期待を裏切らない圧倒的な重さ。奢れる者は久しからず。
第1話の「セイヴ・ザ・タイガー」というタイトルが秀逸。シナロアから
プレゼントしてもらった囚われのトラと自身を重ねるフェリクス。そこからの解放と新>>続きを読む
制作側の真摯さがとにかく全面に伝わる、NHKにしかできないであろう丁寧なドラマだった。
在日朝鮮人として生まれ、父親の支配的な家庭で育った主人公が、医大で精神科医を志し、やがて家庭を持つまでを描いた1>>続きを読む
尖りすぎず、でも飽きさせず、たった30分でありそうで無かった様々な愛の形を描いてしまう凄さ。
でもニューヨークにはこんな愛が溢れてるんだろうなというリアリティもある。
このアイデアなら日本でもやれるは>>続きを読む
映像作品における時間を表現し続けているノーラン兄弟らしいSF作品。
「ウエストワールド」というテーマパークでアンドロイドである「ホスト」が与えられた役割をループし続ける、というだけかと思いきや、その設>>続きを読む
とりあえず記録。
ヒーローが悪というより、GAFAのような圧倒的なグローバル企業にヒーローがつくられ、マネジメントされたら、という話。
つまり、これをAmazonが作ってるのはシニカルというか、自己批>>続きを読む
シーズン2は観ていないが、シーズン1の成功体験を再びということで、舞台をアーカンソー州のなんにもない町に移し、マハーシャラ・アリとスティーブン・ドーフによるバディの35年にわたる捜査を描いている。>>続きを読む
とりあえず記録。
線量計ばりにスコアが振り切れた。正視に耐えないあまりの惨さや愚かさに、語ることが多い題材にもかかわらず言葉がなかなか追いつかなかった。
放射能という見えない力の恐ろしさをどう描くか>>続きを読む
シーズン2も後半3話はあっという間に観られるが、そこまでがやや重い。エルのエピソードは物語の世界を広げるものだったし、今後のシーズンへの布石だったけど、肝心のあの怪物との対決はこじんまりとしてしまった>>続きを読む
正直リックの降板を事前に知って、これまでは週一リアルタイムで観ていたのに観る気が完全に失せてしまっていた。だって、主演だよ?俳優の都合で主演がいなくなって、ストーリーがねじ曲がっても続けるべきなのかよ>>続きを読む
「ゾディアック」と同様、現実の猟奇事件にカタルシスある終結など無いとでも言わんばかりの混沌とした展開。
結局足で稼ぐというか数週間にも及んだ張り込みが奏功したわけで、犯罪心理学の確立には遠かったことが>>続きを読む
とりあえず記録。
前半ギアが掛からなかったが、後半4話は一気に観てしまう。
クリーチャーや時代考証、キャスティング(ダスティン役卑怯すぎ)や役者の演技にみる80年代への憧憬、今の時代に珍しい清々しい恋>>続きを読む
3話しか無いがどれも凄い。
S5E3はNINの「Head Like A Hole」がリアレンジされ、マイリー・サイラス演じるアシュリーの大ヒット曲としてフィーチャーされている。楽曲はアレンジ次第でいか>>続きを読む
賛否あるようだけど、これまでの戦乱を思えばほぼ肯定できる、偉大な結末だった。
血も愛も金もリーダーシップも玉座も全部否定し、「物語」によって君主が継承されるーー最後にして「二人」は仕事をした。一瞬日>>続きを読む
とりあえず記録。
評判があまり良くなかったので観るのに時間がかかってしまった。
現実の悪夢であるトランプを超えんとばかりに気負い過ぎて、テロへの憎悪と恐怖を利用したブッシュ政権の要素をも織り交ぜていた>>続きを読む
刑事もので猟奇事件を扱うドラマなんて星の数ほどあるけど、このクオリティは圧倒的。アメリカ南部のゴシックホラーといった趣きで、闇の深さを感じさせるが、面白いのはそこではなく、二人の刑事の人生だ。
17>>続きを読む
こんなに骨太で面白いドラマを見たのは、役者のアップがこんなに耐えられるドラマを見たのは――いつ以来なんだろうかと当時興奮した。
外資ファンドによる企業買収劇に止まらない、「人間」に重く深く切り込んだ>>続きを読む
渡部篤郎の不気味で粘着質な演技が全編ダダ漏れの、「こんなんNHKでやって大丈夫ですか」と言いそうになるくらい不穏なドラマ。
海外ドラマのような緊張感とスケール感を匂わせながら、火薬や派手なアクションで>>続きを読む
