『SFは絵だ!』って、まさにこれだよこれですよ!! 野田元帥に観てほしかったねえ。
原作発表が2001年、創元社から日本版出たのが2006年で、その年の星雲賞をとったんで読んだんだ。すでに手元にもなく>>続きを読む
期待のアカデミー作品というのに、開始早々[字幕:戸田奈津子]の表記にいきなり気持ちが萎えた。二人の口調の差も表現しきれず、例によってニュアンス吹っ飛ばしの暴訳が散見される。本当に早く引退していただけま>>続きを読む
カットバックの多い構成と多用される正面を見つめる構図には、居心地の悪ささえ感じさせられた。展開もゆっくりで、問題は解決されることもなく、緊張感を保つのは少々難しいタイプの映画だった。
雨の映像の美し>>続きを読む
「追憶の紫影(パープル・シャドウ)」-どっかの名探偵アニメみたいで原題の跡形もないタイトルだけど、このサブタイトルは絶品! 文句なしのサブタイトル大賞! 回収の瞬間、新しい世界の扉が開く! あ、ごめん>>続きを読む
デミアン・チャゼル監督の音楽センスはやっぱり勘弁だ。今回も音楽担当はお友達ジャスティン・ハーウィッツだけど、宇宙船のランデブーで劇伴がベタベタのワルツって・・・ 50年前にキューブリックがやったことか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
”Rotten Tomatoes100%”とか煽るからハードル上がってしまった。
緊急コールセンターに入る電話音声のみで描き出すという設定は面白いが、正直サスペンスドラマとして緊迫感の盛り上げはいまひ>>続きを読む
なるほど「銃夢」ではなく「アリータ」だった。原作の持つ反社会的でもあったパンクテイストは無く、少々小綺麗にはなったが基本的な世界観はそのままに、ライトノベル風とも言える若々しさを感じる分かりやすい仕上>>続きを読む
劇場スクリーンの大きさをを活かした戦闘描写は迫力・スピード感充分、強敵メアリーとの戦闘シーンでの力の入り具合も見ごたえあった。ドンパチ映画は戦闘の必然と敵の強さがあってこそだということを改めて見せてく>>続きを読む
邦題、ヴィジュアルともにあまりも爽やか感動路線でヤーな予感はしたんだが、全くの逆方向。これは配給会社戦犯モノだぞ。
1968年、単独無寄港世界一周ヨットレースに挑んだ一人の週末デイセイラーの顛末。世>>続きを読む
【字幕版】最新のテクノロジーを存分に投入したメリー・ポピンズ。リメイクではなく続編であることに納得。あちこちに前作を思わせるシーンを配し、2ペンスのオチまで用意して前作の観客も楽しめる。特殊効果の自然>>続きを読む
古い! アクションもギャグもテンポ悪くてどーもならん。今となってはシモネタもことごとく寒いだけ。制作側がオリジナルに拘りすぎたのか、キャラクターがあまりにもそのままで、どうにも時代錯誤感は否めない。>>続きを読む
DCらしくないとも言える脳天気な仕上がり、なるほどアメリカで人気出たのもわかる。キャラクターもテキトーに俗っぽいし、ストーリーはわかりやすい兄弟王位継承モノプラスクエストロード。姫と手を取り合っての宝>>続きを読む
蜷川実花の「ヘルタースケルター」、行定勲の「リバーズ・エッジ」に続く岡崎京子作品の実写化は若干27歳(!)の二宮健監督の手による「チワワちゃん」。先行2作とは異なり、自分自身もその世界の中に放り込むよ>>続きを読む
【字幕版】実写版は未見。
キャラクターはいいのになあ。カンバーバッチのちょいとひねくれた感じはなかなかだったが、ストーリーはなんだか薄味でヤマもタニも弱くて盛り上がらず、フツーのほっこりクリスマス物語>>続きを読む
なんだろねぇこの邦題は。
サイコメトリーとテレパシーに予知まで合わせた”超能力バトル”もそれなりに説得力はある。隠遁医師ジョン(アンソニー・ホプキンス)とFBI捜査官ジョー(ジェフリー・ディーン・モ>>続きを読む
贋作・偽作ではなく、複製画の職人とその市場に焦点を当てた面白いドキュメンタリー。街ごと複製画市場となっている中国ダーフェンで工房を率い、ゴッホの作品を専門に制作する画工シャオヨンの日々を追う。
制作に>>続きを読む
「くるみ割り人形」の映像化作品は多い。いくつかは目にしたしバレエの舞台も見たことはあるが、ホフマンの原作もデュマ版も今に至るまでちゃんと読んだことはない・・・多分。で、あの「ファンタジア」から半世紀以>>続きを読む
生理用ナプキン製造者の大富豪成功物語、ではなく、手生産システムを原価で販売して、インド(世界も)の全女性の生き方までもイノベートしてしまった男の物語。
