竜どんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

竜どん

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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

待ちに待ったりフィンチャーの最新作。…が、彼特有の革新的な作りはあまり感じられない。
映画史上名作中の名作と謳われる『市民ケーン』。それ自体新聞王ハーストをモデルとした半伝記的映画であるが、その脚本家
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

2.9

緩やかで優しい世界観、非常に「らしい」子供から大人まで安心して観られるドラえもん品質。ゴチャゴチャしがちな時間遡行という題材をひみつ道具を絶妙に絡めて破綻なくまとめた展開はなかなかウマい。
…が、原作
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

イヤ面白い。いいね。
小黒がね、可愛いのよ。全編まんべんなく可愛い。ちょっとした仕草や表情、ムゲン様との絡み(ミノムシ小黒♡)が相当気を使って描かれているのが分かる。
テンポや「間」も非常に日本人好み
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ビューティフル ドリーマー(2020年製作の映画)

3.0

『うる星やつらビューティフルドリーマー(以下BD)』は当時ビデオテープが擦り切れる程繰り返し観た一本。画角や台詞のイントネーション、キャラクターの仕草まで一緒やんけ!と分かる人はテンション↗↗かもしれ>>続きを読む

シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!(2018年製作の映画)

3.1

エドモン・ロスタン作100年以上も愛され続ける超有名戯曲の誕生譚。実は『シラノ〜』は舞台劇は勿論のこと数多ある映画化作品も未鑑賞。原案作品としてなら『愛しのロクサーヌ』観たくらいですかね。

作り自体
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.0

英国収容所に収監されたナチス兵バート・トラウトマンが敵国サッカーチームマンCの国民的英雄にまでなるという実在の物語。jazzyなBGM、脚色が入ってるのは前提の上でトラウトマンがウィットに富んだ好青年>>続きを読む

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

2.9

強烈なインパクトを残すポスター(何か『顔のない眼』を思い出しました)に惹かれて観たものの、メッセージ性が歪過ぎてカテゴライズが難しいです。コレ何映画ッスか?

モノクロの大阪街並、クラブ(トレペDJ)
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.4

序盤主人公っぽいキャラクター達が入れ代わり立ち代わり登場しては次々と死んでいくのが爽快(?)。この調子が最後まで続くトンデモ構成かと期待したが途中で主人公が固定してしまったのはある意味残念w
グロ要素
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ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷(2020年製作の映画)

3.1

呪いお持ち帰りハリウッド版『呪怨』のそのまたリブート。
その「家」に足を踏み入れたが最後それだけで呪ってくる理不尽さは個人的には好み。ホラー映画の「死」に合理的な理由なぞ必要無いのである。
今は懐かし
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超擬態人間(2018年製作の映画)

3.0

「擬態」「クローン実験」「児童虐待」深い様で全く深くない余計な設定がワンサカ(何故にナマハゲ?)。科学的設定や説明・台詞が昭和。出てくるキャラクター全員野卑で糞な性格で感情移入もままならない。
…が、
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.0

「言葉の大海」という形容に相応しい完成までに70年言語事典の最高峰オックスフォード英語大辞典編纂という大事業に人生をかけた二人の男の物語。…なのだが、テーマを聞くと『舟を編む』の様な展開が中心かと思い>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.8

とにかく煉獄さん!圧倒的に煉獄さん!!
よもやよもや(笑)テレビ版にて一回のみ登場キャラにここまで感情移入するとは思いませんでしたね(小生原作未読)。柱としての矜持、人間だからこその誇り、先達としての
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.8

行こう行こうと思ってる内に最終週。
ムムム音響の世界超深ェ。
普通に観てると気が付きにくい映画における音響の重要性を解り易く説明してくれる。スピルバーグ・ルーカス・リンチ・ノーラン豪華巨匠達がズラリ並
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

2.6

美術(建築)に隙が無く、映像構成も凝り凝り(オープニングショットが鮮烈でカッチョイイ)、音楽の使いどころも上々『花のサンフランシスコ』が胸にクる。流石はA24作品、作り自体がエモーショナルだ。
…が、
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.5

仲間や家族が言葉遊びで繋がっているので台詞の字数は多いが、各々の感情を言葉の力に頼らず表現しきる構成はグザヴィエ・ドランの真骨頂。言葉にしづらいホントに微妙な心の機微が画面から伝わってくる。
一緒の時
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

2.9

香港ノアールとはまた違った田舎町ノアール。
常に鳴り続けるソウルフルなナンバー・九龍城砦跡の様な村民達の雑多で湿った生活感・雨と暗闇とネオンのギラギラのコントラストが猥雑でオシャレでカッコいい。退廃美
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ヒットマン エージェント:ジュン(2020年製作の映画)

3.0

クォン・サンウの三枚目キャラは好感がもてるし、アクションや特殊効果は丁寧に作られて迫力もある。ウェブトゥーン風のアニメカットインも今っぽくて新しい。…が、主人公本人も家族も味方も敵さえも隙さえあればギ>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ良い。
そんなにR&Bやソウルミュージックに詳しくなくても楽しめる!みんな観ろ!
ドキュメンタリーとしても非常に面白く秀逸。当時を語るMOTOWN「ファミリー」、収蔵映像も豪華で必見。
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

