オードリーとデイジーの作品情報・感想・評価

「オードリーとデイジー」に投稿された感想・評価

緑玲奈

緑玲奈の感想・評価

4.0
レイプ被害者が体験を語るドキュメンタリー。テーマは重いけど、内容は踏み込んでて見せ方は洗練された作品。
Ri

Riの感想・評価

3.5
肺気胸入院生活映画鑑賞第31弾作品。

性的暴行を受けた女性被害者たちを密着したドキュメンタリー。

耐えられずに自殺してしまった者、乗り越えたが一時は精神的不安定になってしまった者、必ずしも加害者だけ悪いわけではないが、むしろ一番の悪は噂だけでSNS上にひどい誹謗中傷を与え続ける見えない人達がほんとの加害者。

こういったネットワーク機能が発達したことによって皮肉にもイジメの被害者が増え続けてるのが現実。
少しでもこの問題が改善できれば良いな、、、。
表に出にくい未成年レイプ事件の二人の被害者にスポットを当てたドキュメンタリー。
確かに被害者が受ける何重もの二次被害も酷いし、これを見てもなお"やられる方が悪い"理論を唱えるやつは糞でしかないんだけど、悲しい事に加害者には全く響いてない。
事件後のインタビューでレイプ犯が、
「いや~、あの後あることないこと噂が出回っちゃって大変なんすよ~」と語った事からも明らか。
警察官の完全に権力に尻尾振りまくってる態度が更に絶望感が増す。
日本でも同じ事件は起きていて、なおかつ加害者に甘いと感じることが多い。
ネットに出回ったら一生消えない説は、最近そうでもないらしいけどね。検索とか削除依頼とかで目に触れられなくする方法があるらしいし。
やるせなさだけが残ってしまって、未来に提示する何かを示してほしかった。
性的暴行を受けた10代の未成年女性がSNSに晒され、家族や友人、周りの人に及ぼした影響を取材したドキュメンタリー。
犯人が悪いことは言うまでもありませんが、被害者も含め小さな若気の至りから及ぼされた悲惨な結果とその影響が大き過ぎて、誰でも情報を発信・拡散できる情報社会の怖さを感じました。
また、被害者である少女やその家族がSNS上で非難される新しいいじめも問題視されています。
SNSで励ます一方で非難する人もいたことで、情報の使い方や怖さ、リテラシーの大切さを考えさせられる作品でした。
また、作品としては単なるインタビュー形式ではなく、アニメーションを使ったり退屈させないような様々な工夫がされておりました。
Emma

Emmaの感想・評価

4.0
Netflixオリジナルドキュメンタリー。

性的暴行の被害に遭った10代の少女たちの足跡を追うかなり骨太なドキュメンタリー。アニメーションと匿名編集で加害者の少年二人も出演しています。

ちなみに彼らの出演は被害者家族との和解条件の1つに提示されていたからということ。でもこの結果、彼らがしたことは世界中に知られることになりますね。

ドキュメンタリーではオードリーと、デイジーという二人の被害者の女の子たちにスポットがあたります。

悲しいことに、オードリーは被害を受けた様子をネットにも拡散されてしまいそれを苦にして自ら命を絶ってしまいます。

デイジーもまた、何度も死を選ぼうとしたものの生きていくことを決意します。ただ、その道のりでは何故被害者の彼女や彼女の家族が?と思わずにはいられない理不尽極まりない酷い仕打ちが待ち受けています。

小さい町、加害者の家族が地元では有名な家柄、といったいかにもな政治的な背景が絡んで、一部の人たちからは被害者である彼女に非があるかのような中傷の言葉がSNS上に書き込まれます。しまいには家を壊されたり燃やされたり。兄も学校で手のひら返しされて孤立したり。ありえないです、なんで?と心が痛くなります。

日本でも同じようなことを起きてると思います。性暴力の被害者の女性たちが勇気を出して顔を出して取材に応じた記事に2チャンネルで侮辱の言葉が書き込まれる。世界どこに行ってもクズはいるようです。

保安官が劇中で、男がいつも悪者扱いされる、といった趣旨のコメントでインタビュアーをちょっと唖然とさせてるような空気が画面越しに伝わって来たけど、こういう人が保安官って時点で被害者は絶望だと思う。

