なお

TOKYO MER~走る緊急救命室~のなおのレビュー・感想・評価

TOKYO MER~走る緊急救命室~(2021年製作のドラマ)
4.2
”戻ってこい”

時に自らの命の危険と隣り合わせの現場に派遣され、日本の首都・東京に住む人々の生命と平和を守る医療チーム「TOKYO MER(Mobile Emergency Room)」の奮闘を描いた医療ドラマ。
非常に完成度と満足度の高い作品だった。

鈴木亮平・賀来賢人など実績十分の本格派俳優が主演を務め、中条あやみ・佐野勇斗など新進気鋭の若手俳優もその脇を固める。

画面越しにも伝わる、命を賭けた医療現場の緊迫感。
権力に溺れた政治家や目的のためなら手段を選ばない犯罪者やテロ組織などの、「日曜劇場らしい」視聴者のヘイトを煽る悪役の存在。
さらに、このコロナ禍において最前線で戦う医療従事者の方々に向けられたメッセージ性。
どこを切り取ってもケチの付けどころが見当たらない内容だった。

個人的に、MERのチーフドクターである<喜多見幸太>が患者の命を救うため、およそ適当とは思えない場所や環境で強行する無茶な手術シーンがお気に入り。
かつて自分も愛読していた、手塚治虫先生の漫画作品『ブラック・ジャック』を彷彿とさせてくれた。

実は最初は、特撮ヒーロー作品『魔進戦隊キラメイジャー』にて主演を務めていた工藤美桜さん目当てで視聴をスタートした本作。
思わぬ名作に巡り合うことができた。
なお

なお