今からしてみたら、坂元裕二だと知らず観ていた。
巧妙な手口で脱税する輩を査察して取り締まるという単なるマルサものではない。国税査察官と天才脱税コンサルタントの対決を軸にしつつも、あくまで脱税を取り巻>>続きを読む
白石和彌や沖田修一が監督する地方都市のデリヘルが舞台の深夜ドラマ。この時間に観る上でめちゃめちゃチューニングが合っていて、心地よさすらあった。
特によかったのは沖田修一監督回(荒川良々回)。ゴリラに仮>>続きを読む
NHKのゾンビドラマ。
冒頭の感じは『ショーン・オブ・ザ・デッド』に近い低予算&オフビート感で、主人公は世界が終わってしまえばいいのにと思ってるアラサー女性との相性の良さ。
俄然ロメロの「ゾンビ」をな>>続きを読む
子供の頃観て衝撃を受けた。ありえない珠玉のキャスティング、90年代をすべて放り込んだような傑作だ。
長い長い助走を経て、物語が「事件」を機に動き出していく。「幸せなんて他人と比べるもんじゃない、上を見>>続きを読む
とりあえず記録。
全部観終わるのに時間がかかってしまったのは、やはりコロンビア編と比べてキャラ(俳優)の求心力が低かったからだと。
コロンビアではボイド・ホルブルックとペドロ・パスカルら二枚目が活躍>>続きを読む
ついに追いついてしまった……とりあえず記録。
ウェスタロスはサーセイ陣営とデナーリス陣営、そして死の軍団の三つ巴に。それぞれ過酷な状況を生き延びたキャラクターが大集結し、否が応でもテンションが上がる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
とりあえず記録。
シーズン5からのキングスランディングでのストレスフルな流れを完全一掃したサーセイのパワープレイに爆笑! 「めんどくさい奴らはみんな死ね」とばかりに強引なのに妙に納得させられるサーセイ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
レジスタンス、先鋭化した宗教の原理主義者、そしてホワイトウォーカー。ミーリーンで、キングスランディングで、壁の向こうで登場人物たちが対峙する「敵」の厄介さは、ホワイトウォーカーを除けばこの世界の厄介さ>>続きを読む
とりあえず記録。
毎話毎話が映画一本レベルの大作であり、それでいてそれぞれの物語が大きく動き出し、続きを観ないと落ち着かなくなってきた。
スタークの子らのそれぞれのサバイバル、「リンカーンカリーシ」デ>>続きを読む
とりあえず記録。
圧倒的なスケールの世界観にすっかりどっぷり浸かってしまっている。
この涙の一粒まで切り刻まれるような残酷なファンタジーの中に、数多の登場人物たちの生き様と死に様が濃厚に、時に衝撃的に>>続きを読む
まず、ここに書き込まれてるレビューの熱量の高さ。だいたい語り尽くされてる。
アバのカラオケが最後にこんな響きを持つとは(ジミーは下手、チャックは上手い。でも、それを野島伸司は先にやってたか)。ソウル>>続きを読む
とりあえず記録。
王位を巡る争いが激化し、スケールはさらに拡大、登場人物もさらに増え、俄然面白くなってきた。
場所の離れた登場人物それぞれの物語を進行させるので飽きない代わりに前のエピソードを忘れかけ>>続きを読む
ジミーとチャックの決定的確執とその唐突な終わりが描かれたシーズン。「お前は反省するがまた人を傷つける」ーージミーを知りすぎた兄の言葉は十字架のよう。同じ父親を見て違う人格形成をしたジミーとチャック。他>>続きを読む
ジミーのサクセスストーリーになるかと思いきや、早々に名門事務所に馴染めず我が道へ。そしてその芸風によってチャックと取り返しのつかない確執を生んでしまう……ちょっと前でいうと『ゆれる』のオダギリジョーと>>続きを読む
リズ・アーメッド扮するパキスタン系移民の学生がたまたま出会った女性とのワンチャンに成功するも、目覚めたらその女性は惨殺され、自身は殺人犯になっていた、という取り返しのつかない一夜から始まる、地味ながら>>続きを読む
あまりの素晴らしさに言葉が出てこない。宗教、セクシャリティ、登場人物以外の群像劇に踏み込みながら、ラスト2話はフランチェスカとの美しいラブストーリーで締めてくれた。フランチェスカとのエピソードは絶対的>>続きを読む