3〜40年くらい前の話かと思えば、なんと舞台は>>続きを読む
赤木春恵追悼として深夜枠で放映。
九州の地域紙に連載されたローカル漫画が話題になったのは2012年。多くの評論誌でも取り上げられ、翌年には第42回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。そのほのぼのした絵柄>>続きを読む
んー ごめん登場人物多すぎて、前作で出てきた姉妹とデブ以外は何が何やら分から~ん。お色気専任だと思ってた妹ちゃんまで闇に落として誰も彼も皆トラウマ持ちばっかり。こーゆーのだったっけ? ハリポタちゃんと>>続きを読む
今年の松が明けて数日経った頃、狩撫麻礼の訃報が流れた。どれほど名前を変えようが、一読でそうとわかる独特のテイストで、漫画界にその”毒”を撒き散らして逝った狩撫。好悪よりは”異物”としての印象が強いほど>>続きを読む
監督・脚本は『BE-BOP-HIGHSCHOOL』のきうちかずひろ。原作も本人の同名小説だそうだ。なかなか多才だねえ。
元ヤクザの探偵が事件に巻き込まれる裏社会モノだが、身寄りのない小学生の少女と二>>続きを読む
テイラー・シェリダン2本立てはヘビーだったなあ。
構造は前作同様、イリーガルヒットマン・アレハンドロとCIAエージェント・マックが仕掛けるメキシコ麻薬カルテルとの攻防戦だが、今作では少々肌触りが異な>>続きを読む
冒頭から死体ばっかり!! ゲロ吐くなら吐きゃあがれ!ってまずはどーんとスタンスを見せつけておいて、鳥瞰映像の多用そして赤外画像との合わせ技による客体化メソッドはなるほどヴィルヌーヴ。足元から這い上がる>>続きを読む
QUEEN自体に特に思い入れはないけれど、「オペラ座の夜」はLPを購入したし、「ボヘミアン・ラプソディ」はそのドラマティックな曲構成が気に入って当時は結構聞いていた。正直あの白黒ダイヤ柄のタイツ姿は、>>続きを読む
もともとはスパイダーマンに寄生したヴィランとしてデビューしたVENOMだが、本映画では単独キャラに設定変更。原作を知らないので少々期待過多だったかな。
クレメントの「20億の針」以来の共生生物フォーマ>>続きを読む
黄金のフラクタルパターンが画面全面を埋め尽くすオープニングアニメーションは見ごたえがあった。3部作の最後とあって期待したのだが、内容は今ひとつだったなあ。
ギドラという特異点の向う側にあるのはディラ>>続きを読む
若松孝二門下の白石和彌監督による若松プロのドキュメンタリー的青春映画だ。新人助監督・吉積めぐみの視点を借りて、1969年~71年の新宿という、社会そのものが熱に浮かされていたようなあの時代を、さらに混>>続きを読む
これは面白い映像体験!! パラダイムシフトの快感まで存分に味あわせてもらった。
失踪した娘を捜すミステリー仕立てのストーリー自体も、二転三転さらにもう一転、そのまた裏ってくらい捻ってあって、気持ちよく>>続きを読む
さすがSTUDIO 4℃、キャラクターは楽しいしアクションも街の表現も一級。バンドデシネの原作世界のイメージはしっかり再現されているようだ。PARCO配給だけにイメージ優先?
雑駁で絶望と諦観が充満>>続きを読む
TV版の冒頭だけ観て、設定も絵も「趣味じゃない」って切り捨てていた。それがどうよ!? 9月21日の公開から延長また延長で、好評しか聞こえてこないじゃないか。気になって気になって10月下旬ついに見に行っ>>続きを読む
邦題のせいで気が付かなかったが、ケン・ニイムラ/ジョー・ケリー によるグラフィックノベルが原作だった。日本で以前雑誌掲載されたときに目にした覚えがある(調べたら2012年に一部だけIKKIで公開されて>>続きを読む
これもまた”続編の呪い”に掛かってしまっているっぽい。傑作すぎた前作での「個人的な義憤」による仕置からシフトして、「趣味で正義の味方やってます」になっちゃってるあたりからそこはかと不安が忍び寄る。わざ>>続きを読む
寡黙にして鬼強。もとCIAのホームセンター従業員がたった一人でロシアンマフィアを壊滅させるスーパーワンマン始末。
オリジナルのTVドラマは観たことがないが、続編が出来るのが納得のキャラクター。デンゼル>>続きを読む
犬殺しの影に怯え、スカンクの小便にまみれ、股間を痛打され、ずぶ濡れで逃げ惑う”主人公”サム。自室にはアナログのAV機器を揃え、画面上に現れるのはオールドシネマの数々。都市伝説渦巻くハリウッドの一隅で姿>>続きを読む