画になると思ったから採用した、というスタンスで考えられるていることもあると聞いた。
しかし、個人的には崖から
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.6

昨日観た『バックドラフト』に引き続き、思ってたのとちょっと違う映画だった。

というのも、メインテーマは辞書を作る上での苦労話ではない。
キリスト教の説教だ。確かに調べてみれば監督は『アポカリプト』(
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.7

消防士のヒューマンドラマかと思っていたら、まさかのヒューマンドラマ・ミステリー。監督ロン・ハワードはダヴィンチ・コードを撮っているのを知って納得。

安っぽさが感じられない炎がすごい。さすが、無いなら
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

途中で溝口の名前が出たので、聡子が和服を来て憲兵の元へ出向いた時、いよいよ溝口的な女性の意地を貫き優作との敵対が始まる!と思ったがそうではなかった。逆にそれは優作に向けた愛の表現、変身でもあったので、>>続きを読む

ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.0

脚本が上手い!

トラヴァース夫人の過去、メリー・ポピンズ制作過程、メリー・ポピンズと3層のストーリーの交差のさせ方に無駄がない。運転手が絡むサイドストーリーも、トラヴァース夫人の父に対する思いがしっ
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BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ(2020年製作の映画)

3.7

ドキュメンタリーだからと言ってヘンな抑揚はつけず、入門編という感じでわかりやすくまとまっていた。BLACKPINKが日本のエンタメ業界では到底追いつけない所にいる事がハッキリわかる。そもそもこの作品自>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

登場人物の意図が丁寧に描かれているので、感情移入しやすい。浅田家の人々のキャラクター造形もしっかりしてる。感情表現が豊かな母と兄、少し苦手な父と弟。

今回も泣けるシーンが多い。ただ、『湯を沸かすほど
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ヒュービーのハロウィーン(2020年製作の映画)

3.5

自分でも何故かよく分からないが観てしまった。
ゴリゴリのアダムサンドラー映画。

ヒュービーがやたら物避けるの上手い設定謎すぎた。

セーレムのハロウィン、行ってみたいねえ

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

愛国心とビートルズ愛に溢れた作品。
ビートルズがいないと仮定した世界に、ビートルズの曲が流れると不思議と鳥肌が立った。オアシスが消えててエド・シーランがいたり、エド・シーランがビートルズの曲に完全に打
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近松物語(1954年製作の映画)

4.0

男が常に悪者である溝口の映画の中では、この作品は少しレアで、珍しく男がまともだ。しかしそれはあくまで茂兵衛と、その父親だけである。それ以外の男は見事にクズばかり。おさんのアニキが1番ムカつく。クソガキ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー的にはあまり深みが無かったので、監督が史上最もお金をかけた時間遊びのようにも観えた。

時間の順行と逆行を使って敵を挟み撃ちという耳で聞いても映像で観てもさっぱり意味不明な展開だったが、セイ
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.7

ミリー・ボビー・ブラウンの新作映画という事で鑑賞した。

最近のフェミニズム映画には、女性のパワーやインテリジェンスを示す為に、対比として男性が無理やりコケにされたりして嫌気がさしていたが、この映画は
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#生きている(2020年製作の映画)

3.7

早い展開でどんどん画面に引き込まれる。

一方で、ゾンビの設定や脚本の甘さがちらほらあるので、違和感を抱えつつ、続きにドキドキしながら観るという、なんだかなあってかんじの映画だった。

『バーニング』
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.4

作中で彼女が発した言葉通り、この映画に使われていた比喩や隠喩は全くと言っていいほど分からなかった。

映画オリジナル脚本ならまだ許せるが、本を原作としての映画でこれをやられると中々厳しいものがある。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

ジョナ・ヒルは『21ジャンプストリート』とかでしか知らなかったが、まさかこんな才能があるなんて!

ストーリーの中の少年あるあるに引き込まれたか、あるいはこんな兄ちゃん達がいたら良かったなあという憧れ
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ムーラン(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメ版のムーランは良かったが、この実写版のムーランは酷い出来だった。アニメ版ムーランファンが喜ぶ要素は主人公のビジュアルくらいしか無いかもしれない。

個人的に1番プロットをめちゃくちゃにした理由は
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

それほど立派な作品とは思わないが、アクションシーンがカッコいい。斬った後に血を出さなかったのはラストシーンの為かな。
三船のセリフの「白髪七十老」は誰のダジャレなのかが気になる所。笑

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.9

多種多様な文化的コンプレックスを抱くアメリカをよく反映し、それを全てコメディーに持っていくという荒業が冴える痛快な青春映画。

製作総指揮にウィル・フェレルが入ってるが、『ユーロビジョン歌合戦 〜ファ
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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

3.7

『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)は本当に大好きな映画で、本作はその監督と作曲家エンニオ・モリコーネのタッグだという、自分的には素晴らしいコンビの映画なのだが。あれから10年後に作られたこの作>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

4.0

平安時代モノの時代劇なんて中々レアなジャンルだと思うけど、この作品の4年前には『羅生門』もあったりして、たまたまだったのか、あえてなのか。

川のシーンは噂通り、静けさと美しさが一際立つ。何十年経って
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.9

団地出身の是枝監督が、自身の体験を題材にした作品。

部屋番号何番に誰が住んでるとか、台風の時は安心とか、無くなってはじめて愛着が沸いたりとか、それが団地か、と思った。

自分にとっても、「海よりも深
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.7

程よく韓国社会を反映させつつ、カッコ良いアクションをかましてて面白い。
ただ、後半はアクションシーンのインフレを嫌ってか緩急の連続で、その辺はいまいちだった。

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

是枝裕和の著書『映画を撮りながら考えたこと』を読み、興味が湧いて鑑賞。

本を読んでいると、この映画は、実際に起こった巣鴨子供置き去り事件をモチーフに作られているが、これに関して、是枝さんは単に母親の
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.7

リュック・ベッソン、とうとうTAXIのスピードでは飽き足らず、宇宙空間に来てしまった感。

アメリカンとは違ってもう少しオシャレな感覚でカラフル、というのは観てても心地よかった。

そのままで美しい国
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Hello, Love, Goodbye(原題)(2019年製作の映画)

3.6

京都大学の山本博之准教授の授業を見て、気になったので鑑賞。
https://youtu.be/uAGgvyzMpOw

他の方のレビューを読む限り、昨年フィリピンで大ヒットだったらしい。

映画の内容
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グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.9

ロビン・ウィリアムズが演じたキャラクターはさぞ複雑な胸中だったろうけど、多くは語らずに進むこの映画は、センチメンタルさからは離れていて潔い。
U-NEXTで観たが字幕が少し変だった。日本語が。笑

ロビン・フッド(2010年製作の映画)

3.7

ラッセル・クロウとケイト・ウィンスレットが良かった。衣装、美術とかも凄かった。

一方で、このショット良いな〜とか綺麗な〜っていうポイントが無かったので、情緒的なシーンが欲しかったというのが本音。
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