hirogonさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.9

”もう1つのダンケルク”という表現が、映画紹介ページにありました。
クリトファー・ノーラン監督の「ダンケルク」が公開された直後なので、ある意味タイムリーです。

本作品は、第二次大戦当時、イギリスのプ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.6

ホラー版スタンド・バイ・ミー?
少年・少女の成長物語という面では、確かにそういう感じはあります。

"IT”。それは、少年期に抱く、漠然とした不安や恐怖の象徴であり、少年たちそれぞれに各自の不安・恐怖
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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶(2017年製作の映画)

4.1

良い映画でした。
多くの人に見て欲しい作品です。

”ラストレシピ”
”大日本帝国食菜全席”
”全ては、偽りだった”
”料理は、人を幸せにするもの”
そして、佐々木充(二宮和也)自身の生い立ち

最後
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.9

オープニングのブヨブヨの裸のおばさんが踊るシーン、「何だ、これ?」
スーザンが経営するアートギャラリーのビデオ画像のようです。冒頭にあんな映像を持ってくるのには、トム・フォード監督の何らかの狙いがある
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BRAVE STORM ブレイブストーム(2017年製作の映画)

3.6

今週は仕事の一区切りで連休を貰っており、映画三昧ウィークとして、見たいと思っていた映画を順次消化していく予定です!
1日2本ペースで想定していますが、気が変わるかも知れません。その辺は気分次第というこ
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.2

この映画は、”家族愛を描いた寓話”なんだなあ。
ちょっと変かもしれませんが、これが一番の感想です。
そして寓話という側面から見ると、本作はユダヤ人迫害を取り上げてはいるが、その迫害の実態を描くことが最
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.0

愉快、痛快、奇々怪々の~ じゃなくって!
愉快、痛快、”ソー”快な映画でした!

”分かるかなあ、分かんねだろうなあ~”
特に1行目は若い人には分からないかな?
思いついたら書かずにはいられない浅はか
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の黒人が襲われるシーン。その意味は終盤に漸くあきらかになる。
突発的なシーン&音(これ心臓に悪いわ~)が、何ヶ所かありますが、ビックリしやすい私としては、あまり多用は避けて欲しいです。

写真家ク
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

まず、この作品を見ようと思ったきっかけですが、特にゴッホが好きという訳ではありません。
FILMAGAで紹介されていた以下の紹介文で、「これは、見なくては!」と感じたのです。こういう想いの詰まった作品
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劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち(2017年製作の映画)

4.0

いや~、大画面で見る数々のネコ達、たまりません。
終始、顔が弛みっぱなし。幸せな時間でした♪

動物写真家の岩合さんも、今ではすっかり、”猫好きおじさん”のイメージですね(笑)
撮影時に岩合さんが喋っ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

事前に前作のおさらい鑑賞をしておいて良かった!
本作品は、前作のまっとうな続編となっています。
従って、前作が頭に入っていると、繋がりが素直に理解しやすいです。
これから鑑賞予定の人は、前作を見直して
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マジェスティック(2001年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督作品。
コメディのイメージが強いジム・キャリーですが、こんな作品にもでていたんですね。
好きだなあ~、この映画の空気感というか雰囲気。

本作は、戦争で
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

「ブレードランナー2049」の前に、旧作のおさらい鑑賞。
大昔に見て、猥雑な街の雰囲気とレプリカントの反乱の話だったくらいの記憶しか残っておらず、これは予習しておかないとまずいかも?
ということで、n
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ジェシカ・チャステインの演技が凄い!
冒頭10分くらい?のエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)のマシンガントーク。「ここで集中しないと置いていかれる!」と気合いが入ります。
ここでの会話の内
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ミックス。(2017年製作の映画)

4.0

予告編を見て、「ガッキーと瑛太のコンビも脇役も面白そう!」と思い、笑える卓球コメディを求めて見に行きました。

これは楽しかった!ちょっとした感動のおまけもついてきます。
予告編での期待通りに、ガッキ
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.0

後編は、新次とバリカンの対戦に向けて話が集約されていきます。
でも、そこへ至る細部がなければ、対戦のリアル感は出て来ません。
前編からの伏線や後編の話も、あえてすっきりさせずに想像の余地を残すような描
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

本作品は、現代のAI(人工知能)の進歩を先取りするような映画です。
アンドロイド技術は、映画のレベルにはまだまだですが、AI部分に関しては近いところまで来ているのでは?という気がします。
「チューリン
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

9年前のパリでの出会いの後、ジェシーとセリーヌは一緒になり、可愛い双子の女の子も産まれています。
本作での二人の会話は、夫婦の生活感が感じられ、二部目までの恋人的な位置付けの雰囲気とは大きく異なります
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.9

