鬼のようなテンポの良さなのに性急な印象か全くなくてクライマックスの盛り上がりも圧倒的。凄すぎる。マトリックス一作目かと思った。ufotableは勿論異次元なんだけどMAPPAもやっぱり作画のクオリティ>>続きを読む
ポール・ダノが登場……はずっとしてるから何というか、暴れ出してからは普通にかなり面白かった。かなり実際に起こりそうな凶行に思えるし、事実としてああいうマインドで生きている人間って世界中に相当数いるだろ>>続きを読む
劇伴担当の中にアート・リンゼイの名前があってビックリ。言われてみればちょこちょこノー・ウェイヴな音鳴ってたかもしれない。女の人の言うことはよく聞いといたほうがいいぜ、って映画だった気がしないこともない>>続きを読む
「善人も悪人もいなくて行動に善悪があるだけなんだ」みたいなセリフが地味に含蓄あってちょっと喰らってしまった。そんな良い事言って間もないうちに言葉の主が退場させられるところに溢れる諸行無常ったら無い。物>>続きを読む
悲劇が起こってから先の雰囲気がとても良かった。たぶんイーサン・ホークの存在感が一気に増してくる所為。全然良い話じゃないのも良い。誰も別に幸せになってない。どころか誰も彼も酷いことになってるけど、薄暗い>>続きを読む
優しすぎてどうなることかと思いながら観てたけどちゃんと地獄で安心した。キムラ緑子の「空は広いと言いますよ」があまりにも強かったからとりあえず満足。
甥を助けるために除雪車に轢かれて瀕死の重傷を負ったっていうあの一件のおかげでただでさえ高まっていたジェレミー・レナーへの好感度が更に上がった。凄惨な事件の真相にあくまでハンターとして決して多くは語る事>>続きを読む
意外にもミステリーとホラーが半々くらいの割合で非常に好みだった。屋根裏のシーンなんか短いけど普通にめちゃくちゃ怖いし、話全体も呪いによるカルトホラーっぽい。単純な私情とか利益とかを超えた所、本当に呪い>>続きを読む
ロケランとエネルギー弾で地球滅ぼしてた頃の三池崇史がチラ見えする。大好物側なので何も言える筋合いではないけど、よくこんなのにこのキャスト出せて記憶している限りでは上映当時かなり一大ブームみたいなことに>>続きを読む
小川洋子の小説みたいな世界。変なことがささやかに起きて優しく終わっていく。「未来から来たの?」に対する「後ろの道から来た」っていう返答クール過ぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。ハガレンの「主婦だッ!」に>>続きを読む
鈴木亮平カタギじゃないだろ。カタギじゃないしシャブシャブしちゃってるだろ。『イージー・ライダー』の焚き火のシーンみたいなこと実はしただろ。勿論全然そんなことは少しもないのは分かってるんだけどというか分>>続きを読む
豚小屋での松坂桃李が紛れもなくヒトゴロシの顔をしていて痺れた。役所広司は大好きなので敢えて言うべきこともない。江口洋介となんか小高い場所で話し合うシーンがほぼアル・パチーノだったというくらい。全篇通し>>続きを読む
もし自分の母語が日本語じゃなかったとして、何とか習得したくてかなり勉強した状態でATG作品を観たとしたらこんな感覚になるのかなという、ちょっと他では味わえないようなものを体験させてもらった気分。もしか>>続きを読む
相変わらず演出過剰なスタイルには喜べないんだけど色々全部どうでもよくなるくらいガブリエルが最高。彼がこの一作だけで終わってしまうのはもったいない。でも続編なんて作ったところで大したものにはならなそうだ>>続きを読む
極寒っていう最凶最大最悪の怪物と人類もとい主にアメリカ人達が文字通り地球規模の戦いを繰り広げるモンスター・パニック。「目」の中に入ってしまった瞬間の恐ろしさが最高。猛吹雪が吹き荒れている訳ではなくただ>>続きを読む
よく出来てんなあ、以上の感想は正直無いんだけどこれが実話っていうのがまさしく事実はなんとやらよりなんとやらな訳で。終わり方かなりメタルギアソリッドでウケてしまった。今まで見てきたベン・アフレック史上一>>続きを読む
まさかこんな女性同士の巨大感情のせめぎ合いが見られるとは思っていなかったのでおったまげた。戦争が主軸のようで実は舞台装置でしかないように思えるくらい、中央に据えられているのは「のっぽ」の周囲にある愛憎>>続きを読む
ついていけてたのはウォーターベッドが出てくる辺りまでで、つまり早々に振り落とされて半分放心状態みたいな感じで観ていた。アンチ・ロマンだと意味がまた変わってきちゃうので敢えて言うなればアンチ・ロマンティ>>続きを読む
