地球外生命体さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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あなたはまだ帰ってこない(2017年製作の映画)

3.2

『愛人 ラマン』などで知られる作家マルグリット・デュラスが1985年に発表した自伝的小説『苦悩』を映画化。

2019年・第91回アカデミー国際長編映画賞フランス代表作品。

1944年、ナチス占領下
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

3.5

『イン・ザ・スープ』で、ジム・ジャームッシュらとともに米インディーズの雄として一世を風靡したアレクサンダー・ロックウェル監督が、頼る大人をなくした姉弟の悲しくも希望に満ちた旅路を、16ミリフィルム撮影>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.4

イスラエル・ナザレ出身の映画監督が描くブラックコメディー。次回作の売り込みのためにパリとニューヨークを訪れた主人公が、行く先々で祖国の呪縛から逃れられずにもがく。

第92回アカデミー賞国際長編映画賞
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リベリアの白い血(2015年製作の映画)

3.2

ニューヨークを拠点に活動し、本作が長編デビュー作となる福永壮志監督が、ニューヨークとアフリカを舞台に描く移民の物語。

シスコはリベリア共和国のゴム農園で働きながら、家族を養っていた。過酷な労働環境改
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フォートレス・ダウン 要塞都市攻防戦(2019年製作の映画)

3.1

スペイン・カタルーニャの映画プロダクションの支援を受けて、コバニのスタジオとイラク北東部のクルド人自治区スレイマニヤのスタジオが製作した戦争アクション。

2015年にトルコで起きたクルド人の武装蜂起
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セクレタリアト/奇跡のサラブレッド(2010年製作の映画)

2.5

ケンタッキーダービーをはじめとする全米3大レースを制し、史上9頭目となる三冠馬に輝いた牡馬セクレタリアト。40年近くを経た現在も破られていないダート12ハロンの最速記録を誇り、20世紀のトップ10アス>>続きを読む

ホームステイ ボクと僕の100日間(2018年製作の映画)

3.2

日本ではアニメ映画化もされた直木賞作家・森絵都の小説『カラフル』(第46回産経児童出版文化賞受賞)を、タイで実写映画化した青春ファンタジー。

死んだはずの“ボク”の魂は、謎の声に「当選しました」と告
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金の糸(2019年製作の映画)

3.1

ジョージア映画界を代表する女性監督ラナ・ゴゴベリゼ監督が、日本の陶器の修復技法「金継ぎ」に着想を得て、過去との和解をテーマに描いた人間ドラマ。

祖国独立後は政治家としても長年活躍してきたゴゴベリゼ監
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マダム・ヌーの家(2023年製作の映画)

2.5

2023年1月にベトナムで公開され、興行収入4750億VND(約28億7900万円)を突破してベトナムでの歴代興収No.1大ヒットを記録した女系家族の強い女たちが主人公のホームコメディ・ドラマ。

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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.2

絵本からヤングアダルト小説まで幅広い児童書を手がけるM・T・アンダーソンによる2017年の同名の小説の映画化。

近未来、地球はあるエイリアンの種族に占領される。その官僚主義的支配と高度なテクノロジー
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.1

ラッセル・クロウがホラー映画初主演を務め、カトリック教会の総本山バチカンのローマ教皇に仕えた実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録「エクソシストは語る」を映画化。

生涯で数万回の悪魔
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シンデレラマン(2005年製作の映画)

3.1

『ビューティフル・マインド』のロン・ハワード監督とラッセル・クロウが再びタッグを組んだ感動作。家族のために必死で戦った伝説のボクサー、ジム・ブラドックとその家族を描いた人間ドラマ。

 1929年、美
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.1

初の長編劇映画『(500)日のサマー』が絶賛され、大作『アメイジング・スパイダーマン』2部作を成功させたウェッブ監督が、恐らくは本来得意な等身大の人間ドラマに戻った意欲作。

生まれて間もなく母親を亡
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トーゴー(2019年製作の映画)

3.4

1920年代アラスカで犬ぞりリレーによって血清を運んだ【ノーム血清走行(1925 Serum Run to Nome)】の実話をもとに映画化。

大人のトーゴ役を演じているシベリアン・ハスキーの「ディ
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.3

アニエス・バルダのドキュメンタリー作家としての代表作で、自身が事務所兼住居を構えるパリ14区のダゲール通りに暮らす人々の姿を捉えた作品。

パリ14区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。銀板写真を
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.5

幸福を求める平凡な夫婦に訪れる皮肉な運命を描いた人間ドラマ。

フランソワは美しい妻テレーズや可愛い子どもたちに囲まれ、平穏で幸せな毎日を送っていた。ある日、近くの町へ出かけたフランソワは、郵便局で働
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.7

処女作から7年後の1961年に発表された初の長編商業映画。

ガンの診断結果を待つ若い女性歌手クレオの5時から7時までをリアルタイムで切り取った作品。ポップ歌手のクレオは自分がガンではないかと疑い、病
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.4

ゴダールの『勝手にしやがれ』よりも5年、トリュフォーの『大人は判ってくれない』よりも4年も早く製作された、「ヌーヴェルヴァーグはここから始まった」と言っても過言ではない伝説的作品。

1954年、当初
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

3.8

2019年3月に他界したフランスの名匠アニエス・バルダの遺作となった作品。

長編劇映画監督デビュー作『ラ・ポワント・クールト』(55)から、世界各国の数々の映画賞に輝いた前作『顔たち、ところどころ』
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.1

