Soさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.3

こういう大惨事って原因を突き詰めようとするほどやりきれない気分になりますね。
実際の生存者を主人公に立て、事故の全体像をドラマチックにデフォルメして映像化されたわけだけど、きっとこの映画で俳優たちに演
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人狼ゲーム マッドランド(2017年製作の映画)

2.0

うーむ、このゲームの面白さがわからんかったです。人狼とか狂人とか、ルールもよくわからなくてちょっとついていけませんでした。頭悪いのかなぁ。すいません、以上。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

電気が使えない(というかあらゆる文明的インフラが機能停止)がゆえに始まった列島縦断の旅。

そのタイトルが皮肉めいている通り、「バカだなぁ笑!」と突っ込みながら観れるお茶の間ロードムービー。

ただ電
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.9

面白い!!期待してなかっただけに、いい意味で裏切られた。SF色よりむしろ深いヒューマンドラマ色の方が強い。

死にたいほどの寂しさに勝てなかった男、その男に無理やり過酷な運命に引きずり込まれた女。密閉
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

2.0

漫画でした。いや、漫画をバカになんてできないので、面白くない漫画でした。
芝居の心情もシーンごとにばらばら。時間経過していく中での深みが出てこないし、そもそも主だった俳優陣の芝居の気持ちが繋がっていな
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スカイバウンド 大地消滅(2017年製作の映画)

3.0

レビューほど悪くない映画です。

西海岸へ休暇の旅へと出かけるマット、その恋人リサ、オーディンとロキシーのカップル、そしてリサの元カレでマットの弟カイル。

若者たちが飛行場を飛び立った後に起こったア
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

まず硬質で緻密で無表情な音響が耳をつんざく。
よくもまぁここまでの映像を撮ったなぁという戦闘機の描写は圧巻!評判通りの心臓に悪い映画でした笑。
ダンケルクからほとんど場所が変わらない2時間の中で必死に
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心が叫びたがってるんだ。(2017年製作の映画)

1.5

最後まで中途半端、俳優陣がどうしようもなくショボくて残念でした^^;
このアニメが実写化されるに至った背景はとりあえずおいといて、もう少し踏ん張って作って欲しいなーと。日本映画として世に出すなら。伝え
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

ヤバい!めっちゃ面白い!!
ここまで最後までハラハラドキドキさせられたのは久しぶりです。
ロックとカーチェイスの融合に、自然とリズムを刻まずにはいられなくて、映画のアンビエンス全体でゴリゴリ攻めてくる
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.8

なんだこれは!?
シュールすぎる。コメディというか、ミステリアス。もはやアート。あまりにも独特な世界観のくだらない設定。チープで張りぼての映像。サウンドもショボすぎるのに、いつの間にか違和感が消えその
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バイバイマン(2016年製作の映画)

3.0

後味の悪さはなかなかのもの。
その名を知ることで幻覚と現実が入り混じり、何が本当に起こってるのかわからなくなっていく自己崩壊の連鎖。うっすら焦げた臭いが終始持続するオカルト映画。

複製された男(2013年製作の映画)

3.7

え??どう落とし前つければいいんでしょうか???訳わからん。
いくつもの謎ヒントの要素を繋げきれずに、最後の衝撃でぶっとびました(°_°)!

「複製」っていうくらいだからクローン?どちらかが偽物?な
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ハンサム★スーツ(2008年製作の映画)

2.0

なぜこれを手に取ったのか。笑
疲れてたのかな、そうに違いない。まるで頭を使わなくてもいいバカ映画をたまに観たい選択ならアリです。
見て損した気にはあまりならなかったのは、まだあどけない北川景子(団子っ
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.0

売れないフォークシンガーが売れないまま終わるだけ。よくあるサクセスストーリーでもなく、特に矜持めいたものもない。
映画としては何も起こらず、一貫して冷めた目線で一介の中年音楽マンを追っているだけの渋い
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.2

職を得るための旅の道すがら、心の支えは愛犬ルーシーと一台の車だけの悲愴感漂う女の子ウェンディ。

犬とはぐれ、車は廃車。新天地アラスカに着く前に「孤独」しかバックパックに残せないまま貨物列車に乗り込む
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

重い病で余命いくばくもない男二人が、残り短い時間で海を見にいくまでの逃走ロードムービー。盗んだ車で病院を抜け出した二人は、その車の持ち主のギャングに追われ、また道中強盗を働いたことから警察にも追われる>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

