森永昇吾さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.4

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「何だかよくわからないが、とにかくとんでなもないものを観た、、、」部門今年度の一位です。

とにかく不気味で不穏。ずっと不安になる映画なのでメンタルが危うい人には勧められない。

内容は、啓蒙であり、
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.7

思いっきり頭はたくって今のコンプラだらけの作品では絶対見られないっすよね、、、、なんか昔は自然に見てたんだけどなぁ

少年たちも良いんだけど、周りの大人がすごく良くて、家族の描写でノスタルジーの海にズ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

つべこべ言わず黙ってこれ観とけ部門ぶっちぎりの1位でした。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

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ONE PIECEという巨大コンテンツで攻めに攻める漢気溢れる、まさしく新時代に向けた映画。

Adoの起用に懐疑的だったけど、開始一発目の曲でガシッいかれた。テクニカルじゃなくて未完成感のある、それ
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X エックス(2022年製作の映画)

4.5

はっきり言って開始から3、40分はマジで何を観ているのか分からないんだ。もうまさにポルナレフ状態。なにかが起きそうなんだけど言語化出来ない。何言ってるか分からないだろうけど、俺も分からないんだ。でも、>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.4

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最初っからクライマックスだぜ!

というか、良かったのは序盤だけ。ババァの毒霧からフライドフェイス剥ぎ剥ぎは、今年屈指のクレイジーカットだったけど、あとの残酷描写はやればやるほどダルくなってくる。ダル
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.6

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うへぇ、、、ホラー映画って書いておいてください、、、

てっきり土屋太鳳無双が始まるのかと思ってたら、中盤で既にキメラアント並の邪悪の気配が画面を超えてくる。

この邪悪は、この世にも間違いなく存在し
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呪詛(2022年製作の映画)

3.1

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ホラーでど定番の「あーあ、やめときゃいいのに、、、、あーあ」の連発。

怖いし、むっちゃキモいんだけど、このキモさは最近ミッドサマーで味わったなぁっておもって物足りない感じになってしまった。

理由は
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.0

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美女、マッチョ、イケメン、お宝、遺跡、ジャングル、ヒル、爆発、小悪党。

ベタベタのベタで期待通りの完成度。

ブラピ出た瞬間全てが持っていかれるので、あそこで死んで良かった。観ただけで鼻血出る。宇宙
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.5

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最初は、所さんの声じゃないんかぁ、、、って思ってたけど、鈴木氏で大正解だった。今田氏も山内氏も好。沢城さんありがとう。

話は子供向けかと言えば、ちょっと微妙な要素が出てくるも基本筋はシンプル。丁寧に
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ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.0

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こういう映画なんだよなぁ、本当に何にも考えずにみられる映画って。「面白い」か「クソつまんない」の二択しか感想がない素晴らし映画。

当事者とか、自分の想像もつかない視点からだと物申さなければならない点
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

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ほんとに、なんでもない時に、ちょっと思い出した時のもにゅもにゅした感じを追体験できる奇跡のような映画。

時系列は逆行していくのだけれど、これって人の話を聞いてる感覚にちょっと近いなって思って、一つの
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アフター・アース(2013年製作の映画)

3.0

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この作品、実はシャマラン氏でなければ驚く程のクソ映画になっていた危険があったが、シャマラン映画という前提のお陰でなんらストレスはない。

シャマラン映画の特徴として、


設定でむっちゃおもろくなり
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.5

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伏線の張り方、見せ方のバランスがバチくそうまい。タイムリープものでの一番大事な肝が丁寧で好。

烙印が既に押されているということは、既に裁きの最中であり、言うなれば地獄に落ちたところから物語が始まる。
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

2.9

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ファイナルディスティネーションばりの人体破壊ショー、入れ替わりたち変わる主人公っぽい人、オラわくわくすっぞ!

ってなったけど中盤は少しだるめ。話の繋ぎだから仕方ないけど。

主人公はバキバキに最高な
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シグナル100(2020年製作の映画)

1.8

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この手の話を上手に映画化するのは至難の業。

分かりやすく若者に受けるネタって、実は金がむっちゃかかる。予算ないくせに、売れてる漫画に飛びついて中身蔑ろにした結果はいつも悲惨だな。

整形水(2020年製作の映画)

3.0

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誰もが陥るルッキズムのお話。楽して手に入れたものって大体こうなるよねってあるあるネタの週間ストーリーランド。労せずして手に入れたものこそ、扱うのは熟練が必要なのよね。

この手のふんわりファンタジース
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.6

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エンタメ映画としては100億点

お仕事映画としては75点


良かった点を挙げるとキリがない。産み出す苦悩と葛藤、伝える難しさ、表現とか自由とか数字とか。劇中アニメで泣いちゃったよ。ゲロやばい。
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.4

