宇尾地米人さんの映画レビュー・感想・評価

宇尾地米人

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アメリカン・ガン(2002年製作の映画)

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 その題名の通り、アメリカの銃社会、銃問題をテーマにしています。これはジェームズ・コバーンの遺作となった映画です。ジェームズ・コバーンといえば、次元大介のモデルになった俳優ですね。小林清志ですね。そん>>続きを読む

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

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 「カサンドラ・クロス」というのは鉄橋の名前で、大陸横断特急列車が走り出して、この鉄橋、カサンドラ・クロスという題名が分かってくると、映画のスリルが大いに高まってくる。国際保健機構を襲撃したテロリスト>>続きを読む

カプリコン・1(1977年製作の映画)

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 この映画はアメリカにおいて、または人類史上、極めて偉大で誇り高い瞬間から始まる。というのは初めて有人火星探査宇宙船が発射されるとのこと。3人の宇宙飛行士が乗り込む。まもなく発射するというときに、どう>>続きを読む

ホワイト・バッファロー(1977年製作の映画)

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 ブロンソン演じるワイルド・ビル・ヒコックは本名ジェームズ・バトラー・ヒコックといって実在した凄腕ガンマンでした。彼がこの映画の主役のひとりです。インディアン討伐や野牛狩りの功績から西部の英雄とされて>>続きを読む

脱出(1972年製作の映画)

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 原題の"Deliverance"は救助、解放の意味なんですが、邦題はもっとシンプルに、『脱出』。これが何を意味するか。何からの脱出なのか。観ていると段々とハラハラしてきて、分かってくる。最後まで観る>>続きを読む

サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出(1981年製作の映画)

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男映画の名手ことウォルター・ヒル監督作で最も恐怖感が高まった傑作。"SOUTHERN COMFORT"というのは南部の安らぎとか南部の快適といったところでしょうか。ルイジアナの湿地帯で演習訓練にあたっ>>続きを読む

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

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 スピルバーグといえばもうアメリカ代表みたいな映画監督、映画製作者。娯楽映画の一番星のような人なんですが、この人が25歳のとき『激突!』を監督して、3年後28歳のときにこの映画を完成させました。これが>>続きを読む

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

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ニューヨークの地下鉄車両"ぺラム123"が武装集団にハイジャックされ、17人の乗客乗員が人質として監禁された。要求は身代金100万ドル。地下鉄公安局が対応し、報道によって地上は野次馬が集まり、ニューヨ>>続きを読む

狼たちの処刑台(2009年製作の映画)

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元英国海兵隊の老主人公を演じるマイケル・ケインの演技が評価され、イギリスで話題となった映画です。原題は"HARRY BROWN"ということで、主人公の名前です。治安の悪い公共団地で一人暮らししています>>続きを読む

飛べ!フェニックス(1965年製作の映画)

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ビックリするほどの男映画。サハラ砂漠に不時着した男たち。どうやって生き延びるか。破損した飛行機から部品や材料を再利用して新たな飛行機を造り出してやろうという。ハーディー・クリューガーが柔軟な発想を重視>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

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このときキャプラ監督は49歳。『一日だけの淑女』、『或る夜の出来事』、『オペラハット』、『我が家の楽園』と傑作の発表を続け、アメリカン・コメディや人情劇の名手となりました。『素晴らしき哉、人生!』は映>>続きを読む

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

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アカデミー賞主要5部門を受賞したロマンティック・コメディの名作。キャプラ監督、ゲーブル、コルベールの立派な代表作に。どんな話か。結婚に反対する父親からお嬢さんが逃げ出した。婚約者に会うためニューヨーク>>続きを読む

勇気ある追跡(1969年製作の映画)

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"TRUE GRIT"は「真の勇気」とか「本物の度胸」といったところで、それは観ていくうちによく分かってきます。男映画の大将ことジョン・ウェインが62歳でついにアカデミー主演男優賞を受賞した。これまで>>続きを読む

脱走山脈(1968年製作の映画)

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 原題の"HANNIBAL BROOKS"はずばり主人公の名前です。これは変わった戦争映画でした。どういう話か。第二次大戦末期に主人公の英国軍人がドイツ軍の捕虜になって、ミュンヘンの動物園に行かされま>>続きを読む