いや難解。展開も速過ぎて置いていかれてしまう。主人公の目的・敵の目的・両者の立ち位置・TENETの意味・アルゴリズムの機能・目の前で流れる事象ですら何が起きてるのやら作品の持つ意味の半分も理解できない>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

手紙送り主達の回想は作品の良さを改めて思い出させてくれて冒頭から涙が溢れそうになった。テレビ版鑑賞組の心の琴線に触れない訳が無い。ズルい笑。
移ろいゆく時代の流れの中、人の感情が「分からない」少女が「
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.1

日米両雄の視点から描いていて、戦勝国アメリカ万歳映画のみになってない点は新しい。…が、群像劇的で視点があっちこっち飛び過ぎて主人公がいまひとつ誰だかはっきりしない。史実なだけに双方共にさほどドラマチッ>>続きを読む

カウントダウン(2019年製作の映画)

3.2

見たら死ぬ使ったら死ぬ。古いところで『着信アリ』『リング』的なコンセプトなのだが、今時っぽくアプリ上のカウントダウンで表現することで使用者に刻々と迫りくる死の恐怖を視覚的にダイレクトに感じさせることに>>続きを読む

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.0

前半実にスピーディーにパレルモ派が殺されていく様はイタリア版『仁義なき戦い』(カウントアップが怖い…)。登場人物がかなり多い割には説明的描写が薄くあっさり退場していくキャラも多いので、予め有名どころの>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.1

余命宣告された重病患者の残された日々というよく見る類の物語ではあるが、映画的にドラマチックなイベントやクライマックスがある訳ではない。リチャードにとって残された日々の意味は「何かを成し遂げる」ではなく>>続きを読む

狂武蔵(2020年製作の映画)

2.6

直近で観た坂口拓は『バーストマシンガール』だったので、痩せてね?と思ったのですが9年も前の素材だったのですね。若くて当たり前だw

武蔵の背後からの肩越しショットが多く視点が画一的過ぎで武蔵の表情も全
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

主人公コンビ・モリーとエイミー秀才ガリ勉設定だけど、全然内向きじゃなくって変な方向に前向きでヌケてて面白くて可愛い!二人の息の合ったかけあい最高!何スか♪何スか♪何スか攻撃www

一度きりの高校生活
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ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

2.3

最近日本ではこういうB級感溢れる設定の伝奇ホラーがあまり作られなくなったし、端々に表れる中二病全開の表現も嫌いではないが…イマイチ。

アン神父のスタンダードな悪魔祓い(「主の名において命ず」ってやつ
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.9

SMTのバースデークーポンが切れてしまいそうだったので事前情報無く何となくチョイスしたタイトルだったのですが……最っ高じゃないですかーーーッ☆☆☆
冒頭の「水かけゲーム」バカを共有できた青春時代を思い
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

2.4

題名が全てを物語る。
前半ディックの死因が分からない内は読めない展開と主人公(?)ジークのしょうもない嘘と稚拙なゴマカシにハラハラクスリできるものの、後半死因が割れてしまうとそのコントみたいな下品で不
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.2

コロナ禍が物語のド直球の骨子になっておりタイムリー、登場人物達の設定が演者本人とほぼ同一なので緊急事態宣言時仕事が出来ずに家に籠もってた各々の生活が垣間見える様で楽しい。現実世界との違いは地球に怪獣・>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版(2018年製作の映画)

4.3

実は初鑑賞。3時間越えの超長編と覚悟していたが、体感30分はブラフじゃなくホントあっという間☆☆☆最高!

戦車戦に特化したアクションが激アツ。『ガルパン』を実写化したらこんな感じ?って戦闘シーンにオ
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追龍(2017年製作の映画)

3.4

ド兄さんとラウ兄さん2大おっさんスター夢の共演香港ノアール!
『挽歌』シリーズよりも重苦(おもくる)要素が少なく、家族愛・仲間愛に熱く燃えるアウトロー達のR&Bに乗せた活躍が軽快にしてファンキー。
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.1

前作未鑑賞。サメ映画はZ級と決めつけて低ハードルで観たのだがなかなかどうしての秀作。海底洞窟と盲目ザメの組み合わせは好相性♪「閉暗所」「酸素欠乏」「モンスター」の迫り来る恐怖のトリプルパンチ。密着する>>続きを読む

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

4.0

完結を鑑賞したついでに、レビューしてなかったなぁと思い再鑑賞。

サービス精神旺盛な章。
イップ師匠vs単騎・多人数(多過ぎ)の両方が存分に楽しめる。タイソン(ボクシング)・ムエタイ・詠春拳(門派が違
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透明人間(2019年製作の映画)

3.0

「透明人間」というと自らを実験台に後戻りの出来なくなった科学者の悲哀と狂気が描かれるコトが多いが、本作は「透明人間」の妻を主人公にその視点で展開。つまり「見えない」透明人間を「見る側」の視点で構成され>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.9

ドニー師匠の『イップ・マン』はやっぱアガる。
カンフー映画不況の時代、ブルース・リー→ジャッキー・チェン→リー・リンチェイ(ジェット・リー)以来ひっさしぶりに自分の功夫欲を大いに満たしてくれるシリーズ
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