ニトーさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人種的偏見と差別をホラーとかけあわせた意欲作である「ゲット・アウト」ですが、これはなんというか、ある種のコンテクストを知っていることが映画の見方としての前提に含まれているため、日本人的にはどうなのだろ>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

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とりあえず簡単にまとめると面白かったです、はい。パンフレットの内容も、手帳サイズながら監督ほか役者含めたスタッフへのインタビューや評論家・ライター諸氏の解説なども入っていて充実していたので色々と理解の>>続きを読む

今そこにある危機(1994年製作の映画)

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よくあるアクション映画かと思って高を括っていたら結構毛色が違う上に面白くて嬉しい誤算。
何が面白かったのかというと、完全なる勧善懲悪ではないということでしょう。珍しい(というと自分の無知さを露呈してい
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ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)

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なんなんでしょうかアレは。本当に身も蓋もない説明をすると面倒くさい男と面倒くさい女が紆余曲折を経て結婚する話なんですが、なぜかこう笑ったりしつつそんなに笑えない。すごいインデペンデントな臭いを醸してい>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

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吉田大八監督の作品は毎度音楽の演出が面白いなーと思っていたのですが、今作でも健在でした。宮沢りえが悪事を働こうとしているときにかかる音楽のアンビエントなノイジー感とか。

 あと出演してる人が全員びっ
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ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

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スコセッシ+ギャング(やマフィア)という組み合わせはほとんど毎回、同じような話であるような気がする。というか、そうでない作品でさえ「何を信じるのか」ということが根っこにあって、殉教の形を模索しているよ>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

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てっきり髪の毛の方かと思ったんですがなんかまったく知らない話だった。と思って調べたら芥川から「藪の中」も持ってきていたらしい。あれか、「魔王 juvenile remix」みたいな感じか。こっちは読ん>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

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「日の名残り」は監督も作品もまったく知らなかったんですけどアンソニー・ホプキンスが主演ということで観ました。うん、ホプキンスがずっと画面に出ずっぱりなのでホプキンス萌えな方にはオススメ。なんたって執事>>続きを読む

ときめきサイエンス(1985年製作の映画)

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 まったくだらしない。なんとナード(ギークよりは多分こっちより)の欲望を垂れながした映画であることか。
 おはなしは至極単純。冴えないナード二人が当時としては珍しい自宅のコンピュータで理想の女性を作り
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告発の行方(1988年製作の映画)

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しかしまあなんとも人の醜さがあらわになる映画ですこと。人というより、「男」――もっと有り体に言ってしまうと「オス」の部分でしょうか。だけんど、レイプ(に限らず人が苦しむところとか)を肴にするっていうの>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

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アベンジャーズがいるからこそ成り立った、ライミともマークウェブとも違う傑作スパイダーマン。それがホームカミング。


ライミのスパイダーマンが2002年でしたから、15年で同じキャラクターの別シリーズ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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当方、これが初トリアーでございます。映画の情報に触れていると割と頻繁にこの名前を見かけるのですが、気が向いた本日になってようやく観賞と相成りました。まあなんとなく気が向いたから、という感覚で観るもんじ>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

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そこまで酷くないです。とはいえ面白くもないですが・・・個人的にはインデペンデンスデイリサージェンスとどっこいってとこでしょうか。

要するに、毎年量産されるハリウッド大味ビッグバジェットエンタメ映画と
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その夜の侍(2012年製作の映画)

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かなりの良作なんじゃないかと。山田孝之が演じるあまりにもクソすぎる木島とか、そんな木島と学校での複雑な友人間ヒエラルキーを思わせる関係性の小林(綾野剛・演)とか最高。

 赤堀監督は舞台演劇がメインで
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地獄愛(2014年製作の映画)

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リバイバルを「ハネムーン・キラーズ」とともに観賞。
「ハネムーン~」と同じ事件を題材にした映画ですが、こちらは2014年ということで近作であります。いきなり脇にそれるんですがこの二作のパンフの情報量の
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ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)

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地獄愛とともに観賞。
おそらく、ハネムーン・キラーズの方が実際の事件に寄せてきているのでしょうが、それゆえに色々とキツい(といってもかなり脚色されているのは確かですが、マーサの職業とか体型とかは似せて
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

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個人的に類似する映画としては「マンチェスター・バイ・ザ・シー」や「20th century women」があるのではないかと思う。どこか似てるんだっていうと、戯画化されていない生の人間を描いているとい>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

書置きしておいたのを投下

映画冒頭の長いワンショットでISS(国際宇宙ステーション)の内部が映し出され、その狭苦しく息苦しい空間で何かが起きることを暗示させながら一人一人をカメラに映し出します。ドン
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ソニータ(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この作品のレビューはNHKBSで放送された「ソニータ ~アフガニスタン難民 少女ラッパーは叫ぶ~」を観たあとに番組の感想を書いた上で、それを下敷きに別の日に観た本編「ソニータ」の感想となっているので、>>続きを読む

