34歳独身。
大学中退で大した仕事もしていない。
モヤモヤする気持ちは分かる。
もがいているのは、思春期の若者ばかりじゃないのさ。
生理、妊娠、堕胎、堕胎後の症状、産後うつ、尿漏れ…
若さや生の象徴>>続きを読む
「生まれてくれてありがとう」
殺人、売春、借金、そして赤ちゃんの売買…と、この映画の世界は暗い暗い闇の中。
だのに、時折感じる優しさやほのぼのとする瞬間。
借金を抱える男と児童養護施設育ちの青年の>>続きを読む
主人公の回顧録の映画化。
サリンジャーが影の主人公。
ニューヨークで何かを成し遂げたいと、一念発起した若い女性。
1994年頃のニューヨーク。
夢と希望と才能を秘めた若者たちが集まってくる街。そして>>続きを読む
「ドレフュス事件」
教科書にも載っている。
1894年フランス。ユダヤ人の陸軍大尉ドレフュスが、ドイツに軍事機密を流したスパイ容疑で終身刑を言い渡される。
ドレフュス事件は歴史の分岐点だったように>>続きを読む
これって性的マイノリティーの人たちが、最も恐れていることかもしれない。
パートナーに不慮の出来事があっても、法的になんの権限もない。
一緒に暮らした年月や、愛情の深さは全く関係ないのだから。
遺産や>>続きを読む
すごく良かった。
だけど、何が?って聞かれても分からない。
とにかく不思議な魅力に惹き付けられる。
多種多様な人達の日常。
ダークでもないけど爽やかでもない。
このモヤモヤ感がたまらない。
めちゃく>>続きを読む
いかにも北欧映画って感じのシュールさ。
そして登場人物はおじさんばっかり。
1950年代、独身男性の台所での動線を観察するスウェーデンの調査団(これって意味があるのかな?)が国境を越えてノルウェーに>>続きを読む
プーチンVSナワリヌイ
共通点は愛国心。
なぜナワリヌイは、危険を犯してまでロシアに戻ろうとするのだろうか?
戻れば捕えられるに決まっている。
彼らはありもしない罪状を用意して、待ち構えているに違>>続きを読む
セリーヌ・シアマ監督作品らしい、しっとりとした優しい映画。
こんなファンタジーは見たことない。
奇抜さは一切なくとっても自然だ。
ほとんどの場面が、森のざわめきと生活音のみで作られている。日常と切>>続きを読む
愛する人の死を糧に生きたジェーン。
そして、そんな日々を回想する。
始まりは1924年。メイドが一斉に休みを取ることが出来る“母の日”の日曜日。
孤児院育ちのジェーンは里帰りする場所もなかった。>>続きを読む
1人は金を愛し、1人は権力を愛し、1人は祖国を愛した。
孔子の子孫の大富豪、国民党最高指導者の蒋介石、革命家の孫文とそれぞれと結婚した宗家の三姉妹。
この三姉妹の話を初めて聞いた時、こんな運命を背>>続きを読む
主人公ザックは、キリストと同じ誕生日。そして何度も瀕死の状態から生還し、特殊能力も持ち合わせている。
1960年代から70年代のフランス語圏のカナダ。
かなり保守的な家庭の5人兄弟の4男。
ザックの>>続きを読む
記憶をなくした男。
そこは記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する不思議な世界。
主人公の男は記憶喪失の患者として保護される。
家族からの捜索願いも出ていないため、病院の勧めで治療のための回復プログラム>>続きを読む
映画監督同士のクリスとトニー。
同業種の夫婦って、やりにくいだろうなぁと余計な心配をする。
お互いを、過度にいたわっているようにも見えるのが不自然で、逆にどこかギクシャクしているのを感じられる。>>続きを読む
アンドロイドとの恋愛。
またかという感じだったけど、よくあるアンドロイドものでも恋愛ものでもなく深かった。
ベルリンの博物館で楔形文字の研究をしている学者アルマ。
アラフォーで美人だけど地味で、過>>続きを読む
ほんとに予想外のラストだったわ〜
実話ですからね。
スウェーデンの刑務所で、実際にあった話を映画化したそうです。
売れない俳優が、刑務所の受刑者たちに演技指導をし、舞台で披露するというもの。
そも>>続きを読む
ルーマニアに行きたいって、絶対に思わない映画。
映し出されるブカレストの街は、雑多で猥雑で殺伐としている。朽ち果てそうな建物、色褪せた看板、尖った人たち。
そこを闊歩する主人公もまた、苛立ちや憤りを>>続きを読む
オースティンに取り憑かれた。
エルビスのことはよく知らない。
だから私にとっては、オースティンがエルビスだと思った。
曲は知っているけど人物像は知らない
今とは違って、映像もあまり残っていない。ド>>続きを読む
そこはまるで仮想空間。
仏に実際にあった「ガガーリン」と呼ばれた公営住宅。
老朽化とパリオリンピック開催もあり、取り壊しが決まった。
そこに住む孤独で独創的な少年ユーリ。
長年慣れ親しんだ住人達が>>続きを読む
何も起こらない。多くを語らない。
静かに時間が流れる映画。
だけどなんだろうこの感覚。
どこかノスタルジーを感じさせる。
主人公ロールが自分が思うがままに行動をする、ただの日常を描いているだけ。
な>>続きを読む
エマは悪くないよ。
そりぁ戸惑うよ。
パパが女になるって言うんだから。
まだエマは11才。サッカー好きの活発な女の子。両親と姉カロリーネと、ごくごく平穏に暮らしていたのに。
ある日突然、両親の離婚と>>続きを読む
“ガガの七変化”
ハウス・オブ・グッチに入り込む、異端者パトリツィア・レッジャーニ。
初めは若き魅力的な女性。
偶然出会った名家のマウリツィオを健全に誘惑していく。
パトリツィアは社交的で良き妻>>続きを読む
とっても幸せそうな家族。
夏休みのバカンス、何気ない日常、どれもキラキラ光り輝いている。
この世で一番幸せな家族のように見えるけど…
末っ子のシモンは実は里子。
1才半からこの家で、家族として暮らし>>続きを読む
アメリカ人は早熟だ!