【このマンガがすごい!2017オンナ編】第1位、【マンガ大賞2017】第2位、【THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め!】第3位を獲得した岩本ナオの同名コミックをアニメーション映画化>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.2

『少年の君』が第93回アカデミー国際長編映画賞にノミネートされたデレク・ツァン監督が、同作の前に手がけた単独監督デビュー作。

『少年の君』にも主演したチョウ・ドンユイが今作でも主演を務め、中国の作家
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アブラカダブラ 魔法の箱(2019年製作の映画)

3.0

インドネシア産のオフビートなブラックコメディファンタジー。

手品師ルクマンは引退を決意しながら、あるステージに立つ。そこで彼は自分と同じくマジシャンだった父親が残した、人を消すという木箱を使うが、客
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ベトナムを懐う(2017年製作の映画)

3.1

祖国を離れ、ニューヨークで暮らす3世代のベトナム人たちを描いた、人気舞台の映画化作品。長く戦争が続いたベトナムの哀しい歴史を背負いながら、異国で故郷を懐うそれぞれの想いを丁寧に描き出す。

こちらの元
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.0

北海道・小樽の美しい冬景色を背景に、2人の女性が心の奥に封じてきた恋の記憶をミステリアスに紡いだラブストーリー。監督は本作が長編2作目となる新鋭イム・デヒョン。

韓国の地方都市で高校生の娘と暮らすシ
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群山:鵞鳥を咏う(2018年製作の映画)

4.0

『慶州 ヒョンとユニ』など韓国の地方都市や、「柳川」「福岡」など日本を舞台にした作品を発表しているチャン・リュル監督が、日本統治時代の面影が濃く残る韓国の地方都市・群山を舞台に撮影した作品。

鳴かず
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眠れぬ夜のカルテ(2014年製作の映画)

2.9

台湾の若手映画監督レスト・チェン、そしてシュウ・チェンがエグゼクティブ・プロデューサーと主演を務めているサスペンス。

精神科医のシゥ・ルイニンは面倒な患者に遭遇する。見えないものが見えると主張するニ
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軍中楽園(2014年製作の映画)

3.0

台湾の金門島に1950年代初頭から90年まで国防部の正式機関として実在した「軍中特約茶室」(通称、軍中楽園)と呼ばれる娼館を舞台に、時代に翻弄される男女の悲哀を描く。

『モンガに散る』のニウ・チェン
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.9

中国で20万部のベストセラーとなり、茅盾(ボウジュン)文学賞受賞した、ビー・フェイユィによる傑作長編を鬼才ロウ・イエ監督が映画化。南京の盲人マッサージ院で巻き起こる人間模様を描く。

視覚障害者の視点
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スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.3

天安門事件を題材にした『天安門、恋人たち』で2006年に中国当局から5年間の映画製作禁止を言い渡されたロウ・イエ監督が、当局の目をかいくぐって手持ちカメラによるゲリラ撮影で撮りあげた心理サスペンス。現>>続きを読む

ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.3

現代の上海を舞台に、ビデオ・カメラマンの男とナイト・クラブで人魚を演じるメイメイ、運び屋のマーダーとマーダーの前から姿を消した少女ムーダンという2組のカップルの愛が、ミステリアスかつ複雑にからみ合う新>>続きを読む

最愛の子(2014年製作の映画)

3.6

『ラヴソング』『ウォーロード 男たちの誓い』のピーター・チャン監督による、実話を元にしたヒューマンミステリー。

本作は、年間20万人もの子どもが行方不明になっていると言われる中国で、実際に起こった事
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チェッカーで(毎回)勝つ方法(2015年製作の映画)

3.5

ラッタウット・ラープチャルーンサップのベストセラー短編集『観光』の中の2編『徴兵の⽇』と『カフェ・ラブリーで』を原作に、11歳の少年が傷つきながらもタイの階級社会を⽣き抜く術を⾝に付けて成⻑していく姿>>続きを読む

ブラザーフッド(2004年製作の映画)

3.0

『シュリ』のカン・ジェギュ監督が4年ぶりにメガホンを取った野心作。製作当時では韓国映画史上最高だった製作費を注ぎ、公開59日目にして『シルミド』を破り1200万人の動員新記録を樹立した大ヒット映画。>>続きを読む

スペアキー(2022年製作の映画)

3.2

⼈⽣と⾃由に⽬覚めていく少⼥を瑞々しく演じるセレステ・ブランケル、そしてアルノー・デプレシャンの『あの頃エッフェル塔の下で』で発見された期待の若手俳優カンタン・ドルメールを迎えた、詩情とユーモア溢れる>>続きを読む

のら犬(2023年製作の映画)

3.2

孤独と愛をテーマに社会問題を浮き彫りにし、優しさとは、そして男らしさとは何かを考えさせる作品。

南フランスの小さな村。幼なじみのドッグとミラレスは、一日の大半を路上をぶらついて過ごしている。ドッグを
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ジャングルのけもの(2023年製作の映画)

3.0

ヘンリー・ジェイムズの1903年に発表された同名⼩説を⾃由な解釈で映画化した、クラブカルチャーへのオマージュ的作品。

25年間、謎の“出来事”を待ち受けて巨大なナイトクラブに出入りする一組の男女。1
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