ぼくは君たちを憎まないことにした(2022年製作の映画)

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 2015年バタクラン劇場無差別テロ事件で最愛の妻を喪った夫は哀しみに沈みながらも、テロリストへ手紙を綴り「憎悪には屈しない。君たちに憎しみを贈らない」と宣言する。それは遺された1歳5か月の息子と一生>>続きを読む

黄金(1948年製作の映画)

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『黒蘭の女』、『シー・ホーク』を手掛けた大物プロデューサーのヘンリー・ブランク。『マルタの鷹』、『パナマの死角』を手掛けたジョン・ヒューストンがワーナー・ブラザース製作でこの監督にあたり、興行・批評の>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

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 これはほぼ全編が陪審員室での話し合いで進められていく、法廷劇の名作。これが凄かった。原作はレジナルド・ローズによるテレビドラマで、映画脚本も手掛けました。18歳の少年が父親を刺殺した事件の審議にあた>>続きを読む

バルカン超特急(1938年製作の映画)

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 これは映画にはまっていくきっかけになった一作で、映画っていうのは面白いもんだなぁと思わされました。原題だと『貴婦人の失踪』または『消える女』。走行する車両で主人公の若い女性が目覚めると、先ほど知り合>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

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 大監督フリッツ・ラングが41歳で完成させた代表作の一つ。犯罪恐怖映画、スリラー映画の原点とも誉れ高い名作。確かに観てみると、いまから約90年前、1931年でこれほど不穏な映画が出来上がっていることに>>続きを読む

絶壁の彼方に(1950年製作の映画)

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ダグラス・フェアバンクス・Jr演じる主人公はアメリカの優秀なお医者さん。ある日、ボスニア国からその功績の授与式に出てもらいたいということで、赴きます。そこで公開手術も行うことになった。外国のため、知識>>続きを読む

牛泥棒(1943年製作の映画)

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この映画、数ある西部劇映画の中でも上映時間は75分と短めです。そしてこれはよくあるような、悪人が出てきて、正義漢がガンプレイで対決する、といったような作品ではなかった。所謂異色西部劇の一作、といったと>>続きを読む

茶飲友達(2022年製作の映画)

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 実際の事件から着想を得て脚色した映画化作品。ということでこれは、人の弱さ、人が弱っていくところ。一生懸命生きてきて、いろいろあって、疲れてきたり、寂しくなってきたり、そういう人生の、現代日本人の精神>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

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 題名こそパリのタクシーですが、運転手さんがひとりの老婦人を乗せてお話しドライヴに付き合ってあげるという粗筋だけ読んで、ほほぅこれは『ドライビング Miss デイジー』とか『不機嫌な赤いバラ』みたいな>>続きを読む

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

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 その名の通り、本屋さん、小さな古書店が舞台となる映画です。派手な映画ではありません。ドタバタ愉快な映画でもありませんが、これは沁々といい作品なんです。イタリアの最も美しい村のひとつと称されるチヴィテ>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

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小出恵介さん、吹越満さん、宇野祥平さんと川越スカラ座が共演することで、ここまで堂々と映画館が舞台となる作品も久しぶりかと思います。主人公が映画人と出会い、映画館で働くことによって、映画ファンでも普段な>>続きを読む

死体の人(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

死体の人とは主人公のことで、死ぬ場面から死体役までを演じてばかりの俳優。役作りには拘りが強く、それ故使う側から面倒くさがられてこういった役どころばかりが回ってくる日々を過ごす男。とはいえ、その存在自体>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

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911テロ事件、『ワールド・ウォーZ』や『新感染/ファイナル・エクスプレス』を経て、各国が新型ウィルスの被害に苦しむ今だから完成された本編。それもスリル、パニック、ヒューマン、ドキュメントと劇的の全部>>続きを読む

カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

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名だたる俳優、監督、武術家たちが顔を見せ、1960年代以降、香港映画の地位を高めてきた"顔が映らないアクションスター"ことスタントマンの存在功績について、数々のアクション名場面を見ながら言及が集まって>>続きを読む