ペインさんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

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大列車強盗(1903年製作の映画)

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世界初の西部劇。

「月世界旅行」と並んで映画好きが観ておくべき教科書。

逃走と追跡、西部劇のだいたいの骨組みは出来上がってる。YouTubeで10分で観れます。

オアシス(2002年製作の映画)

4.0

女優の吉田羊さんが“折に触れ見返す大切な作品”と何かで仰っていたので無性に見返したくなり見返しました。

映画ってここまで描き出せるのか…映画ってここまで出来るのか…と驚かされますよねイ・チャンドン監
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.5

“1Q89”

平成が終わろうとしている今、この平成元年(1989年)の革命的傑作を再鑑賞。

「その男、凶暴につき」“以前”、“以後”って言えちゃうくらい、それまでの日本映画の流れを変えちゃった作品
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.3

いじめ、恐喝、万引き、援助交際、レイプ、殺人、自殺など…“社会の闇の部分“をこれでもかとてんこ盛りで描き出す岩井俊二監督の代表作。

今をときめく俳優勢揃いで、市原隼人、忍成修吾、蒼井優を筆頭に、当然
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キャビン(2011年製作の映画)

4.7

これぞ私の観たかった真の「アベンジャーズ」…大傑作。

フランケンシュタイン、大アマゾンの半魚人、ミイラ再生、悪魔のいけにえ、死霊のはらわた、ゾンビ、エイリアン、シャイニング、ヘルレイザー、IT、ヒル
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.5

“ブルーバレンタイン”

是枝裕和やヤン・イクチュンなどがオールタイムベストムービーに挙げている本作。

ヤン・イクチュンも言っていたんだけど、カサヴェテスのカメラワークはカメラがあってアングルに俳優
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稲妻(1952年製作の映画)

3.5

“海街diary”

是枝裕和監督が影響を受けた成瀬己喜男監督の「稲妻」。

いつの時代も男と女のあれやこれやな問題は変わらないなぁと改めて感じる。

如何にも「海街diary」的なショットもあったし
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最後の追跡(2016年製作の映画)

4.5

傑作「ウインド・リバー」と「ボーダーライン」で私がスッカリ虜になってしまった今をときめく脚本家のテイラー・シェリダンさん。

とにかくすごく好みなんですこの人のタッチが。

これはもちろんNETFLI
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予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

4.0

「寝ても覚めても」同様に東出昌大の異物感が半端じゃなく素晴らしい。

長澤まさみ版よりもこちらはB級ホラーに舵を切っていて黒沢清監督が何より楽しそうに撮ってるのが伝わる。

夏帆ってなんかエロいですよ
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ジオストーム(2017年製作の映画)

4.0

“極めて志の低い映画”

であることは間違いありません。恐らくアカデミー賞やカンヌには無縁な映画でしょう。

ただこの荒唐無稽さ、ズッコケぶりは私は嫌いになれません。とても景気の良い映画ですこれ。
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大阪物語(1999年製作の映画)

4.3

これは広瀬すずにとっての「ちはやふる」であり、宮沢りえにとっての「ぼくらの七日間戦争」的な作品である。

つまり10代の池脇千鶴の“今この瞬間しかない輝き”をおさめた記念碑的アイドル女優映画なのです。
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

エルトン・ジョンのバカさっぷりに大笑いし、カントリーロードを聴いて涙ぐむとは思いもよらなかった。

脚本に無理がありすぎたり全体的に前作のような“研ぎ澄まされ度”はないが、決して嫌いになれない“愛おし
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

タルコフスキー×フェリーニ「アマルコルド」××エドワード・ヤン「クーリンチェ」って感じの映画でしょうかザックリ。

Netflixに入る気は更々ないし、ソフトも出ないかもしれないからこの機会に劇場で観
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

2.0

潔いほどにハリウッドの典型的なダメ映画。

ロック様とゴリラの画面映えは素晴らしい👏

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.3

素晴らしい!ブラジル映画恐るべし!

最近は昨年の見逃した映画の落ち穂拾いをしてるんですが、本作がベストです。これは多くの人に観てもらいたいなぁ。

「君の名前で僕を呼んで」と比較されているけどまたち
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.9

“コカイン”

シネフィルの敵とも言えるくらい嫌われている山崎貴監督ですがこのALWAYSシリーズの1作目はなかなか良い出来だと私は思いますよ。

ネタフリもちゃんとしてて1つ1つのエピソードがどこを
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回路(2000年製作の映画)

4.5

今や是枝裕和氏と並んで日本で最も世界的な評価の高さを誇る監督、黒沢清御大。

本作は彼のフィルモグラフィーの中でもとても重要な作品だと思います。

前半部のホラー描写の怖さ、異質さ、秀逸さは未だに日本
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

こんな冴えない主人公がレイチェル・マクアダムスとマーゴット・ロビーの間で板挟みって何やねんコイツ!とか思ったりもしないでもないし、ご都合主義に甘い私でも流石にちょっと…って思うところもあるし、とにかく>>続きを読む