ウィーンの駅で別れてから9年後のパリ。そこからこの映画は始まる。
冒頭でジェシー(イーサン・ホーク)が語る言葉、「人生の最高の出来事は、人と出会い深く知り合うことです」、これは、当然「ビフォア・サンラ
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.9

この映画は三部作の一部目にあたり、映画の年月の経過と実際の年月の経過を合わせる形で撮影が行われたという話を聞いて、是非見てみたくなりました。

ユーロトレインで出会った男女が、意気投合してウィーンの街
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.8

とにかくシャーリーズ・セロンを堪能するための映画。
冒頭の氷風呂のシーン、顔も体も痣と傷だらけ!でも美しい!
その原因となったベルリン潜入の回想シーンが、MI6での取り調べ室の場面と切り替わりながら進
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最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方(2014年製作の映画)

4.0

「最高の人生の見つけ方」と題名とチラシ画像が酷似しているので間違う人が続出?ちょっと紛らわしいです。
こちらは、お互いに伴侶を亡くし老境にさしかかったオーレン(マイケル・ダグラス)とリア(ダイアン・キ
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あさひなぐ(2017年製作の映画)

3.5

原作未読。乃木坂46はよく知らない。
時間があったので、予備知識もあまりなく軽い気持ちで鑑賞。

スポーツ物・部活動物のありがちな展開の薙刀版という印象。
それなりに楽しめますが、話が深みに欠ける感は
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.2

この映画を見終わっての感想は「この話、よくぞ映画化してくれました。有り難う!」という気持ちです。
ソ連とアメリカの宇宙開発競争初期の頃のお話。
NASAで働く3人の黒人女性が取り上げられて、人種差別を
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.2

”棺桶リスト(BUCKET LIST)”。この映画の原題でもあり、本作品で初めて知った言葉でした。その意味は、「人生の最後までにやりたいことのリスト」

エドワード(ジャック・ニコルソン)とカーター(
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.0

寺山修司原作。寺山修司と言えば、ある年代以上の人にとっては、一度は聞いたことのある懐かしい名前です。
昭和を代表する作家であり、演劇人であり、知識人でもあった、マルチタレントの人材でした。

本作品は
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

4.0

「ユリゴコロ」を見た後の鑑賞で、ユリゴコロの衝撃を「ナミヤ雑貨店の奇跡」で少し緩和できればいいかなという期待を持って見ました。

内容は素直に良かったです。
過去と現在を手紙が繋ぎ、複数のエピソードが
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.0

「感性的に合わないだろうなあ」と思いつつ、レビュアーさんのコメントを読んでいると「見てみたい」という欲求も強くなってきて、重くて刺激が強いことも覚悟の上で鑑賞。

死をユリゴコロ(拠り所)にするという
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フライト(2012年製作の映画)

3.6

「フライト」は、「ハドソン川の奇跡」(こちらは実話)も見て両方を比較してみたい映画です。是非、両方見て欲しいです。

飛行機事故が起こった後の事故検証で、安全委員会から機長の責任を追及されるあたりの話
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

トムとサマーの500日間の交際のお話。
男女の考え方のズレによる交際のすれ違いぶりを楽しむ映画。(この映画はラブストーリーではない!と映画の冒頭に説明があります)
”感性型の女性と理屈で考える男性のズ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.1

漂流ものは、つい見たくなってしまいます。
何故なら、人間とは?ということを改めて考える機会を与えてくれますから。
限られた物質的条件の中で何とか生き延びようとする知恵や行動力。
一人の場合の孤独や少人
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.6

まず、その発想のぶっ飛びぶりに拍手!普通の感覚では出てこないアイデアです。
十徳ナイフのように便利な”死体”を好演したダニエル・ラドクリフ。
突っ込みどころは多々ありますが、設定が設定ですのでリアリテ
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.1

ストーリー紹介を見てしまうと、「こりゃ犬好きとしては是非見なくちゃ」という気になってしまう映画。
イーサンと犬のベイリーの出逢いはちょっと乱暴なシーンから始まります。
路駐の車内で苦しそうにしている犬
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亜人(2017年製作の映画)

3.5

「るろうに剣心」で出色のアクションを披露した佐藤健は、注目すべきアクション俳優として印象に残りました。
その佐藤健が綾野剛と共に”るろう”とはまた異なるアクションシーンを見せてくれそうな「亜人」は是非
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.2

これは良かった!
”ウォールフラワー”の意味は、”壁の花”転じて、「傍観者になっているはみ出し者」の事を指すらしい。但し、本作品では映画の中のセリフでもあったように、もう少しプラスイメージで使っている
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.1

スラムで育ったサリーム、ジャマールの兄弟と二人が出会った女の子ラティカとの関係に加えて、3人が遭遇する出来事を描きながら、インド社会のスラムの裏側を垣間見せてくれる映画。
ジャマールとラティカの間には
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