ニトーさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ニトー

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25時(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

好みの映画でした。

何が好みなのかって、それはまあ「マンチェスター・バイ・ザ・シー」的な、と言えるかもしれない。あそこで描かれるマンチェスターの町並み以上に哀愁の漂う(というか人物たちが漂わせている
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 精神障害者に焦点を当てた、いわゆる社会派な映画ではあるんですが、内容はそこまでかしこまってはいない。むしろ、普遍的なテーマ性を持った映画で、誰が見てもわかりやすい物語になっている。観賞した印象として>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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あれはメカゴジラというよりキングゴジュラス(verバイオゾイド(そんなのないけど))では・・・しかし立ち方とかはゴジラスギガっぽいし、顔はギャレゴジっぽくもある。よく考えたらどれもモチーフは同じだしキ>>続きを読む

ザ・ワイルド(1997年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 午後ローにて。
カット祭りで繋ぎがよくわかんなくなっていたりすることは多々あります(だったらそもそも放送枠に合うような尺の映画を選べという話ではあるんですが)が、それでもこういう微妙に話題にならない
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


どうして「トランスフォーマー」は監督が継続して「パシフィック・リム」は監督が継続しなかったのか・・・。「エイリアン」みたいにそれぞれに尖った部分があればまだしも。なんなら、一番評価の低い「エイリアン
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

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すごくタイムリーな内容でもあり、実はかなり燃える映画でもあるという意外さ。意外でもないか。オタクとしてのスピルバーグの映画は役者が動きまくるので万人が退屈せずに最後まで見ることができると思うのですが
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クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これといってスマップに思い入れがあるわけではないのですが、2週間限定上映という売り文句に惹かれてまんまと観に行ってきました。THXで観たんですけど、イマイチ違いがわからんかったです。箱はでかかったけど>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」。
サブタイいらないと思いますけどね。最後まで観ればわかりますが、これはむしろヒトラーに対して宣戦布告をする(ということを議会でスピーチして終
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

えー「リメンバー・ミー」本編について書く前に、「アナと雪の女王」の短編の方についてちょっと文句があるので。いや、ていうか、まず、あれいります? 今更それを出してきてどうしたいのか。紙ヒコーキの短編みた>>続きを読む

チョムスキーとメディア マニュファクチャリング・コンセント(1992年製作の映画)

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安倍ちゃんの公文書改ざんのタイミングで「ペンタゴンペーパーズ 最高機密文書」が公開を控えているという示し合わせたようなタイミングでこの映画を観たのは本当に偶然だった。前から存在を知ってはいたのだけれ
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 イーストウッドの映画で初めてウルッときたかもしれない。この人のフィルモグラフィは年齢が年齢だけに、もちろん全部を追うことはできていないわけですが、一番感情的な昂ぶりがあった。イーストウッドの代表作と>>続きを読む

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

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ヒューマンドラマかと思えば社会派SFだったっていうとそれはそれで微妙に違う気がする。アレクサンダー・ペインの「ダウンサイズ」
別に原題の「ダウンサイジング」でいいじゃんと思える謎の変更に首を傾けるばか
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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かつて英雄のアイコンであった老人が、英雄を撮った。
そのくせ、いつもみたいにあっさりと、理路整然とまとめあげる。役者すら使わないという、本来ならば考えもつかないようなことですらも。

「スリービルボー
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

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MCUでもトップ3に入ってくるレベルの映画でした。
MCUっていうか、単純に映画として面白い。人種が云々とか、そういうのははっきり言って表層的にはどうでもよくて、単純に面白いんですよ、これ。

端折っ
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ラッキー(2017年製作の映画)

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試写会にて。
まったく観るつもりはなかったんですけど、たまたま当選したので観に行きましたが、一般観客に向けられた映画ではないよなー、これ。だから公開館数がかなり少ないのだろうけど。

監督はジョン・キ
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なんか思っていたのと違いましたが、思っていたのと違ってそこがむしろ面白かった。ほとんどエロシーンはないのに15禁だったのは、コリン・ファレルの足の傷がグロいからだったんですかな。エル・ファニングのエロ>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 編集騒動でちょっとバズってましたが、一箇所のぼかしはマイケル・シャノン演じるストリックランドとその妻のベッドシーンのほんの一瞬でした。
ぼかしが入ると笑っちゃうから本当はこういうのはやめて欲しいんだ
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

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実在のショーマンでありバーナム効果のp.t.バーナムをモチーフにしたミュージカル映画。

 導入を派手なミュージカルシーンで引き付ける手法は「ラ・ラ・ランド」でもやっていましたが、今回はまあ色々な制約
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

