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記者会見に登場したポルノスターのロッコ・シフレディから飛び出した、衝撃の発言。世界的に成功をおさめた今も、イタリアで過ごした幼少期のつらい記憶が彼を苦しめていた。

青年時代。ロッコは身ひとつで故郷を去り、パリのトマソのもとに身を寄せることに。そしてそこで、この世界を支配している力、すなわちセックスを通じて、自分の居場所を見いだしていく。

80年代。ポルノ業界に足を踏み入れたロッコ。だがキャリアの滑り出しはそう順調にはいかない。しかもトマソとの関係も悪化の一途をたどり、ロッコは人生の目的を見失いかけていた。

ロッコ・シフレディという新しい名を得て活躍するようになっても、かつての自分を完全に葬り去ることは難しかった。そんななか、トマソとルシアには喜ばしい出来事が起こる。

撮影現場で出会った相手役の女性と恋に落ちたロッコ。だが彼の仕事と恋愛を両立させるのは、思っていた以上に困難だった。

母親の健康状態が悪化したと知らされ、故郷に戻ることにしたロッコ。一方トマソは相変わらずの泥沼状態に苦しんでいた。ルシアはロッコに、女性との関わり方を考えたほうがいいと告げる。

1994年のカンヌで次回作の相手役候補に出会ったロッコ。この女性との出会いが、彼の人生を大きく変えてゆく。そしてその10年後、思いがけない人物がある報せとともに彼の前に再び現れる。