なんとなくタイトルが好きになれなくて今まで敬遠してきたけど、ふと目について何気なくレンタル。観終わってみると、すごく深いため息をつく映画だった。
主要な登場人物は、別れた妻と娘に縁を切られた優秀なボク
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.0

40歳まで童貞だった男が初体験を迎えるまでのオゲレツなお話のコメディー映画。男と女はセックスでしか繋がれないのか、なんていう哲学めいたテーマでも?と思うと大損する笑。
ただただ元気なオッさんたちがオン
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

これは非常に気をつけてある距離をとって、重層的なベクトルを持って観ないといけない映画だと思った。
「武器を持たなかった兵士」という、殺し合いの戦争の最中に人間愛溢れた良心的兵役拒否者の話は表テーマ。裏
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.1

列車で偶然声を掛け合ったパリとアメリカの男女が、一日だけウィーンで降りて翌日の朝までデートするって映画。
惹かれ合う気持ちをどんどん高まらせながら、過去、考え方、悩み・・・会話を重ねお互いの個性の奥深
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P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

3.3

たまにはこんなピュアなドラマもいいな。
何を感想として書いても、愛ってものの儚さや美しさに感じ入る言葉は青臭いので、特にあーだこーだ言いたくないジャンルだけど。
ジョン・パウエルの音楽は本当に穏やかな
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.0

このテンポの良さ、最高にアホなコメディ芝居が絶妙に面白い。いまこんな芝居ができる若手俳優なんてほんといないんでは。森山くらいか。どれだけ今の若手が安いカッコつけなだけで生っちょろいか、お勉強しろって言>>続きを読む

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

2.0

元カレと今カレがちょうどクロスした時期に、二人とのやり取りが入り交じってただけっていう、小手先感だけが残るマンガ。
単純にただ二人が「たっくん」て呼び名なだけで謎がすべて明かされる、みたいな展開にずっ
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.0

歳を取るにつれ若返っていく男ベンジャミンと、幼い時に知り合い生涯を通して心で結び合ってきたデイジーとの数奇な運命の物語。
冒頭から死の床にあるデイジーがベンジャミンの自伝を娘に読ませながら懐古し、回想
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

安藤サクラって見るほどに某知り合いにソックリだなぁ、というのはどうでもいいとして。
ろくでもない奴らばかりの、ろくでもないど根性物語がすごいいい味出してます。

冒頭で、ゲームリモコン片手に脇腹のぜい
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ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

3.0

感情ってのは確かに害悪なのかもしれない。規律ある社会行動の中では個の乱れが最も許されないわけで、軍隊だろうと会社だろうと学校だろうと、組織では少なからず感情を排した行動が求められている。
それを極限ま
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.9

やりたい事を見つけたら、それはまだ想像し得ない未来へと続く道を見つけたのと同じだ。
その道は決して自分一人では歩けなくて、案内板を持つ人、暗闇を照らす人、前に進むのをためらった時に強く背中を押す人が必
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.3

「我慢」表面的には一言で言うと我慢の映画。
口数の少ないシャロンに、その心境を早く語らせたくてじらされる。深く心を閉ざしたシャロンにこちらは我慢を強いられて、彼の胸の内からほとばしる無言の圧力に狭い劇
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.0

冒頭から引き込む力が半端なく強い。刑事の妹の消息不明がどう絡んでくるのかを細い感覚で匂わせながらも、表舞台に立つ殺人犯とそれを唇を噛みながら眺めるしかできない遺族、そして刑事との精神戦がひたすら汗のに>>続きを読む

昼顔(2017年製作の映画)

3.0

ドラマ版は見てないけど、冒頭からうまくストーリーに入っていけて、一つの映画として十分楽しめた。
不倫の是非、というよりは、それぞれの立場で愛する人を失うことへの堪え難い感情を丁寧に描いた作品。

周り
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.0

退廃的な最果タヒさんの詩世界は、ほんとそのニュアンスを映像化するのは難しく、まただからこそ非常に魅力がある。

日々の倦怠感、愛への疑念、都会に埋もれた個性(都会を好きになったら自殺したようなものだっ
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(2017年製作の映画)

4.0

「見える」を失っていく男と「見えない」を言語化する女。傷を抱えながらそれをどこにも吐き出せずに生きていた二人が「映画」という媒体を通して、本当の意味での「見る」ことに気付き、心を通わせていく。
これは
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.8

深い悲しみを背負った男が、兄の忘れ形見である甥の世話のために避けていた故郷に戻る。一時的な帰郷の中で、一枚一枚薄い皮を剥がすように苦しい過去と対峙し、丁寧にじっくりと心の葛藤を見せる繊細な芝居が光って>>続きを読む