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パンデミックのシミュレーション映画としてはなかなか面白かった。ただ、どう考えてもすっとばされた過程で描かれるであろう部分が面白いことは想像できるので、映画じゃなく1クールだけのドラマシリーズとかにし
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blank13(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画を観ている感覚が希薄でした。かといって映画を越えたものを観ているかというとそういうわけではなく。なんていうかこう、抑えた部分はちゃんとしているのに、羞恥心からくるふざけみたいなものが目立ってしまっ>>続きを読む

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

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正直なところ、映画的教養のない自分には言語として書き連ねるのがかなり難しい。ていうか、参考にパンフレット買ったけどパンフの内容自体は充実しているのに載ってる内容に聞き覚えのない言葉が多すぎて頭がフット>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

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 北野映画並みに人がぼろぼろ死んでいくし、それが大局的で二元的な善悪に無頓着な(というとやや語弊があるけれど)描かれ方をしていないのがすごいよろしい。

ともかく血は出るし年端もいかない子どもは死ぬし
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

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 最初の20分くらい観ているとちょっとタルコフスキーを想起させるのですが、でも全然そういう映画ではなくて、むしろ黒沢清のような、しかし立ち位置としては黒沢清と対局にあるような人間的な温かみがあるという>>続きを読む

ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007年製作の映画)

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ゾンビ映画。
この言葉が人々にポップな印象を与え、軽さすら匂わせるようになったのはいつからだろうか。言うまでもなく、その言葉の根っこにいるのは間違いなくジョージ・A・ロメロであることに異論はないだろう
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エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

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予想より面白かった。いや、なんというかともかくかっこいいんですな。

オープニングのちゃかちゃかしたモンタージュとか、劇中ひっきりなしに行われる追跡劇も、盗聴や衛生からの情報をやりとりして主人公である
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THE PROMISE 君への誓い(2016年製作の映画)

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アルメニア人のジェノサイドを描いた映画ということで、まあ政治的なあれこれもあったりするのか公開館数もそんなに多くなく、東京でも6館しかかかっていない始末。ま、幸いなことに近所の映画館にかかっていたの>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オールタイムベストに入るくらいの傑作(断言)。
早くBD出して欲しい。特典にデュクルノー監督の短編をつけて。

もうね、これから週刊少年ジャ〇ンプに応募しようと思う漫画家志望の人はこれを観ることを義務
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黙って抱いて(1959年製作の映画)

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そういうわけで、まだ印象が残っているうちに「黙って抱いて」の感想を書き留めておきましょう。

大まかなストーリーは↓こんな感じ。

パリのヴァンドーム広場にある宝石商で起きた、エメラルドの強奪事件
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愛の渇き(1967年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


これヤベーですよ。映画の持つ熱量というか、黒い炎とでも呼ぶべき寒々しくも灼熱めいたものがあって。一言で言えば面白いんですよ、マジで。

三島由紀夫の同名小説が原作ということなんですが、例のごとく三島
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

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監督・脚本はロベール・ブレッソン。名前はたまに耳にするけれど、作品は観たことない。まあ、いつものことですね。

ロバの目線から人間の営み(主に愚を)を静観し、時にはその営みに巻き込まれながらも淡々とし
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ダム・キーパー(2013年製作の映画)

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基本的にセリフはなくて、いじめられっこのダムキーパーことブタくん(あだ名とかではなく)がキツネくんの友情物語なので、誰でもわかる。
しかし、げに恐ろしきはアニメーション。監督の堤大介とロバート・コンド
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主演がフランシス・マクドーマンドってことで、「ダークサイドムーン」以来のファン(ってほどでもないけど)であるわたしは足早に劇場に向かいました。

「ダークサイドムーン」で政府高官で強い女を演じ、その後
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

市川崑の中では今のところ一番好きかもしれんです。

まずキャストが若い。中村玉緒とか、重力の呪いたるや末恐ろしいと思うくらい若々しい。まあ笑った時の表情は現在の玉緒の面影が見えのでシワの印象が強いとい
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デトロイト(2017年製作の映画)

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 劇場で落涙したのは「この世界の片隅に」を観たとき以来だろうか。
 涙腺の脆い自分は映画を観ていても結構な頻度で目に涙をためることはあるのですが(リベンジのオプティマスが爆発したときでさえジワっとくる
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ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

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ただひたすらに幸福が画面に充満していた、という印象。
それはロケーションから溢れる光や色彩といったものから、生の体現である子どもたち、死してなお存在する女、そしてジャン・ピエール=レオーを観るという
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早春(1970年製作の映画)

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ぶっちゃけますとぱっと見ただけだと「童貞面倒くさっ!」という映画です。ただ、それが笑いから恐怖に転じるというあの飛躍がたまらなく自分は好きだし、なによりむき出しの激情がこちらを揺さぶってくる。あのラス>>続きを読む