なお

ムーンナイトのなおのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンナイト(2022年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

"月に代わって"

年始に見た『ホークアイ』以来約半年ぶりのドラマMCU。
かつ、世間よりワンテンポ遅れての完走。だって早く『ミズ・マーベル』が見たかったんですもの。

『ワンダヴィジョン』の配信開始に始まり、今やMCUを100%楽しむ上では履修がほぼ必須となっているドラマMCUシリーズ。
『ホークアイ』以前は主に「インフィニティ・サーガ」に登場してきたヒーロー(ヴィラン)にスポットが当てられてきたが、このムーンナイトは本作が完全に初めまして。

✏️しっとり
予告映像やテレビでも放送されたCMから、『デアデビル』にも似た「夜を駆け巡るムーンナイトのスタイリッシュ・アクション」を期待していたのだが、思ったよりもムーンナイト自体の活躍は少なめ。

むしろ話の中心は、ムーンナイトへと姿を変える主人公・<スティーヴン・グラント>が見る「夢」の秘密と、そして「ムーンナイト」自体の存在にまつわる謎を解き明かしていくという「サスペンス・ミステリ色」の方が濃い。

かつ個人的になじみの薄い「エジプト神話」がモチーフになっているため、聞いたこともない神の名前や(オシリスとかホルスはさすがに知っているけど…)小難しい単語・展開が続くため、「いったい今、スティーヴンは何のために戦っているんだっけ?」と迷子になることがしばしば。

☑️まとめ
自分がMCUに求めているものって、もっと分かりやすくて面白い、自分が好きなお酒で例えて言うと
「夜景の見えるホテルの最上階にあるバーでしっとり…」な雰囲気よりも
「ハイボールが1杯199円のしょうもない居酒屋で仲間とワイワイ」な雰囲気の方が断然好きなんですよね。

このムーンナイトはバッチリ前者の「夜のバーでしっとり…」な感じが自分にあまりハマらなくて、そこまで楽しめなかった。
カバの神(タウエレト)のキャラクターはスティーヴンら主要な登場人物より好きだったけど。

最終話、スティーヴンとマークの中に潜んでいた第3の人格(=ジェイク・ロックリー)の存在が明らかになったところでストーリーは幕を閉じる。
しかし既報によると、ムーンナイトの作品展開自体は1シーズンで終了となる模様。

ムーンナイトのダーティな戦闘スタイルは嫌いじゃない、むしろ大好物なので、別な作品、もしくは続編でもあれば彼の更なる活躍を拝みたかったが…
なお

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