こまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.5

ゴッドファーザーの威厳、終始張り詰めた緊張感がずっと漂っている。

なんとか保たれていたファミリー間での秩序が静かに崩れていく様が描かれている。
ギャング同士の抗争とはいえ、派手なやり合いというより冷
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.9

旅行途中に喧嘩して夫と別れ、その虚しさや悔しさを抱えたまま同じような雰囲気を漂わすカフェに辿り着く。

ブレンダとジャスミンに友情が生まれて、2人の感情に呼応するようにカフェも周りの雰囲気も和やかにな
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.2

嘘は時々つく、本当のことを言っても信じてもらえないから っていう言葉が印象的。

主人公は学校でもやたら自分ばかり叱られ、家に帰っても怒られるし親は喧嘩している。
親は、夫婦関係があまり良くないことを
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.2

ドゥザライトシング、正しいことをしろ。
言葉ではこんなに単純なのに、そこに含まれる深い意味を痛感させられる。

黒人差別を禍々しく描いているというより、人種が違うというだけでだけで対立する人々の醜さを
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アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

4.3

アダムス色が大爆発。
1作目はアダムス家と初対面でまだ遠い関係だったのが、この2作目でグイッと引き寄せられた感じ。

フェスターの危険な恋路にはハラハラさせられるが、デビーの予想を上回るフェスターの鈍
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.8

吃音症を克服し、国民のために自分の言葉で伝えようと努力する国王。

つい国王や貴族は生まれながらにして尊大で、中には傲慢な人がいるというイメージがあったが、紆余曲折あって国王になったもののこんなにも国
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.5

突然大切な人がいなくなってしまった中で、残されたその恋人や家族が喪失感と共にどう生きるかが描かれている。

美しい映像はもちろんのこと、説明的な描写が省かれることで、人物たちの会話や状況、表情からひし
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マスク(1994年製作の映画)

3.9

狂ってて面白い!

見たことないと思ってたら、見てるうちに幼い頃に何回か見た記憶が蘇ってきた…
あの奇妙なマスクとジムキャリーのチャーミングな笑顔で思い出した。

警官も一緒にダンスするシーンがとても
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.7

夢と現実が交錯していき、二人の女性との関係が分からなくなっていく。

あのテレビの映像が伏線になっていたのかとびっくり。
キャスト陣は豪華だけど、内容は当たり障りのない感じがしてしまった。

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.8

思っていたよりパンチの効いたものではなかったけど、こんな異色の家族が普通に生活している世界観がいい。

夫婦のいちゃつき方もなんかじわじわくるし、子供たちがお遊戯会で個性出しまくってて面白かった。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.2

友達の宿題のノートを間違えて持って帰ってしまい、届けるために必死で家を探す男の子。

そこまで必死なのは、そのお友達のネマツァデは先生に次ノートに宿題をやってこなかったら退学だと怒られたばかりだったか
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.6

詩人のムーンドッグはアルコールとドラッグと女に明け暮れている。
でも、彼の持ち前の魅力と彼が紡ぐ言葉に翻弄されてしまう憎めない存在。

絵的にも美しいシーンばかりで、映画全体でこのムーンドッグのfun
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テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

3.5

ニコラテスラの偉業、エジソンや実業家との関係が描かれた作品。

モルガンの娘アンがストーリーテラーとなっていて変わった作りなのもあり、伝記映画というよりは、マッドサイエンティストとも言われるテスラのミ
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星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

3.9

エディ・マーフィーが謙虚な王子様となり、アーセニオ・ホールと共に他にも美容室のおじさんなど何役も演じている。

王子様がNYに行って市民の中に紛れ込んで暴れ倒す話かと思いきや、むしろ慎ましい生活を送り
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トランスアメリカ(2005年製作の映画)

4.5

息子に実の父親であることを隠したまま、トランスジェンダーのブリーと息子トビーがアメリカを横断するロードムービー。

慈善的な教会の人?みたいな体で(ちゃんと覚えてない)トビーを拘置所に迎えに行き、夢が
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.3

心温まるし映像も綺麗で、クスッと笑ってしまうところもあってとてもハッピーな映画。

ハラハラドキドキする場面もたくさんあるけど、パディントンはどんな場所でもみんなを明るくしてくれる天才。
刑務所もむし
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7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

3.9

ベトナム戦争が残した傷痕の深さ。

国を愛し国のために戦地に向かい闘った、それなのに残るものは何もないというより悲劇しか残らない。

見せ方がうまい。楽しんでいる描写のあとに苦しい描写がくることが繰り
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.2

普段の学校生活では交わることはないはずの5人が補習に集まる。

口が達者なチンピラ、スポーツ馬鹿、お姫様、ガリ勉、不思議ちゃん。

先生から出された課題は、自分とは何かを見つめ直す作文。
作文を書こう
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アムステルダム 魔法の木(2016年製作の映画)

4.0

子供向けアニメを見てるような軽快さとコメディ感、でも内容はアダルト!