15才の男子高校生と25才の女性の恋愛。
見る前は、そんなの絶対ありえな〜い(犯罪レベル)と思いきや、なんかストレートな恋愛ものじゃない分、何気ないところでキュンとさせられてし>>続きを読む
アクションにカテゴライズされているこの映画、本来なら見ないタイプの映画だ
けど、マティアス目当てで予備知識ゼロでの鑑賞。
これは2000年に実際に起きたロシアの原子力潜水艦事故の話だったのですね。>>続きを読む
子供って厄介な生き物。
純粋であればあるだけ…
純粋さを失って、不安をごまかし、無難に生きることを学んだ大人にとって。
ホアキン演じる主人公ジョニーは、ラジオジャーナリストと言う聞き慣れない職業。>>続きを読む
4人の兄弟の、母への愛の物語。
その母は昏睡状態。
人物像は分からない。
そして父の存在は無い。殆ど話題にすらならない。すでに亡くなっているのだろうか。そして彼らは移民?イタリア出身?
よく分から>>続きを読む
「ファ〇〇ン イデオロギー」
朝鮮戦争真っ只中。
大国の思惑に翻弄される人たち。
捕虜収容所で対外的イメージアップのため結成された、寄せ集め感満載の“スイングキッズ”
米軍下士官、元タップダンサ>>続きを読む
無意味な争い。無意味な死。
そもそも戦争なんて、なんの意味もなさない。ただの権力者のエゴイズムだ。
上層部にしてみれば、何百万人の命が亡くなっても「西部戦線異状なし」なんだろう。
第一次世界大戦>>続きを読む
凄く興味深い話
戦争はこんなところまで人々の人生を翻弄させる
それなのにどこかチープなつくり
音楽が大昔のサスペンス映画のようにわざとらしく流れる
取ってつけたようなストーリー展開
違う脚本と撮り方>>続きを読む
ニューヨークのクリスマスって、なんかワクワクしちゃうよね。
そしてティファニーでプレゼントを買うなんて、もうそれだけでロマンティック。
妻を亡くしたシングルファザーのイーサン。娘のデイジーと共にティ>>続きを読む
なかなか賛否両論のある映画のようですが…
私には無理でした(泣)
ノア・バームバック監督の新境地という感じでしょうか…そういう意味では見応え(?)があったけど…
これはコメディ映画なの?パニック映>>続きを読む
サクッと見られる現代史もの。
1983年に 民政化したアルゼンチンで、1985年に行われた軍事政権の責任を追求する裁判の話。
軍政による一般市民への拉致、拷問、殺害は、他の映画で何度か見た事があた>>続きを読む
自伝的な映画ということなので、ものすごく大きな事は起こりません。
ちょっと大人になりきれていない…と言うか、大人になりたくない青年の日常を描いています。
7才で消防士の父親を亡くしてから、精神的にも>>続きを読む
女子高生のもとに、見知らぬ人から手紙が届く。
それは、まるで誰よりも私のことを理解している…と思わせる内容だった。
勉強よりもバンドや彼氏のことで頭がいっぱいのマギー。
シングルマザーで時間にも経済>>続きを読む
パリのバガテル公園。
世界最高峰のバラ・コンクールが行われている。
これは映画館で見たかった…と思わせる色とりどりの美しい映像。
主人公エヴは、郊外で父から受け継いだ小さなバラ農園「ヴェルネ・バラ園>>続きを読む