賽の河原さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

賽の河原

賽の河原

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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.0

うーん、期待値は凄く低かったんですけどねえ...。いや、トム・ハンクスとかメリル・ストリープとかがスゲー頑張ってんのとか色々仕掛けを用意してっていうのは分かるんですけど、それにしたってちょっと前半が辛>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.6

前作は金ローとかで昔やってたのを観た記憶があるんですけど、もう忘れちゃいましたね。というわけで、続編というよりも一本の作品として観に言ったんですけど、普通に面白かったですね。
「すっごい面白い」とか「
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火花(2017年製作の映画)

3.7

原作も全く読んでないし、別にナメてたんですけど面白かったですわ。すみませんでした。
「漫才とか映画で観てもキッツイでしょ〜」とかいう偏見に満ち満ちた原作未読の私の眼前で、文字通りさっむい漫才が繰り広げ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.6

オープニングも中盤もラストも「これどうやって撮ったの?」ってくらい映像が美しいですし、劇中でも光の当て方とか死ぬほどデザインして撮ってるの伝わってきますし、シンメトリカルなバキーッとした絵とか色彩の設>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.9

久しぶりにこのシリーズ再見。音楽の力ってスゲーっていう風に思いましたよね。スゲー、深刻そうな音楽が全体の調子をシリアス方向に引き締めてるっていうか、冷静に考えると「いや、その薬持って来ておけやw」とか>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.5

普通に良かったですし、二段階くらいツイストが利いてて最高でしたね。
オモチャの世界やら、頭の中の世界を映画化してきたピクサーですけども死者の世界を「007スペクター」でお馴染みのメキシコの死者の祭りを
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

2.0

「リメンバー・ミー」の同時上映でしたけど、20分以上という予想外の長尺で驚きましたね。
仕方ないんですけど、花粉が飛び散ってる時期に「クリスマスやで〜、パーティーや!」とか言ってるの結構しんどいんで、
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.4

「スリービルボード」かなんかの上映の前に予告で流れてたのを観て「おっ、スゲー下らなそうw」とか思ったんで観たかったんですけど、なんとか滑り込みで観れましたねw
マット・デイモン、インターステラーで孤独
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

2.5

「これ、ヒーロー映画でも何でもなくて単なるワカンダ王国の政治的混乱じゃん」という感想でしたね。
去年のワンダーウーマンもそうですし今作もそうなんですけど、色々忖度しないとアレなのが本当にアレな気がしま
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

2.7

悪い意味で変な映画でした!
とりあえずキャストはとても豪華ですし、まあVFXとかSNS表現も金かけてる感じは一応するんで最高でしたね。
ただね、話の内容が「2時間かけて出した結論がそれかよ!」っていう
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リュミエール!(2016年製作の映画)

3.9

リュミエール兄弟がシネマトグラフを発明したことくらい勿論存じ上げてますし、YouTubeで「工場の出口」や「ラ・シオタ駅への列車の到着」くらい見たことありましたし、「工場の出口」に既に演出が施されてい>>続きを読む

我は神なり(2013年製作の映画)

3.0

「新感染ファイナルエクスプレス」とかいう昨年の個人的ベストを叩き出したヨン・サンホ監督の「我は神なり」を観てきましたよ。
「信仰」あるいは「信念」と言っても差支えないとおもいますけど、そういったものの
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.8

スコット・フィッツジェラルドとゼルダ・フィッツジェラルドの感じからしてもう笑いますし、実感と経験で殴ってくる感じのヘミングウェイにも笑いますし、サイの話するダリにも笑いますしガードルード・スタイン、マ>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

3.8

生徒が「面白くなかった〜」って言ってたんですが、「これが面白くないのか...。」というね...。解釈が委ねられる映画とかはあんましアレなんすかね...。「美しい星」よりも全然好きでしたけど...。
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.6

「いや〜、弁護士になったけどクリエイティブな仕事憧れますわ〜。せや!弁護士辞めて、外国の学校で英語教えながら独学で脚本学んだろ!」っていう脚本家が初めて映画の脚本書いて、この素晴らしい脚本ですよ。
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.9

「ヒュー・ジャックマン、早いとこ痛い目に遭わねーかな〜」ってイライラしながら観てたら、ちゃんとヒュー・ジャックマン演じるバーナムさんが痛い目に遭って、「おっ!いいぞいいぞ〜」とか思った途端、周りからス>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

