kensyoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

4.5

60年代らしい美しさと、技術的な限界が逆説的に想像力を刺激して、大変に良いです。

3話からなるオムニバス作品。エドガー・アラン・ポーの原作による物語。

「黒馬の哭く館」
60’sの美術とか衣装が大
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π(1997年製作の映画)

4.8

最高にカッコいい音楽と映像!敢えてのモノクロとざらついた画もちょうクール。
実際の理論にフィクションを混ぜて境界をあやふやにする怪しい筋立ても面白くて最高。

最大限に質のいい自主制作映画だし、巨大プ
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.4

原作愛がいっぱい。殺陣にもっとスピード感が欲しかった。アリータの目は最後まで違和感あった…。全体としては豪華なB級、という感じがする。ノヴァのコスプレ感がすごい。

日本の漫画「銃夢」の映画化権をあの
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キラー・メイズ(2017年製作の映画)

2.9

ダンボール工作がものすごい!

ただ、全体としてどっちを向いてるのかわからなくて消化不良だった。
「ブリン」のあたりをもっと掘り下げてくれれば、ダンボール工作のビジュアルとストーリーとの両輪で楽しめた
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

ものすごく評価の高い作品だけど、個人的にはちょっと苦手な所もある。でもパワー!って感じの映画だった。
韓国映画の素晴らしいところは、内輪ネタというか、特定の文化圏に限って通じるような物語を作らないで、
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.5

愛すべき80年代映画!
冒頭の巨大アンプと、それをいきなり最大出力で動かして吹き飛ぶマーティ、襲ってくるテロリストの「ピシュン!ピシュン!」っていう如何にも嘘くさい拳銃の音。
全部が「これはすごく楽し
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.6

アン・ハサウェイの七変化が超綺麗!
ファッションが本当に最高だし、アン・ハサウェイとメリル・ストリープの共演で滅茶苦茶に安心して見られるし、単純に場面場面とかファッションとかだけを追っても楽しめる。
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.9

世界一美しい映画のひとつ。

「ザ・セル」のターセム・シン監督作品!というだけで何の前知識もなく観たけれど、それで充分すぎるくらいだった。
兎に角全ての色彩とシーンが美しい。
ほとんど異形と思えるくら
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少女邂逅(2017年製作の映画)

4.5

ものすごく美しい映像と音楽と、つまらない台詞

もう本当にそれだけ
途中、画面が分割されて、視点も色も、主体も客体も綯い交ぜになっていく、繋がりというよりは未分化みたいな感じもすごく良かった

プロジ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.5

愛すべき映画だけど、ギミックがちょっと残念
土砂降りの結婚式は最高

僕が勝手に思っている「映画好きに好かれる映画」ベスト3が「(500)日のサマー」「アバウト・タイム」「ラブ・アクチュアリー」なんで
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.0

ドウェイン・ジョンソンがイケメン巨大ゴリラと暴れまくる映画なんて観たすぎるでしょ?
大体、これがすべて、って感じの映画

お話は割と大雑把で、え、この後結局どうするの?とか、あれ結果オーライみたいにな
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.5

スタンリー・キューブリック作品の美術とか映像は本当に凄いなと思う。
特に映画技術の知識がなくても引き込まれる!っていう感じがする。
それほど数を観ていないけれど、キューブリック映画の映像も古さとは全く
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プロジェクトA2 史上最大の標的(1987年製作の映画)

3.6

古いジャッキー・チェンシリーズがプライムビデオに追加されていたので観た作品。
小さい時に観て以来だったけれど、あんまりシーンやエピソードを覚えていない、という理由で沢山ある中からこちらをチョイス(この
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セブン(1995年製作の映画)

4.5

流石デヴィッド・フィンチャー監督!っていう感じの、冷たくて美しい映像と、不穏な雰囲気。

「ゾディアック」とかもそうだけど、直接的な描写が少なくても、冷たい足音が聞こえてくるような、ひしひしと迫る怖さ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.6

香港映画をハリウッドで消化してできたアクションと、「マトリックス」シリーズからのVFXと、FPSとか、ゲーム周辺の文化と、色んなコンテキストがあってのこのアクション!という感じで最初に観た時にものすご>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.6

前評判は裏切らない、っていう感じ。
ハーレイのアクションは「スーサイド・スクワッド」の時より大幅に進化してるし、今回単独映画だけあって映画全体の色もすごくいい。

中盤の警察署を襲うシーン、グレネード
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.9

場合によっては2020年最高の映画かもしれない、と思った。

これはDVDやストリーミングよりも映画館で観た方が楽しめる映画!

