実話ベースの作品、イギリスの殺人事件の殺人犯と警察捜査が描かれます。こんな典型的DV男のために、こんなに労力使って、被害出して、本当に警察どうなの？！という印象でした。些細な嘘だったり、見立ての甘さだったり、少しの積み重ねで事件は起きるんだなとぞぞっとしました。

なぜ身勝手な殺人犯を崇める人がいるのか・・・世の中不思議でいっぱい。

実話なので、アクション映画みたいにドンパチする訳ではなく、淡々と時系列で、事件がいかにして起こったかを描いており、それが、ああ、実話なんやなって、逆に強く感じさせる。日常を振り返っても、結構な事が起こったとしても、「何？！」って叫んでキリッとした顔したり、「殺すんなら、俺を殺せ！！」つって、身代わりになったりなどの激しい感情をぶつけたりせんし、大変なことって、急に起こるもんやしね。
パートナーへのDVで、収監されてた、何かいかにもなマッチョが、彼女への執着の結果、その彼女の新しい彼共々、撃ってしまい、イギリス中を逃げまわり、国初の広域捜査になった有名な事件らしいんやけど、何故か、報道される度に、一部そのマッチョを英雄視する人々が表れ、混沌とした状態になる。
それを3話にわけて、「事件が起こる過程（関係者視点）」、「報道側視点」、「警察側視点」で、描かれるが、ちょいちょい、亡くなった男性（とんでもない巻き込まれ事故で、ほんま気の毒）家族の姉と、母の悲痛な場面が差し挟まれ、いたたまれない。
マッチョを英雄視する奴らのアホみたいな戯言に傷付いてはって、観てられん気持ちになる。
何か、墓参りとかまで行ってんのよな。シンパは。狂ってんなって思う。

結局、一事件を通して、イギリスと言う国の貧困、貧困層の荒み、八つ当たりのような国民感情等の国の歪が炙り出されたような終わり方で、全編暗いったら無いんやけど、観てまう。
面白いって言うていいんかどうかはわからんけど。
ドラマのサムネ画像の真ん中のおっちゃんが、ガンガン活躍するんかと思いきや、そうでもない。