だいたいホラーとグロ系は苦手なのでロス作品は「ノックノック」くらいしか観てないが、予告では「HUGO」を思わせる画作りのストレンジ系ファンタジーらしく、クリーピー系ではなさそうだったので観る気になった>>続きを読む
20年ほど前、前世紀末に何度目かの東洋哲学ブームがあった。当時、社会的価値にとらわれない、無為自然を至上とするタオイズムの実践者として注目されたのがウィニー・ザ・プーだった。老荘思想からプーの物語を読>>続きを読む
『偶然は最高の助監督』実写系映画人ならではの名言だね。
写真家JRと映画監督アニエス・ヴァルダの一期一会ロード。ドキュメンタリー(?)なのに確かにヌーベルバーグの匂いを感じさせる一本になっていた。作ら>>続きを読む
昨日観てきて、今日感想を書こうとしたら、サザビーズでのシュレッダー仕掛けのニュースが流れてきて、いかにもバンクシーらしいアイロニーだなあと笑ってしまった。バッテリー切れか途中でぶら下がったままなのがま>>続きを読む
スタイリッシュクライムサスペンスってアオリだけど、これって青春映画だよね。ハヤカワの小説版通りのタイトルではあるけれど、原題通り”11月の犯罪者”のほうがそれっぽくて良かったんじゃないかなあ。
犯罪そ>>続きを読む
作を経るごとにプレデターがどんどんおバカになっていくようなのはなんで? 最初は地球人に理解できない恐怖の存在だったPさんたちもすっかり軍部のおもちゃと化してるし・・・。戦士として不気味ながら威厳のある>>続きを読む
原題はスタートレック・カーク船長の命令でおなじみ「Please Stand by (待機せよ)」。このシンプルなフレーズをウェンディが感情の昂ぶりを抑えるために何度も唱える。序盤でそれが明かされたとき>>続きを読む
結果としてコミック原作作品3日連続鑑賞となった。この3作はそれぞれアプローチが違って面白い。「累」では役者を思い切りフィーチャーし、「愛しのアイリーン」では脚本を練り込んで世界を構築、そして本作「響」>>続きを読む
さすがに10年前の作品だけあっていろいろと時代を感じる部分もあったが、実に楽しい映画だった。
400年の時を跳躍する愛と転生のストーリーで、むしろ構造はとても少女漫画的。ヒロイックアクション風味はむ>>続きを読む
傷だけ移動しているようにしか見えないっていうのが最大の問題だなあ。二人の女優がそれぞれの表と裏を演じ分ける、いわば一人二役のダブルキャストだと思っていたんだがそうではないのか? 醜さという切り口は取ら>>続きを読む
血と肉と心と、それぞれは交わることなく重なり合う。そんなディスコミュニケーションの悲喜劇を地方の閉鎖社会を舞台に描いた傑作だよこれは。親の呪縛に悶える安田顕はじめ田舎のブス・ブ男ばかりの身も蓋もないド>>続きを読む
サスペンス仕立てではあるが、ネイティブ・アメリカンの居留地が舞台とあって、存在の孤立感が全編を覆っている。隔絶された土地、阻害された人々。真冬の山地、雪の降る広大な空間は無音の世界となる。そんな北の奥>>続きを読む
ATGの匂いを残したミニマルなラブストーリーだった。佇まいの心地よい映画でとても好み。二人の出会いのキーに牛腸茂雄の写真を使ったのも意味ありげだった。主役の唐田えりかが素人っぽいのに妙な存在感。デビュ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
双子の精神分析医の間で翻弄される女・・・ドゥニ・ヴィルヌーブ/ジェイク・ギレンホールの「複製された男」を思い浮かべる図式だが、内容はかなりサイコでおどろおどろしい。フランソワ・オゾン監督ってもっとスタ>>続きを読む
宇宙ステーションでのバイオクライシスというアヴァンタイトルはハードSFさえ予感させる導入だった・・・んだがなあ。
蓋を開けると、人間ぽいゴリラとゴリラっぽい人間の友情物語・・・? 巨大生物と米軍のマ>>続きを読む
地方の悲しさか、例によって吹替のみ。一日一回でもいいから字幕版で上映してほしいねえ。BD買おうかなあ。
ヒーローを排除する社会に立ち向かう超能力ファミリー! ママは一人で大奮闘だし、ジャックジャックも>>続きを読む
ゾンビネタのメイキングムービーにさらにもう一つメタ展開。二度は出来ない一発ネタだけど、脱力感は絶品だし、回収感は爽快だし、満足感もたっぷり。なにより上田慎一郎監督の映画愛にほっこりさせられた。