カルトについての映画で、救済のお話で、恋愛映画で、抑圧からの解放で、輪
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

久しぶりに観直してみたけど、やっぱり面白い。最高くらいに。

シンプルで最高にノれるストーリー、ストレートな演出やカット、キャストも最高◎

ゲイリーオールドマンの「カリッ…ぶるる!」っていうところが
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

2.2

名作と名高い作品だけれど、単独の映画としてはかなりキツかった。

これはイニシエーションの物語なんだと思うけれど、「ここまで醜い自己陶酔と独りよがりの、悲劇のヒーロー的な感受性を肯定しなければいけない
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ギプスの女(2008年製作の映画)

3.0

身体完全同一性障害とフェティッシュのお話かと思ったらそうでも無かった。
フェティッシュな美意識や願望は焦点にはなっていなくて、割と普通の中編映画。
82分で決して長いお話ではないんだけど、それでも長く
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.5

出だしのテンポはすごくいいし、愛すべき強強の主人公も健在だけど、やっぱり途中で飽きが来てしまった。

そうならないように最大限できることをしてるっていう気がするけど、目先が変わるばかりで、その意味で同
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狂覗(2017年製作の映画)

2.9

ミニシアターっぽくて陰鬱な映画が観たい気分だったので選んだ作品。
そういう意味では思った通りだったけれど、思ったよりも大分低予算、っていう感じだった。

限られた予算の中ですごく頑張ってるんだろうなっ
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.5

エンディングがすごくいい!

想像ほど謎々してる訳では無かったけど、簡単に先が見えるほど単純という訳でもなくて、適度に楽しめる
オチの不穏さとやるせなさがすごく綺麗だと思った

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.2

タイトル通り!テンポよく楽しめる作品。

ビッチな主人公が強強ですごく好感が持てる笑

タイムループものなんだけど似たようなシーンの繰り返しから来る退屈さなんて全然なくて、ずっとテンポよく楽しめる。オ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.2

迫力!っていう感じ。
派手なシーンはないけれど、全編にわたって静謐な不穏さが張り詰めていた。

「ファニーゲーム」に似てるっていうお話も名したけど、僕が観たことのある「ファにゲームU.S.A.」とは似
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エグザム(2009年製作の映画)

3.5

前半が素晴らしいけれど、徐々にパワーダウンしちゃう

何も情報がない、と思われるところから何を指針として行動するか、というところには人の信念みたいなものが現れると思う
「cube」ー好きな人は少なくと
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トイレのピエタ(2015年製作の映画)

2.5

「もっと早く走ってよ」
「…病人なんだよ、俺」

もっと綺麗なシーンだけで作って欲しかった

なんで見ようと思ったのか忘れてしまっていて、ジャケットの写真のせいかなと思ったけれど、以前あった、「真夜中
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

2.9

賢しげな虚無の応酬

原作を読んでいないので、どこまでが原作通りでどこからがアニメ版の解釈なのかわからないけれど。

以前視聴してみて、つまらないと感じてしまって最後まで観られなかった作品。
押井監督
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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

4.5

SFとかロボットアニメとか、そういう要素をなるべく廃して、でもそのジャンルからは離れられないところが面白い

1を観直した流れで観た作品。
押井守監督は「ロボットアニメ」みたいなものは作りたくない、と
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機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.2

【2020.08.19】
クライマックスの嵐のシーンが4DX映えする。
ロボの結構シーンは格好良い◎

Filmarksで4DX版が絶賛されていたので観に行ってしまった。

何だかんだと押井守作品にせ
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

2.8

魅力的な設定と退屈なシーン、安っぽい感動押し付けのストーリー

イデオロギーとかも含めて世界観とか設定はすごく面白そうなのに、映画としては全然面白くなくてモヤモヤモヤ…
これならシーンの外連を追究して
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ヴァンパイア(2011年製作の映画)

1.5

「自殺志望の女性から血を貰うヴァンパイア」
如何にも岩井俊二監督が得意そうな粗筋のお話なのに(だからこそ?)、酷く退屈だった。
こういうやり過ぎにセンチメンタルなお話を作るのならもっとやり過ぎなまま陶
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惑星のかけら(2011年製作の映画)

4.0

万人受けはしないかもしれないけれど、コンパクトで綺麗でシンプルなお話だった。
好きな人は好きって感じで、僕は好きな人だった。

東京、とか渋谷っていのは具体的な一つの地名なのに、タイトルとか舞台になる
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.5

「古さを感じない」といえば嘘になるけれど、十分に迫力があるし楽しめる。
シュワルツネッガーの全盛期が観られるのもとっても良い◎

シリーズ1作目はちゃんと観たことがなくて、「ニュー・フェイト」前の復習
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.5

リュック・ベッソンらしくシンプルなアクション物にしてくれた方が良かった。

遠大なお話にしようとした結果何もない、という印象になっている気がする…。

「人間は脳の一部しか使っていない」っていうプロッ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

色彩が大変にクール。アクションのテンポと爽快感が素晴らしい。ただ、ジョンの動きが洗練されてない…(やっぱりワザとなのかな)。

アクションのスピード感が「チャプター2」より良くなってて、カメラワークと
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