父親の店のため、大麻コンテストなるもののために究極の大麻を求めるという大麻一筋の話。

語り部がいたり、お店の雰囲気など演出がお
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.8

ギャツビーという人間像が、隣人から唯一の友となるニックの視点で描かれている。

前半は謎めくギャツビーの華やいだ生活。
豪邸に高々と打ち上げられる花火、派手な服を着て踊る人々、何のために開かれているか
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ニキータ(1990年製作の映画)

4.0

政府の工作員として殺し屋になったニキータ。
涙ぐみながら銃に装填する姿は退廃的な美しさがあった。

派手なアクションはなく人が死ぬにしても静かに殺されていく…
ニキータが仕事をこなすまでの葛藤に焦点が
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バッド・チューニング(1993年製作の映画)

4.5

ずっと吸って飲んで騒いでってしてるだけなのにすごく面白い。ファッションもどストライクで目の保養。
パーティーやろうぜ〜の流れから運動部もやんちゃな人も文化系の人も色んな形ではっちゃけている。
結構キャ
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.2

陽気なbgmの中バイクで走り続け、旅の途中でそこに住む人々と出会い語り合う。
アメリカの理想と現実が描写されており、案外奥深い話で驚いた…

2人は一見何も考えてなさそうだけど、理想と現実の狭間で必死
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

5.0

精神障害だからと社会から見放され薬漬けにされていた患者たち

ネッロが同僚として共に働きながら、彼らのできることを見出して、仲間と一緒に考えて働くことから生きる喜びを教えてくれた実話。

内容は社会的
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レインマン(1988年製作の映画)

4.3

父親の死を受けて兄の存在を知ることになるチャーリー。ちょうど経営不審に陥っていたところに父親の遺産の話が舞い込み、遺産を相続することになっていた兄を施設から連れ出す…

その兄が自閉症を持っていること
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.6

純粋に互いを思い合う素敵な愛の形。

過去の回想がストーリーの中心で、現在にどう繋がるのかと思っていたけど理想のラストだった。

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.9

90年代の若者たちのどこか鬱屈とした空気の中で、友人と時にぶつかり励まし合いながらもがく姿が描かれている。

期待値が高かった分かあまり印象に残る感じがない、、
イーサン・ホークとウィノナ・ライダーが
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BOYS/ボーイズ(2014年製作の映画)

3.6

友情なのか恋なのか…
たまに不安で突き放してしまったり、葛藤している等身大の姿が良かった。

陸上に励み真面目そうな兄に対し、バイクを乗り回しているやんちゃな弟。父親はそんな弟を叱りつけながらもそれだ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

どんな家族よりも複雑な関係だけど彼らは立派な家族。

「捨てたんじゃないです。拾ったんです。誰かが捨てたのを拾ったんです。捨てた人っていうのは、他にいるんじゃないですか?」
という信代の言葉が一番印象
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ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

4.0

うまいこと時間軸の入れ替えがされていて引き込まれる。

人の死や重大な事実の発覚が本当にあっさり描かれていて、まさに静かに対峙するというタイトル通りの雰囲気。

そんなん静かに対峙してられっかよ?!と
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.3

セリフが少ないからこそ音楽やカットがより魅力的で、そこに漂う情緒感に浸ることができる贅沢な作品。

休養のためベニスを訪れたおじさんが、生まれながらにして芸術的な美しさを持った少年に心を奪われて、もど
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

4.0

アメリカらしいぶっ飛んだおバカ映画。
あの時代だからこそ描ける不謹慎さと下品さが面白い。

ピンマイクつけたままトイレ行ったり、車の教習生がままならない運転から突然めちゃくちゃ派手に運転し始めたり、隣
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

5.0

どうしようもないおっさん達のとりとめのない巻き込まれストーリー、なんだけどめちゃくちゃクセになる。
しかも、ただのおバカコメディじゃなくて節々に知的さとクールさが見える。

デュード達のそれぞれ話のポ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.7

権力に屈することなく、メディアとして事実を正しく国民に伝えるために大きな決断を下す。
そうやって勇気ある方々の尽力によって、今まで信じられないようなことも明るみに出てきたことを思い知らされた。

ウォ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.8

扱われている題材は重いものでもコメディタッチで描かれているので見やすかった。

ただ奇想天外なユーモアについていけない部分もあったり、無知な私には歴史的背景が分からなかったりしたが、牧歌的でありつつも
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.6

頑固で気難しいエベレットと天真爛漫なモードの不思議な関係が繊細に描かれている。
静謐な空気感の中で、2人のちょっとした仕草や会話にほっこりして思わず笑みがこぼれてしまうシーンが何度もあった。

最初の
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