当地で>>続きを読む
「フミコの告白」(2009)で鮮烈な印象を残した石田祐康監督待望の新作。石田監督は1988年生まれ、新世代のアニメーション監督として期待する一人だ。「陽なたのアオシグレ」(2013)で、その疾走感あふ>>続きを読む
ん~ん ミライちゃん・・・好きくない
暗転の使い方が好きくない
昔から住んでいたわけでもないのに、中庭にアカシックレコード並みの樫の木がある由来が分からないのが好きくない
ついでに、母系ヒストリー>>続きを読む
タイトル詐欺とまでは言わんが、なんか違うよなあ。(邦題ね)
こういうのは短くコンパクトに! 違和感を感じさせる隙を作らぬよう、畳み込むように終わらせて欲しかった。切迫感絶望感錯乱感妄想感は面白かった>>続きを読む
ジェームズ・フランコ監督・主演(??)の超ダメダメ”パチ”マッドマックス。世界戦争後の文明崩壊した世界を舞台に、ぼーっとしたぼんずが母の薬を求めて、”なぜか”味方になった殺人アンドロイドと、ヒャッハー>>続きを読む
あの、ドームから星空を見上げるジェームズ君の姿にトラルファマドール星のピルグリムを思い返す人はどれほどいるだろう。「スローターハウス5」へのオマージュかとも感じさせられたが、まあ本作の方がハッピーでは>>続きを読む
自分にとってゴダールは「気狂いピエロ」「勝手にしやがれ」「アルファビル」、他何本かの難解作品の作者として認識される。「中国女」は観ていない。
60年代のあの頃、トリュフォー、シャブロール、アラン・レネ>>続きを読む
新作販促のTV放映を見て再レビュー
原田知世版を始め、映画・TV・舞台と何度となく映像化されている「時をかける少女」。未来人とのボーイミーツガールというジュブナイルSFの名作だ。最初の映画版の印象が>>続きを読む
いきなりDr.マルコム再登場のジュラシックシリーズ第5作。前作からの継続展開とともに、原点にオマージュを捧げようというところかもしれない。確かにハモンド始め第1作の設定をそこここに広げているが、どうに>>続きを読む
上映時間はわずか69分。だが視聴後はそれが短いとは誰も思うまい。その後ろにどれほど膨大な映像データがあるのだろう。戦闘、爆撃、死体、死体、死体、家族、友人、兵士、帰還、生活・・・特に説明もなく切り替え>>続きを読む
オモロイじゃん!! EP4へと繋がる整合性が前提だから、ドラマとしての破天荒さは確かに少々弱いのかもしれない。フォースもジェダイもないしね。それでも、辺境の惑星で底辺のたくってた青年が銀河のアウトロー>>続きを読む
別に人間の醜さを好んで観たいわけではない。それでもこれだけ真っ直ぐできれいごとで向上心豊かな人たちばっかり見せられるとねえ・・・さすがにちょっと気恥ずかしい。
三浦友和の板鳥はじめ先輩調律師は雰囲気>>続きを読む
原作というかオリジナルは舞台劇だそうで、映画も実に演劇的だった。
在日コリアンを描いた内容は重いし、登場人物の掘り下げも深い。一つの家族が異邦で苦労を重ね、なお未来へと向かおうとする姿は感動的だったが>>続きを読む
進路に悩み想いの遂行に躊躇う。それも”青春”であり”恋愛”であるのだろう。
同様の高校生同士の関係性を描いた2016年のアニメ映画「同級生」を直截に思い浮かべた。中村明日美子原作のBL作品だが、痛みを>>続きを読む
昨年アニメ版を観てから約1年、岩井俊二版オリジナルをやっと観られた。
なるほど瑞々しい。ちゃんと典道少年のそして小学生ぼんずたちのドラマになっている。気になっていたクラスの美少女なずなから誘われた”>>続きを読む
鋤田正義1938年生まれ。
1970年代、彼の大胆かつ端正な写真がアドシーンを席巻していたっけ。もちろん自分も憧れた。あんな写真を撮れるようになるには、目が全く足りないのだと気付くのにもずいぶんかかっ>>続きを読む
BATMAN meets 神風動画+中島かずきって組み合わせに惹かれてレッツゴー!
えーと、これはアレだ。真面目にレビューしちゃイカンやつ? 前半はテンションもテンポもMAXアゲアゲで楽しかったけど>>続きを読む
予告からは、年代的にもどうしても「エレファントマン」を思い浮かべずにはいられなかった。でも、そんなひねくれた見方は許さない、驚くほど真正面から、戦う一人の少年と彼を支える人々を描いた作品だった。
正直>>続きを読む