最後のシーンでは命を絶ってしまったオードリーと、なんとか苦難を乗り越えようとしたデイジー、それぞれの卒業式の様子が映し出されます。

オードリーの姿がそこにないことに、非常に無情ではあるけれども、やはり命を絶っても残された人たちの人生は続いていくんだという無常感を感じずにはいられなかった。

性暴力事件は過去最多になっていると最後テロップが出た。一人のケースをこうしてドキュメンタリーでじっくり聴くだけでも胸の悪くなるような虫酸の走る事件なのに、そんな思いをしている被害者やその家族がこの世界に一体何人いるんだ、誰にも言えずに苦しんでいる人が何人いるんだと思うと、絶望と怒りしか湧きません。

ただ、デイジーやデイジーの兄のように辛い苦しい道のりからも決して逃げずに生きていく人たちの姿にとても感銘を受けました。とくにデイジーの兄が、自分の妹が同級生らにされた仕打ちを踏まえて、監督する少年野球の男の子たちに女の子をどのように扱うべきなのか諭したというエピソード、素晴らしい人だなと心が熱くなりました。
10代で性的暴行事件に巻き込まれたオードリー&デイジーのドキュメンタリー作品。全米でどれだけ大きな騒ぎになったとしても、このドキュメンタリーというキッカケがなければ知ることはできなかった。

実に重い話題。けれども、映像表現が工夫されていることで、まるで綺麗な映像作品のように錯覚させてもらえる。

例えば、冒頭の加害者男子生徒へのインタビューのアニメーション。また、デイジーが住んでいたミズーリ州メリービル住人たちのSNS上でのつぶやきを、町並みを上空から撮影し、家屋から吹き出しとして表現するなど。

加害者、被害者共に、ふとした「軽はずみ」が今後の人生を大きく狂わせてしまう。後悔後先立たず。

それでも、巻き込まれてしまった事を、部分的にでも前向きに受け入れて、新たな一歩として活用していくデイジー。

妹の身に起こったことを自分自身や周りの人達に伝え始めるデイジーの兄。

裁判では、不服な結果でありながら、2人が事件を受け入れて前進しようとする姿が映し出されていた。

ひとつだけ大きな救いがあった。性的暴行被害を受けた方に対して、SNSでの心ない嫌がらせが広がってしまう現代。

ドキュメンタリーの中では、攻撃していた人もSNSを使っていた。けれども、救ってあげようとデイジーと接点を持った女性も同じようにSNSを使ってコンタクトを取っていた。それが救いだった。
ムカつく事件です。デイジー達には力強く元気に過ごして欲しい。
福之助

福之助の感想・評価

4.0
現代を象徴させるドキュメンタリー映画。
レイプ被害者がSNSにより晒されてしまう。2次被害だけでは済まない怖ろしさがある。
SNSの拡張により他人と気軽にコミュニケーションがとれる一方で犯罪も身近になってしまった。SNSを使う側の人間性が試されていると思う。
性的暴行を受けた10代の少女2人を中心にしたドキュメンタリー。

暴行事件が不起訴になった下りと、保安官の発言に頭から湯気が出そうになった。

確かに女の子も軽はずみだったし危機感が薄かったと思うけれど、だからといってレイプしていい訳ではない。
最近はSNSや動画で拡散され被害者が更に苦しむケースが多い。
レイプされて当然とか本人に隙があったとか被害者を責める発言をSNSで書き散らす奴等は全員もげてしまえばいい。
nohohon

nohohonの感想・評価

3.5
犯罪被害者の状況に、昔と比べたら目が向けられてきたのかもしれないが、性犯罪被害者への理解はまだまだ乏しいと思う。
性犯罪に遭ったために人生、それも家族も巻き込まれて、壊されていくのは許されるべきことではない。
このドキュメンタリーに出てくる人々は、本当に勇気ある方々だと思う。
性犯罪は魂の殺人と呼ばれる程、被害者へのダメージは大きい。そのダメージと戦いながら、前へ進もうとする被害者の方々に賛辞を送りたい。
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