テルマ(2017年製作の映画)

4.0

叔父のラース・フォン・トリアーとはまるで作風が違う本作の監督ヨアキム・トリアーさん。

出てくる北欧美人の皆様はとにかく眼福の極みだし、映像もヴィジュアルも何もかもすげー好みでこれはヤバいぞ~てな感じ
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心と体と(2017年製作の映画)

4.3

ヨルゴス・ランティモスの映画とかもそうだけど、やたら北欧映画には鹿が出てきがち(笑)

主演の方(少しダコタ・ファニングっぽくない?)の等身大なコミュ障不器用女子の演技はなかなかに素晴らしい。

意外
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未来のミライ(2018年製作の映画)

4.0

“デヴィッド・リンチ”

これは予想に反してかなりグッときて沁みた。基礎的なアニメーションのクオリティーの高さは言わずもがな個人的には細田守監督作で1、2を争うくらい好き。

ただ作品の手触りはもはや
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.5

“マッコールさんは帰ってくる”

前作のような“圧倒的傑作感”みたいなものはたしかに薄れたが…ただ渋味は増していてこれはこれでアリな味わい深い正統な続編👏

そして今回キーマンとなる黒人青年マイルズ(
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.5

タランティーノ映画の中では人気ないイメージですが…私は大好きですこれ。

オープニングは特に神過ぎて「デス・プルーフ」のカーチェイスシーンと並んでタランティーノのベストワークの1つだとすら感じる。
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.3

“スプーン1杯のお砂糖があるだけでどんな苦いお薬も飲めるのよ🎵”

この映画も、人生も、これに尽きる。

今観るとチープに見えるところもあるが、当時CGも無いなかよくここまで…作り手たちの“本気で観客
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.5

“How much おマ○コ?”

※いつもより長いです。
オナニズム全開です。

私的には昨年の邦画では「寝ても覚めても」と並んでベストかもしれない。

「さんかく」「ヒメアノ~ル」などで私の心を鷲
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

4.5

大傑作「横道世之介」にも似た幸福感というか余韻。ただこっちの方が数十倍変な映画(笑)

誰一人いわゆる“イケメン”という人が出てこない映画で、皆ちょっとどんくさくて、おかしみがあって、愛着の沸く人たち
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

5.0

堪らない。やっぱり本当に良い映画を観ると人は語彙力を失いますね(笑)

この映画の如く、スパイク・ジョーンズ監督の如く、詩的にユーモラスに世界を眺められたらどんなに素敵なことなのだろうと。

映像、音
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

4.3

“間違いのない男” 
ことジェイク・ギレンホール主演作。

3年前の「スーサイド・スクワッド 」という汚名はあったが、やはりこうしたリアルな犯罪映画を撮らせたら天才な元軍隊経験者のデヴィッド・エアー監
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アンダーカヴァー(2007年製作の映画)

4.0

先日観て度肝を抜かれた大傑作「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」のジェームズ・グレイ監督作。

こんなに優秀な監督の作品を観ていなかったとは…と反省し真っ先に観た本作…

「ロスト・シティ~」ほどの
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

4.3

北野武やアレハンドロ・ホドロフスキーといった巨匠監督が生涯ベストに選ぶ世界映画史上の名作。


そりゃ、素晴らしいですよ。言うことないですよ。これが70年も前の映画なんですから。これぞ“映画芸術”って
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.5

“街のダニどもは全員死刑に処す”

最高です。言わずもがなだけど、ナメてた相手が実は殺人マシーンでしたムービーの最高傑作の1つです。

悪を次々と手際よくスピーディーに殺していくマッコール先生(デンゼ
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.0

“ソン・ガンホ”

ちらっと一瞬だけ出てませんでした?

てなわけで本作…パク・チャヌクの復讐三部作の中では正直インパクトが一番弱かったかなぁ…

あまりに陰惨だった1作目「復讐者に憐れみを」と、どス
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ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016年製作の映画)

4.7

“裏・インディ・ジョーンズ”


製作はブラッド・ピットで、ロバート・パティンソン、トム・ホランドなんかが出演しております。

インディ・ジョーンズのモデルとなった一人の探検家が、アマゾンの奥地の失わ
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アンセイン ~狂気の真実~(2018年製作の映画)

4.5

あのスティーヴン・ソダーバーグ監督が全編iPhoneで撮った意欲作!

だと言うのに昨年日本では劇場未公開&DVDスルーの始末。ふざけてやがる(笑)

とはいえ私も宇多丸さんが昨年のベスト10に入れて
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ムカデ人間2(2011年製作の映画)

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1作目の400倍のブッ飛び度。

この2作目こそ“映画史上最大の問題作”に相応しい1本。

例えるならデヴィッド・リンチ「イレイザーヘッド」とパゾリーニ「ソドムの市」が合わさったかのようなアート的一大
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