馬井太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

馬井太郎

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疑惑の夜(1959年製作の映画)

3.0

映画の撮影をやっていて、そこに高倉健がいるらしい、という噂を聞いて、当時、悪ガキだった私は、自転車を飛ばしてその場所に駆けつけた。いた、いるではないか、高倉健が。あの独特な歩きに速度を合わせて、私は、>>続きを読む

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

「ダイハード」とつけられた邦題カタカナ文字から、
「DIE HARD」という原題は、私には、どうしても連想することができない。「ダイハード」として脳に焼き付けるしかない、と言い聞かせる。
ウィリスが
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ドッジボール(2004年製作の映画)

3.4

スポーツものは、演技というより、タイミング・段取り・アップ・カットなどが勝負のポイントになる。ボールを投げる・避ける・当たる・受け止める、しかないアクションは、比較的単純に見えるけれど、実際にやってみ>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.9

カプセルは真っ赤に燃えながらも、間一髪地球に生還・着水する。
やがて、自らの力で這い出て立ちあがるサンドラ・ブロックを、カメラは脚の下から静かになめ上がっていく。両脚でしっかりと大地を踏みしめるサンド
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.2

戦争を題材にした映画は、数えきれないくらいある。そのどれもが、その悲惨さゆえに、二度と戦争をしてはならない、人間同士の殺し合いをしてはいけない、ということを世界中に強く訴えるために作られる。それは>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

4.5

数あるワイアット・アープ映画の中で、私は、このフォンダ・アープが最も好きだ。親父に連れて行かれた映画館での、オンタイムの記憶は、フォンダのかっこ良さだけが、ほんの少し残っているだけで、他のことはま>>続きを読む

東京キッド(1950年製作の映画)

3.7

この年齢で、これだけ堂々した歌と演技を見せ、死ぬまでトップの座に君臨していたのは、彼女以外世界のどこを探しても見つからないにちがいない。
 音符が読めなかった、と聞いたことがある。昔のジャズプレイヤー
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.0

 あなたは、どうして小説を書くのですか? というバカなインタビューに答えて、その売れっ子作家は、実社会でできない事を小説にするんです。たとえば人殺し、とか。
 実際にやりたくともできないことは、たくさ
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

4.0

雨の黒澤、晴れの木下と言われそうなくらい、太陽が燦々とふりそそぐ映画になった。それは、本邦初の総天然色フィルムで、感度が低かったのが、その理由のひとつでもある。オールロケの撮影は、天気が最大の敵で>>続きを読む

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

4.0

古い映画に、作られた頃の時代性が多分に反映されていると、理解に苦しむ事が少なくない。そのひとつがこの映画である。そんなときは、専ら、俳優達の演技に注目することにしている。
舞台演劇は、本番まで多くの時
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

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伴淳三郎の起用は、方言での地理的スケール感と貧困感のためばかりではなかったろうが、主観としては、物足りなさがある。
内田吐夢は、そんな伴を追い込んだ、と、朝日土曜版「映画の旅人」で興味深く読んだ。
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.5

アントニオ(マストロヤンニ)の居場所をようやく探し当てたジョヴァンナ(ローレン)は、彼の住んでいる家の前に立って中をうかがう。
若い女マーシャ(サベーリコワ)がひとり、庭に干した洗濯物をとりこんで
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