amさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

過去の栄光に囚われ続ける往年の大女優の悲しい末路。
華々しい妄想を狂信し現実が見えなくなったノーマよりも、現実が見えていながら彼女の妄想を守り続ける執事の方がよっぽど狂っているような。
忠実すぎる執事
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

話はよく練られていて面白いんだけど、なんというか「よく出来てるな〜」以上の感動は得られなかった。ブラックユーモアの効いたシナリオ展開にはニヤニヤできたけど。

序盤のタラタラした流れに「これが2時間半
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.5

ニトロ箱には小学生の頃クラッシュバンディクーで散々殺されてきたので、これが本物のニトロ箱…!という感慨があった。

今回の劇場鑑賞が初見だが、実際見るまで「スリル満点」とはいえ70年代だし…とどこかナ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1シーンあたりの尺の使い方がかなり贅沢だが、どの場面も静謐な美しさと切なさと悲しみに満ちていて、決して冗長とは言わせない画力(えぢから)があった。
暗い部屋でどこか投げやりな手つきで大皿のパイ(?)を
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斬、(2018年製作の映画)

3.9

「鉄男」で肉体そのものが"鉄"という異物に侵食されていく不気味さを描いていたように、塚本晋也監督作品からは常に人の"肉体性"に対する強い拘りが伝わってくる。

肉体は撃たれたり斬られたり破壊されたら死
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.1

クイーンは有名な曲しか知らなかったけど、鑑賞にあたり急ぎ足で町山智浩氏の解説とアルバム数枚分の曲を頭に入れ、その時点でニワカなりにも「クイーンすげえ!」マインドが出来上がっていたのでオープニングのライ>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

アメコミ全般のストーリーにどうしても関心が持てないので(アメコミファンに怒られそうだが)、序盤は「いいから早くヴェノムとトムハを邂逅させろ〜」と思いながら見てしまった。

バイクフェチとしてはバイクの
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カムガール(2018年製作の映画)

3.5

チャットレディが突然アカウントを乗っ取られるが、オンラインでは不気味なほどに自分と瓜二つの女が生配信を続けている…?!
という設定は面白かった。
けど、この設定ならもっと怖く作れたのでは?と思ってしま
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.0

原作を読み返してから鑑賞。
原作では怒涛のモノローグで文章化されていた寧子の精神状態を、表情や仕草や声色といった外的なモーションだけで表現した趣里の演技力が見事。特に屋上のシーンは、台詞はほぼ原作のま
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.5

気味の悪い赤子が出てくる、くらいの前情報は得た上で鑑賞したが、それでもスパイクのグロテスクさには度肝を抜かれた。

スパイクの造形以外にも、彼女の両親の不気味な挙動だったり、ギチギチと蠢くチキンだった
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.4

ループものの金字塔として今なお語り草にされているのも頷ける。
全体的にはあくまで『うる星』お馴染みのドタバタ喜劇でありながら、不条理な無限ループという不気味さと、時折ゾッとするような演出と、メタ視点で
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

厳格なベジタリアンとして育てられたウブな少女が、女としての性に目覚めていくと同時に人肉という究極の肉食に目覚めていく。
過度な抑圧の反動でこんな恐ろしい子になっちゃったよ!的な話かと思ってみていると、
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

3.9

映画評論家町山智浩氏など、数々の映画通が自身のオールタイムベストに挙げているこの映画。
確かに、キャラデザインからセットから音楽からカット割りから、何もかも鮮烈だ。
まだ1回しか見ていないから「何やら
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.2

生まれながらハンディキャップを持ちながらも、どんな時も真っ直ぐに生きるフォレストの奇跡のような成功譚。それだけだったら単なる聖人の美談に終わるが、一方で織り成されるジェニーの物語に焦点を当てるとぐっと>>続きを読む

屋敷女(2007年製作の映画)

3.5

未亡人の妊婦と、お腹の中の赤子目当てに襲いかかってくるキチ○イ女の血みどろ攻防戦。
この手の住居襲撃系の主人公に妊婦(しかもたった一人)を据える時点でかなりの禁じ手なので、この際 手加減せずにラストの
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.6

どんなに美人でも、目を開けて口をぽっかり開いた死体ってかなり不気味だ。人形のように整った顔立ちなのに口を開けると強烈なスキッ歯、というギャップも不気味。

序盤から父子のぶっきら棒ながらも信頼し合って
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.7

"ヒッチコックとリンチが融合した悪夢版ララランド! "という触れ込みに(そんなデカい風呂敷広げて大丈夫かい?)と訝しみながら鑑賞。
たしかに終始謎めいているし(ヒッチコック?)、現実と虚構が曖昧な悪夢
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

その辺のTL小説にありそうなお話を全力で美しい映像に仕上げました、みたいな映画。

デハーンが貧乏画家という役柄なので、あのタイタニックのトキメキ再び…?!と期待していたけど、そもそもなぜヒロインと惹
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.5

健康的さとエロさと聡明さの塩梅がちょうど良いブレイク・ライブリー。
悲惨だけど凄惨すぎず、ちょうど良くハラハラできるストーリー展開。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.3

いち鑑賞者に過ぎない私ですら「面白過ぎて悔しい」という感情が湧いたので、これからゾンビ映画を撮らんとする映画監督なんかは「こんなん作られちゃ商売上がったりだよ!」状態なのでは…とか勝手に考えてしまう。>>続きを読む

高速ばぁば(2012年製作の映画)

2.5

ババアの霊が高速で追っかけてきたらそりゃ当然面白いよ!という純粋な気持ちで見たので楽しかった。