碧さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

碧

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メソッド(2017年製作の映画)

4.0

同性愛のお芝居を演じるうちに相手のことを好きになってしまうという話。

『工作』で気になっていた広告会社の社長さん(役をしていたパク・ソンウン)に、思いがけず再会できて嬉しい。

最初に流れた曲がカル
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

とりあえず邦題がよろしくない気がする。
字幕では「お嬢様」と言っているのだから、『お嬢様』のほうが良くない…?
このタイトルとビジュアルで成人指定って、内容が想像つかなさすぎるんだもの。

原作はイギ
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帰ってきたムッソリーニ(2018年製作の映画)

4.0

ヒトラー版を観ていることが前提にはなるけれど、ヒトラー版より整理されていて分かりやすかった。

序盤から批判的な目線が出てくるので、映画のスタンスも分かりやすいし。

というか、ほんとうに、N国党の党
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

4.0

本来ノワール映画は全然観たくないジャンルだけど、チョ・ジヌン氏とリュ・ジュンヨル氏がメインで絡むというのなら話は別だ。

しかしやっぱり観てみても、何が面白いのか分からないストーリーだった(汗)
しか
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.0

『タクシー運転手』(1980年の話)や『工作』(1992年〜の話)が、その時代を強く感じさせる作りだったのに対して、この『1987』は、とても現代的な演出だなあと思った。

公開当時、情に走りすぎとい
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100,000年後の安全(2009年製作の映画)

5.0

観たのは公開当時(2011年)で昔だけど、思い出したので。

原子力発電所から生まれる放射性廃棄物が、安全な程度になるまで、10万年かかる。それまでどう管理するか、を描いたドキュメンタリー。

今の大
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.0

現代社会の問題として移民排斥の思想を取り上げているけれど、この映画に出てくるヒトラーは、ユダヤ人排斥についてその思想をそれほどは語らないので、この映画が現代への有効な警鐘として機能しているか、繋がって>>続きを読む

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

4.0

アイヒマン裁判の実際の映像が使われていたりして、興味深いのは確か。
でも、全体を通して起承転結という意味でドラマチックではないので、映画にしにくい題材を選んだなあという気はする。

ハンナの「私は民族
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

5.0

これは傑作だと思う。何というか、構成が上手い。

あらすじにコメディとあるけど、コメディと聞いてイメージしたものではなかった。
滑稽さはあるけど、明るく楽しいものではない。どちらかというとシュールかな
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ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛妻家の夫、という点で、私の中ではまず評価が高いです(笑)。バーフバリ、パッドマン、バジュランギおじさんもみんなそうだけど。
まあ、"美人だから"という設定ではあるんですけど…

他の人の感想にあった
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米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯(2019年製作の映画)

4.0

最近になって、私たちは、DA PUMPの「U.S.A.」をあまりにも無邪気に(何も感じず考えず)受け入れすぎたのではないかという気がしている。
(この曲は映画に直接は関係ないです)

瀬長亀次郎。もの
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共犯者たち(2017年製作の映画)

4.0

この映画はソフト化されていないので、再上映嬉しい。

私に知識がないせいもあるけど、時系列が分かりづらくて…。
SNSの投稿も、日付が"yesterday"だったりして、いつの話なんだろうとそっちが気
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

1980年5月。韓国・光州市では、デモに対する武力弾圧が行われているが、報道統制により、他の地域には知られていない。
この事態をニュースにする為、外国人記者を光州市から無事に脱出させなければいけない。
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

4.0

お父さん役の人が監督なんですね。イギリス人。

映画の世界に没頭して、映画を観てることを忘れられたから、良い(優れた)映画だと思う。

新鮮なアフリカの風景と、描かれる普遍的なテーマ。

普遍的すぎて
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ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺(2018年製作の映画)

4.0

香港について、天安門について考えるヒントにもなるかと思い。

観客に対する思考の誘導のようなものはなく、多面的に描かれているので、自分だったらどうすればいいんだ、というか、私にはどうしたらいいか分から
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東京裁判(1983年製作の映画)

4.0

タイトルは「東京裁判」だけれど、解説的な他の映像も多く含まれる。日本のこと、世界のこと、第二次世界大戦のこと、その前のこと、終戦後のこと。

最低限、この映画に描かれている内容くらいは義務教育で常識と
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

途中まではすごく好きなテイストだったのだけど。
(好きな台詞がたくさんあったし、『新聞記者』や『工作』を最近観たばかりなので、"この時代、写メどころかFAXもないのか〜どうするんだ!?"というようなハ
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

5.0

予告編を見て、"将軍様"が見たくなり。

この映画は好きだ。
"良い話"でもあるし、本質を突いている気もするし。

議員たちの俗物感が印象的。
主人公が言う「祖国は一つ」という台詞も。(南北統一の意味
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.0