2.4

予告編見てて、「映画のスクリーンから綾瀬はるかが『リング』みたいに飛び出してきて坂口健太郎さんか恐怖に慄きつつも恋をするんだけど、綾瀬はるかには『触れると成仏してしまう』という縛りがあるんです。さて、>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

filmarksの試写会で観ました。
正直、先に観た人のレビューが軒並み芳しくなくて期待してなかったっていうのと、以前試写で観た「ダンケルク」でガッカリしたので、嫌な予感がしていたんですが、結論から言
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.6

最初の方の会話でもうタランティーノが刻み込まれていて最高ですし、レストランから出てストップモーションで男達が歩くあのオープニング、誰がどう観てもカッコいいし、なんか憧れるし、細身のネクタイとか欲しくな>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.6

ゲイリー・オールドマンがやっぱりカッコいいですね。
マチルダはどんな人生を送るのかって余韻も素晴らしいですし、坂を使ったショットで、レオンの頭の方からすこーしずつカメラに映って、観客に「おっレオンが歩
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

かの有名な「最後の晩餐」という絵には、イエスと十二使徒が描かれていますね。
イエスが「お前らのなかから裏切り者が出るやで」と告げるシーンを描いた名画であり、イエスはその後自らの予言通りの運命を辿るわけ
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.4

誰がどう見てもこれは面白いですね。
正直1作目観たときは「いやー、そんな騒ぐことか?全体的に凄く過剰だし、話の進める順序も割と歪だし、アクションは凄いけどさあ...」みたいなテンションだったんですがね
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(2016年製作の映画)

2.0

かなり退屈でした。例えば色彩設計とか音楽とかで色々と意欲的なショット構成してるんですけど、正直「奇抜なカットで間が持つと思ったら大間違いだぞ」って感じでした。
大森監督のティーチイン付き上映で鑑賞した
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

娘をレイプされ殺されたにも関わらず、犯人が捕まらないことに業を煮やした母親が街外れに3本の広告、ビルボードを出す...
というあらすじからは正直想像だにしていない話でツイストの利いた展開がスリリングで
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.6

ゴッホとかゴーギャンの映画、昨今多い気がしますし、普段こういう文化映画には食指が伸びないんですが観てきました。
というのもこの映画、「ゴッホってなんで自殺したんやろね?」っていうミステリー映画なんです
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.0

「映画っておもしれー!w」って思いましたね。最小限の舞台立てなんだけど、4人の掛け合いのディテールが凄く面白い。会話だけでこれだけ面白い映画が作れるんだっていう。
「このスコッチ旨いね」とかケータイの
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生きる(1952年製作の映画)

4.4

こういう日本映画、本当にセリフが聞き取りづらかったりっていうのもあるんですけど、テーマ的に古い映画だけれども今も通じる普遍的なものですし、普通に傑作で最高でした。モノクロっていうのもありますが、目の奥>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

3.0

キャスリン・ビグローという人物自体あんまし信用していないというところもあるんですが、これだけ政治性を帯びた作品だと、「どこまでが実話でどこからが脚色でどこが誰の証言に基づいていて警察の言い分はどうなの>>続きを読む

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

2.8

猫映画です。
こういう岩合さんもアレですけど猫映像って「えっ、どうやって撮ったのこれ」みたいなところもあって面白いですね。
要はイスタンブールの野良猫たちと市民の共生関係をフワーッとした感じでほっこり
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星くず兄弟の新たな伝説(2016年製作の映画)

3.6

事情があって、前作とかそういう文脈も知らずに観ざるを得ない状況になりまして。どんな狂ったビジョンを見せられるのかと戦々恐々としていましたが、よかったです。
言ってしまえば「楽屋落ち」でザラザラした映画
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あさがくるまえに(2016年製作の映画)

3.5

ある日交通事故で脳死になったマンの家族と、臓器提供を受けるマンの家族の「丁寧」なお話。主人公は心臓。
全体的にすげー完成度高いと思いますしルックも整ってます。印象にのこる美しいショットがとても多い。寡
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

エンドロール中「俺は『最低密度がどうのこうの』みたいなのじゃなくて、こういうこじらせ映画が観たかったんだよ!ヨシカ最高か...!最高にキツい...!イタい...!お前は...俺か!松岡茉優...俺じゃ>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

2.3

「いやー面白いなら面白いで最高だし、つまらなかったらつまらないで『バカだね〜w』って笑えるでしょ」という意味で鉄板で楽しめると思って友人と観たんですが、想像の上をいく楽しくなさでしたね...w
なんか
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8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.5

ぶっちゃけ予告編みて完全にナメてましたし、「こんなん観に行くやつ地球上にいるのかよ?」くらいな勢いで笑ってましたけど(いくらなんでもバカにしすぎ)、やっぱり映画ってのは観てみないことには分かりませんね>>続きを読む