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何故こんなにも抉られるのだろうか。

多分20代の自分ではこの苦しみは理解できなかったかもしれない。なんだか言語化が難しいけどそういう類の、ある痛みの映画だった。

映画館で苦しくなって泣いたのは初め
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.4

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庵野さんの映画ははなから映画内だけで全て理解できるようには作られないので、冒頭の字幕が読みきれなかったのは私のせい。


特撮ファンムービーとしては満点だと思いましたが、何の予備知識もないフラットな人
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

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登場人物殆どが、親からの愛情を十分に得られなかった人間。

だからなのか全員行動が気持ち悪い。主人公はもちろん、主人公の親も、殺人鬼も、被害者たちも、主人公のイラつく彼女も。
(愛情を受けられなかった
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#生きている(2020年製作の映画)

2.3

序盤の近代機器ネタを盛り込みまくったら傑作になったのかもしれないけど、近代機器はインフラに依存するからデザスター物との相性がむずい。

Wi-Fiが駄目でバッテリーが無くなったら、あたとは見た事あるゾ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

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恐ろしくシンプルで美しいプロット。俺でなきゃ見逃しちゃうね。

当事者至上主義とかではないけど、実際の聾唖者なので芝居の厚みがすごい。いや、なんか馬鹿っぽい言い方になってしまったけど、当事者だから凄か
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

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クリスチャンベールの健全なバットマンと対をなすかのようなド陰キャのパティンソン氏が、控えめに言って最高。

バットスーツがガンダニウム合金で出来てんのかってくらい丈夫で、凄く好みでした。と言うか歴代で
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余命10年(2022年製作の映画)

3.8

死生について中学生辺りからぼんやりと考えていた。厨二病。

暫く悶々と過ごしていたが、大学の時に読んだ「ノルウェイの森」に書かれていた『死は生の対極ではなく、その一部』という一文に納得して、答えを得た
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

2.0

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はじめに、この2点はトムホのみの点です。

インディアナジョーンズを彷彿とさせる作り。が、とにかく演出が古い。悪い意味で。

人生で3本目に見る映画がこれならドキがムネムネしたのかもしれないが、マジで
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

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距離、時間、空間を言葉で紡ぐ心地よさの極地。劇中劇のメソッドそのままに、この物語の登場人物の台詞はもはや台詞と認識しづらくなるほどに自然で、澱みがない。

主人公の半身として登場する車は、物語の(心情
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.6

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冒頭は全くワクワクしなかった、ショットもつまらない一連だったり、何より藤原パイセンが幸せに農業やってるなんて辛かった、マツケン何いってるか分かんないし。

3人で死体隠蔽するところからからグイグイきは
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.4

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すべり芸と言われても仕方ないくらいすべってた。

東映マークの後にいきなり爆音入れるのしんどすぎる。あと緊急事態アラームをジョークで使ってるのは本当に許せなかった。あの音には嫌な記憶しかない。開始から
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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

3.0

桐島とかゴドーとかの不在の神に踊らされる人達(少数のメンバーと振付師しか出てこないが)を描くドキュメンタリー。

正直な所これ見てて心が動くのは平手友梨奈氏が出てるところだけで、踊らされた人たちがメイ
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.0

自己陶酔とカタルシスを普遍的な物じゃなくて、多分今の20代にピンポイントで刺さるように作られた映画なんじゃないかと思う。

わたしはおじさんに片足を突っ込んでいるので、こういう台詞回しやプロットに浄化
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

正直ドクターストレンジ出た時点で、何でもありの世界線になるんだろうなっと思ったし、予告にグリーンゴブリンでたりオクトパスでたの見て、他のスパイダーマン出るんだろうなというのは、まぁそうだろう。

これ
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音楽(2019年製作の映画)

4.5

多分音楽ものの到達点の一つかもしれない。

言語化するのが野暮なのではないかと思ってしまった。

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.8

練りに練られた脚本というのが台詞の一つ一つに滲み出る。

自分が知らなかっただけで、多分この映画で起きていることは何一つ特別な事は無いと思う。

ギリギリ、それでも生きていかねば。

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.3

たまたま隣で鑑賞していたのが聴覚障害の女の子でお母さんと観に来ていて、マッカリ登場シーンで興奮して母親と手話でパタパタと話していた。スーパーヒーローが現実に人を救う所を見られて泣きそうになってしまった>>続きを読む

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.2

不覚にも涙がとまらなかった。スピーカー環境が良きところで是非観ていただきたい。