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これはかなりの秀作ではなかろうか。

個人的には上手くバランスを取れていると思う。どういうバランスか。現実と理想。特定の社会構造やパワーゲームを上手く描きながら、その大流の中でもがくディカプリオ演じる
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ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ゼイリブ」「遊星からの物体X」「ニューヨーク1997(エスケープのほうはみていない)」など有名どころは多少は抑えていますが、改めて見るとこの人の作品はまあ面白いこと。音楽も自分で手がけているだけあっ>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

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 個々のデティールで笑える映画でありながら、ダメな人間が一人の人間との出会いによって変化していく普通に熱い映画でもあるという。まあ、笑えるディテールが多すぎ&配分のせいで後半40分と前半70分が別の映>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

泣きながら驚きました。新三部作、ほとんど人類史を観ているようで逆に笑えても来てしまうという。そもそも前作の新世紀からして構造としては猿に感情移入させる作りにはなっていたのですが、今作ではそれがさらに顕>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

公開前のメディア展開からもかなり大衆向けにして盛り上げていたのは知っていましたが、わかりやすいエンタメになっていながら前作までにはなかったたけし節がより感じられる作品になっていました。
まず全体的に画
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アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

うーん、なんというか「1に感情2に感情、3・4がなくて5に感情」という作りの映画になっていて、人物に感情移入できないとわたくしみたいに終始映画そのものや同性愛の分析に没頭することになるかも。

ぶっち
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

公式サイトなりビラなりの人物相関図は確認しておいたほうがいいかもしれません。そうしないと、誰がどの陣営にいて何をしようとしているのかがわからなくなってきますから。それぞれのキャラクターの名前も日本人的>>続きを読む

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

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脱獄犯と人質となった子どものロードムービーということで、「ROGAN」や「ペーパームーン」と同じ感じで自分の好みではあるんですが、なんだかそういう目線で素直に楽しんではいなかった自分がいる。それよりも>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

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 主演は我らが(?)ナタリー・ポートマン。才色兼備のオスカー女優です。今更言及するまでもないのですが、ある意味で、というか普通にこの作品はナタリー萌え映画でもあるので義務的に触れておきます。
 そんな
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

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 なんだか不思議なバランスの映画でした。バランスを取りつつそのバランスを破壊しに行っているというか。
 主演の一人の清野菜名の演技を見ていて、なんか話の「愛のむきだし」っぽさも相まって園子温こういう役
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ドリーム(2016年製作の映画)

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たぶん間違いなく日本ではヒットすると思う(ていうかしてほしい)。なぜなら実録もので、正当な成り上がり人間ドラマであり、俺TUEEEEの系譜であるから。

 俺TUEEEの基本的な流れとして、無双する主
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ジュリーと恋と靴工場(2016年製作の映画)

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 タイトル以上のものは一切出てこないです、はい。
 観ている間、頭の中が疑問符だらけになりました。疑問符だらけというのは、人物の行動や見せ方や衣装など演出全般が悉く「え、なんでそうなるの?」ノイズにな
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特攻大作戦(1967年製作の映画)

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チームを率いるライズマン少佐をリー・マーヴィンが演じているのですが、カンバーバッチとちょっと似たタイプの顔でそこはかとない知性を窺わせつつ力強い役を見事に演じきっています。ほかにダーティー・ダズンのメ>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

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ベティ・デイビス演じるジェーン・ハドソンが本当に不快でちょっと本気でイライラしましたもの。ちょっと演技が本当に来ます、とさかに。まあブランチ・ハドソン(ジョン・クロフォード)の愚鈍さというものもそれに>>続きを読む

あ、春(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なんか、普通に名作な気がするんですが、これ。そのくせ名作ぶってないところがすごいかっこいいというか。いや、キネ旬で1位取ってるみたいですし評価されてるんでしょうが、あんまり話題にならない気がする。わた>>続きを読む

K-19(2002年製作の映画)

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 監督さんはジェームズ・キャメロンの元妻にして「ハート・ロッカー」でアカデミー賞を取ったキャスリン・ビグロー
 ロシア(ではなくソ連ですか)の原子力潜水艦「k-19」の話なのですが、全編が英語なの
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ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン(2011年製作の映画)

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笑って泣けて、最後には感動が待っている


なんて書くと安っぽい宣伝文句みたいになってしまう。思うに、こういう考えられていないキャッチコピーってある種の言葉狩りなのではないだろうか。ある文脈上で特
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