予告編を見てイメージした通りの普通に良い話。

…なんだけど、黒人の彼の生活がほとんど描かれないのが、メンバーなのにカウントされてない感じでどうしても引っかかる。

レーティングはPG12ですが、刺激
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

意外にびっくりするような内容でもなく。政治的主張が鼻につく感じでもなく。
ちゃんとエンタメとして面白かった。

ただ、杉原は、覚悟があるのかないのか、いまいち中途半端に感じた。現実的にはそういうものか
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.0

主人公は、祖父が亡くなり、祖母と一緒に暮らすために、雪深い田舎へ家族で引っ越してくる。
引っ越した先で転入したのは、キリスト教系の小学校。とはいっても、祖母の家がクリスチャンというわけではなく、祖父は
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ある町の高い煙突(2019年製作の映画)

4.0

公害についての話というと、被害の悲惨さや、闘う人の不屈の精神がメインになりそうだけど、この映画は、地元と企業が協力して解決を目指した話(実話)。そんなエンドがあってもいいじゃないか、と思って観ることに>>続きを読む

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

4.0

映画評では、第一章よりパワーダウンと書かれているのもあったけど、私は断然第二章の方が好き。

現在と千年前の場面が交互に登場し、3人の使者の謎が明らかになっていく展開に引き込まれる。

予告編を見て、
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.0

先日観た『ばあばは、だいじょうぶ』(←おばあちゃんが認知症になる話)を、比較的リアルに感じていたので、この映画は、芸能人の家族を見ているみたいで、映画に映し出される情景自体が遠く感じてしまった。

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ばあばは、だいじょうぶ(2018年製作の映画)

4.0

心ちゃん好きなので。
あと、認知症に関して、大きなダメージを負わない程度にイメトレしておきたい気持ちもあり。

普通に良い映画、かなあ…。

ものすごく悲惨なことは起こらないし、とことん嫌な人も出てこ
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聖☆おにいさん 第Ⅱ紀(2019年製作の映画)

4.0

大きなスクリーンで見る気満々だったけど、時間のやりくりができず、動画で見ることに…。

個人的には、自分にとって新鮮味があったせいか、I紀の方が好きかも。

松山ケンイチが出し惜しみすることなくやりき
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あなたがいてこそ(2010年製作の映画)

4.0

ロミオとジュリエットなお話だけど、あまり全面的にラブストーリーという感じではないです。
腕っぷしが強いわけではない主人公が、敵の家族からどう逃げるかという部分の描写の方が長い。

大まかな筋は読めてい
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.0

うーん…私の中では☆3か☆4か微妙…。

泣いたし、なるほどとも思ったけど、テンポが悪い気もして…。
地獄の大王様たちや裁判官たちの演技ももう少し頑張ってほしいような…。

外国映画だから、ファンタジ
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アマデウス(1984年製作の映画)

3.0

ちゃんと観るのは初めてだけど、うっすら知っていたので、あまり新鮮味はなかった…。

サリエリは、神様は何も言っていないのに、勝手に解釈してキレてるように感じた。
無邪気なモーツァルトが可哀想に思える。
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空母いぶき(2019年製作の映画)

4.0

こういう、人間の理性を信じようとする映画は好き。

佐藤浩市、普通にかっこいい首相です。

国際法では、敵艦を撃って相手が負傷したりたら、救助しに行かなければいけないんですね。知らなかった。

クリス
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

『アイヒマンを追え!』の後に観ると、国家と闘っていたバウアーさん(役の俳優)が、主人公たちを追い詰める国家側の大臣になっていて笑える…(汗)

『アイヒマン〜』は、高齢ゆえに自分の人生の残り少なさに焦
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アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(2015年製作の映画)

4.0

主人公のバウアー検事長は、ユダヤ人であり、かつドイツ人であるからこその行動だったんだなあ。
比較的静かな映画だと思うけれど、色々なことが含まれていて最後まで興味深く見られた。

冷戦構造の為に、アメリ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.0

ポケモンは知らなくて、予告編のピカチュウが可愛すぎたので鑑賞。

それほど斬新なストーリーではないのに、何かが明らかになる時が常に急なので、ついていくのが難しい…。

最後はええええーっとなりました。
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

4.0

改憲にしても天皇制にしても戦後補償にしても、歴史を知らなければそれが一体何であるのか理解し得ないよな…という心境にこの歳になって到り。

映画はイメージ把握の一助でしかないし、この映画は終戦の一点のみ
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最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

4.0

面白かった。

もっとB級な感じかと思っていたら、なかなかウェルメイドだったという印象。

姻戚って、同じ国の同じ宗教の人でも気まずい。
自分で選んだわけでも、血が繋がってるわけでもないのに親戚になる
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.0

『ブラック・クランズマン』で(役の上で)踏み絵を踏むようなことをさせられていたアダム・ドライバーを見て、連想で、『沈黙』で神父役のアダム・ドライバーはどんな感じだったのか、見てみたくなり。

アダム・
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