十年ぶりくらいに観たけどちゃんと徹頭徹尾キショくて吐きそうになったので改めて強い映画だと思った。十四〜五歳のクソしょうもない絶望的人生観と自己陶酔がここまでしっかり形になっている映画他にないと思う。色>>続きを読む
リョーハの考えが最後までよく分からなくて良かった。分からないなりになんとなく分かりもするんだけど。「みんな死ねばいい」という言葉に顕著なようにロシアン・ドゥーマー・ミュージックの擬人化みたいに思える一>>続きを読む
期待値が海溝より深いところにあったせいか普通に最高だと思ってしまった。御都合主義すぎる部分とか恐らくこの人と細田守が生み出してしまった概念である近年の日本のアニメ映画「らしさ」には毎度の如く辟易とする>>続きを読む
『メランコリア』と被る部分が色々多過ぎてこれでやり切れなかった部分を補完したのがあの映画なのかとか少し考えた。結婚パーティーでの長老とチャラ男の一気飲み&握り潰しバトルの時点で「あんまり真剣に見ること>>続きを読む
こいつぁつまり「真実はいつも無数!」ってことか、と思って解説ちょっと見てみたらそうでもなかったらしくて戸惑っている。でも間違っているわけでもないっぽい。頻繁に悪夢のシーンが入ってくるの、リアリティを損>>続きを読む
多元宇宙を自由自在に行ったり来たりする、それはきっと『なめらかな世界と、その敵』をハリウッドのアホみたいな予算で映像化したようなとてもこの世のものとは思えない最高な映画になる、しかも監督にダニエルズが>>続きを読む
これはもうちょっと人生の滋味みたいなものを知ってからじゃないと深い部分まで感じ入れないのかもしれないと思った。筋は理解できるんだけどそこにあるドラマが今の自分ではまだくっきりとは見えてこなかった。砂煙>>続きを読む
結局何も始まらず何も終わらなかった。そこかしこから漂う不穏さをごゆるりとご堪能くださいというハイコンテクストなコース料理。特別好みではないけど苦手でもない。人から嫌われる人の嫌われ方としてリアルすぎて>>続きを読む
ここまで観てくれた人へのご褒美という以上のものではあんまりなかった。『オカルト』のその先を見ることが出来たのはアツすぎたけど。江野くんのキャラクターとしての魅力によって今までのシリーズで積み重ねてきた>>続きを読む
なんかすげーおしゃれ。音楽がHair StylisticsでChim↑Pomに機材で協力してもらって黒沢清と渡辺ペコが出てきて宇野祥平が暴れてて、振り返ってみるとセンスが溢れすぎている。サブカルクソ野>>続きを読む
異教徒を排斥しきれていなかった時代のボヘミアの宗派対立及び地方権力と中央王権の対立、更には製作時の支配政党による反宗教的な姿勢やら何やらしち面倒なあれやこれやが反映されているらしいけど、難しいこと全部>>続きを読む
ちょっとずつ観進めて遂に辿り着いた。シンプルにSFとして面白い。目まぐるしく時間が変わるところとか地味なはずなのに謎の迫力がある。家の中の方の投稿映像もありそうで無い感じの不気味さでとても良い。本物か>>続きを読む
「とても利口な犬だ、あげよう」
「いらないの?」
「何もいらん」
「息も止めたら?」
「そうしよう」
思えば三部作全て会話が面白かったけど今作のこれが大賞。飼い犬を轢いちゃった人と飼い主の会話とは思>>続きを読む
優しくないカウリスマキだった。EDのせいで奥さんに捨てられちったわ金も無えしなんか急に話しかけてきた見るからにヤバそうなおっさんの口車にまんまと乗って人生終わらせたいやつの下手人に報酬目当てでなったる>>続きを読む
喪失から逃げたり向き合ったりする物語って一番好きかもしれない。況んや謎に突然現代音楽が鳴り響きながらフェードアウトしてすぐまたインする奇妙な演出多用されたりなんかしたらそんなのは本当に口をあんぐり開い>>続きを読む
性格の悪い人間が一人いるということが物語にもたらす緊張感ってこんなに凄かったのか。性格悪いといっても本当にどうしようもなく腐り果ててる訳ではないけど、少なくともあまり褒められた行動ではないことを積極的>>続きを読む
変な殴り方してくる。パッと見はコテコテなハリウッド式お涙頂戴ワッショイショイだし実際もかなりそうで、しかも大部分は母娘それぞれの恋愛が占めてて、愛と追憶というより完全に色ボケと色ボケの日々なのに。にも>>続きを読む
インフルエンサーの狂気が見られるものと思ってたのにまさかこんな女子中学生の妄想みたいなロマンス垂れ流されるとは。いまどきここまで酷い釣り動画もない。