賽の河原さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

賽の河原

賽の河原

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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.0

「面倒くせえ......。」という感想しか浮かびませんでしたね。いや、人間って面倒くさいんですよ。
ツチダに感情移入するタイプの人たちも当然いるでしょうし、私なんかはね、「うっわ...ツチダみたいな面
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

正直なところ期待外れ、というかガッカリでした。「秒でアガる」とのことでしたが、予告編でも見られた序盤のクルマのアクション、まあまあいいんですけどそんなにアガらなかったですね... 曲の問題もあるし、や>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.3

テーマ的なところで言うと、割とこういう人工知能モノというかアンドロイドもので言うと陳腐っちゃ陳腐なんですけど、ビジュアルというかね、やっぱりあのルックはフレッシュだし最高でしたね。
時折挟まれる風景の
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

人って難しいもので、勉強したり、人生経験をすればするほど瑞々しい感情が摩耗してしまうってことがあると思うんですよね。
「妻が死んだが泣けなかった」って事象ではありますけど、「親が死んだのに何にも感じな
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

「そういうジョークのセンスはガーディアンズでいいんだよ」「え?待ってそもそも宇宙で爆撃機とかどういうこと?」「そんな俗っぽいもの出てくる?なにそれ?水筒?」「なんか出来損ないの007かよ」「こういう絵>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.1

ミニオンズとか観てて、イルミネーションの映画はナメてたんですけどこれは泣きますね。
結構気を配った演出にやられるし、何より音楽もチョイスといい反復のさせ方呼応のさせ方といいもう...

ビジランテ(2017年製作の映画)

3.6

あらゆる世の中の物語は36種類しかなく、それらはシェイクスピアによって分類された。なんて話もありますが、まあどれが源流かって話は置いておいて、世の中には昔から「デッカい存在感のある父親と3人の息子(>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.8

当然のことながら英語は全然できないですけど、普段英語の映画を字幕で観ても違和感ないのに、フランス映画を字幕で観ると、映像見るのか字幕を読むのかスゲー混乱したっていうね。
そういうフランスつながりで安直
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

2.0

伏線を大して張らずにガンガンセリフで伏線を勝手に回収していくスタイルの映画で、ハッキリ言ってあんまし出来は良くないような気がしてしまいましたね。
オチを知らなかったら楽しめたのかね...とは思わないで
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.6

評判の良さに対してかなり懐疑的だったんですけど、結論からいうと徹頭徹尾公序良俗に反した映画で最高でしたね。本当にバカな映画でしたねw
最近、倫理観の底が抜けたお話の日本映画って多くて、大体「園子温の
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.1

「荘子の胡蝶の夢の悪夢版っぽいな〜」なんて思いながら観てましたけど、「胡蝶の夢の悪夢版」ってよくよく考えてみると「夢か現実かよく分かんない悪夢感」であり完全に「ディック的」というね。
そういう意味では
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.4

500日のサマー、異常に好きです。マーク・ウェブ監督の新作。
テクニカルなことが出来る監督なのに敢えてシンプルにオーソドックスに作った、ビックバジェットムービーからのリハビリテーション的な、そんな感じ
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.2

酷い語彙力で説明すると、セルゲイポルーニンさんがチョー才能あって、才能がヤバすぎて最年少でイギリスのロイヤルバレエ団のプリンシパルになっちゃうんだけど、電撃退団したり自分探ししたりしながら、なんやかん>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.0

子どもが連続して消えまくる田舎街、コンプレックスを抱えたいじめられっ子のガキたち「ルーザーズクラブ」がチョー怖いピエロに立ち向かうお話。
劇場で観ましたけど、私の人生における劇場体験の中でもかなり「怖
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.6

最近ディズニープリンセス観るのハマってますね。短いし楽しめるし最高ですよ。このお話は過渡期的な作品ですよね。
人間から見ると海の底であろうとすっごく自由に泳げるアリエルは楽しそうな一方で、アリエルはそ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.5

封切り間も無く劇場で観たんですが、そのときは正直う〜んというか。あんまりピンと来ない部分はあったんですけども、すげ〜ブームになっちゃって、そんなにスゲーかな?なんて思いながら新海誠作品全部観直して考え>>続きを読む

先生! 、、、好きになってもいいですか?(2017年製作の映画)

2.7

仕事柄、中高生相手に仕事をしているぶん、こういう中高生向けの映画をニヤニヤしながら観に行くの、意外ときらいじゃないですね。まあいつものご都合主義的展開ですよ。中盤までは結構ギリギリのバランスでやってた>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.7

WOWOWでやってて、字幕なのに結局最後まで見ちゃったよ!w 普段あんなに2時間劇場とかで「長いなー」とか思ってるのにw めちゃくちゃ良く出来てて死ぬ。
子どものときは毎年のようにテレビでやっててその
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.4

アニメ版見てから初めてちゃんと見ましたね。確かにこれがドラマでやってたら熱いですね。
アニメ版のダメなところはやっぱり殆どが原作から加えられた部分なんですね...。英語とかでもそうじゃないですか。単純
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

あんましいいコンディションで観ることが出来なかったんであんまし深いとこまでは書けませんけれども(要は寝不足)
TSUTAYAとか行くと「資本主義映画」っていう映画の棚あるじゃないですか(ない)
んで今
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野火(2014年製作の映画)

3.3

いやー、正直こういう重さの映画を評するのって難しいというか、明らかに作り手側のこの題材に対する想い入れが深くて、原作を俺なんかより読み込んでいて、テーマを掘り返してると思うんですよ。
そしてもっと言う
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.5

正しくて面白いし映画的!
もう言うことなしというか、ダメなところが思いつかないですわ。例えば「いやいや、こいつら『持ってる黒人』でしょ?『持たざるマイノリティ』はどうなるんだよ!空虚な正しさみたいなの
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.8

生徒に薦められて半笑いで観に行ったシリーズですw
半笑いで観に行ったんでアレなんですけど、正直期待値はゼロで、なんだか松潤と有村架純で行定監督監督でドーン!大味!泣きのインフレ!みたいのを期待していた
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死霊館(2013年製作の映画)

3.2

TSUTAYAで手に取った感想は「...ホラーの割には意外に長いんだな......。」って感じだったんですけどまあ退屈はせず2時間弱見られましたね。
良かったのはまず、「実話とは...」っていう話です
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

この映画のよく出来ている点は2点あって、第一に「何も(少なくとも映画的に盛り上がるようなことは)起きない」という点と、第二に「日常を肯定出来ない人間に対しての相対的な視点も確保されている」という点でし>>続きを読む

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.5

すっごくハッピーエンドで最高だったです。綺麗な三幕構成になってて、「いいかー?脚本ってのはこう書くんだよ!」的な作りですし、もうあのティアラだけでディズニー好きな女子生徒とかにマクガフィンとは何かって>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.7

村上春樹は自らの仕事を「文化的雪かき」と称してますね。今年も残念ではありましたけど、村上春樹自身数少ない交流ある作家の1人であるカズオ・イシグロが受賞して良かったんじゃないですか。実際いい小説書いてま>>続きを読む

その砂の行方(2017年製作の映画)

1.5

「光」と併映。正直言ってちゃんと作り込んだ「映画」になってないから完全に蛇足な気が...。