2024.12に新作配信された、ノルウェー制作全4話のNETFLIXドラマ。

タイトル「ラ・パルマ」とは島の名前で、地中海の入口に近いアフリカ北部のカナリア諸島にあるリゾート島。てっきり北欧の話かと思ったら、ヨーロッパの方々のリゾート地になっている島が舞台になっていました。

ラ・パルマ島は、島の中央に巨大な活火山がそびえる火山島で、実際に2021年にも火山噴火（クンブレビエハ噴火災害）があったそうですが、本ドラマは、ここで起きうる想像の災害を描いているので、史実ベースではありません。

日本でも、2000年に三宅島で噴火が起き、全島民が島外へ避難するという災害が起きましたが、本作でも島の活火山が大噴火し、逃げようとする人達でパニックとなります。

よく出来てるなと思ったのは、火山の噴火災害だけではなく、噴火によって大規模に山が崩壊、それが海に滑り落ちることで大津波が発生、それによって世界中が大被害を受けるというところ。

ドラマではそこまでは描かれていませんが、実際、1960年に発生したチリ地震では、地震発生の一日後に日本にも大津波が到来して多くの死者が発生したこともあるので、こういったことは起こり得ると考えると空恐ろしいです。

（ちなみに、最新のVFXで精緻に描かれる大津波の映像は凄まじいものでしたので、視聴には注意が必要）

ノルウェー制作で、知っている俳優はいませんでしたが、それだけにエンディングがどうなるか想像できず、ドキドキしました。全4話、各話40分ほどなので、少し長めの映画を見る感じで一気見できる、よく出来たドラマだったと思います。

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にも関わらず、若干評価低めなのは、人間ドラマとして観ると終盤、かなりご都合主義的な展開になってしまうところで、自然災害としてのオチのつけ方は素晴らしかっただけに、ちょっと残念でした。

ちなみに、同じNETFLIXでは、「噴火山　ファカアリ島、緊迫の救出劇」 という火山噴火のドキュメンタリーがあり、こちらは実話だけあって相当な緊迫感。しかもドラマ仕立てになっているので、かなり興味深い内容で、おすすめです。

噴火山　ファカアリ島、緊迫の救出劇 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画
https://filmarks.com/movies/107048

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余談：
クンブレビエハ噴火は、3000棟の建物を破壊する大きな被害をもたらしたものの、直接の死者は発生していないそうです。

カナリア諸島の火山噴火、溶岩流が大西洋に迫る　爆発や有毒ガスに警戒 - CNN.co.jp
https://www.cnn.co.jp/world/35177191.html

久々に見応えあり、ハラハラ度もまずまずのデザスターパニックだった。ドラマも4話構成で、ダレずに一気観でした。マンハッタン島分の土砂崩落からの大津波、これ観るために頑張ったんで、３度観の迫力かな。おじさんの漢気炸裂の頼れる感！ただノルウェー人しばりの呼びかけが、やや狭義。まあ、デザスターの煽り演出は、なかなかに良かった。

ノルウェー🇳🇴発、ディザスターヒューマンドラマ。
各45分前後×4話で、自然災害の恐怖と家族の関係性、予測のつかない展開に惹き付けられて一気に観進めてしまいました。

スペイン領カナリア諸島の風光明媚なラ•パルマ島。
ノルウェーからクリスマス🎄休暇で訪れた4人の家族。母親は連れ子（姉:17歳でレズの自覚、弟は自閉症）で再婚したが、最近夫婦倦怠期で修復旅行という感じ。穏やかに過ごしている中、ホテルのプールで揺れを感じる。

パルマ島は火山島で地質学者らの研究施設があり、若い調査員は火山噴火の兆候を示す異常な数値を確認する。
有毒ガスの発生、火山灰、大地に亀裂を自分たちの目で発見する。
溶岩🌋が流れ出す可能性が高い。そうなれば海に流れて行き大きな津波が発生し、世界レベルの災害となる。曖昧なままの情報は更なるパニックを生み出すため、慎重すぎるほどに取り組んでいた。

その矢先、自然は待っていない。
ある日とうとう噴火が始まる。

妻の兄がノルウェーの財務省勤務。情報が入って来る中、職員は家族への連絡は情報漏洩となり禁止。しかし妹家族が気になり個人的に一刻も早く逃げるようにとパルマ島へ連絡するのだった。

火山噴火、飛行機事故、建物倒壊、空港にも津波🌊家族はバラバラになる中、ある湾だけは津波の影響が少ないポイントとなることが示される。

巨大スケールで描かれていてNetflixドラマなのがもったいないほど。スクリーンで観たらもっと恐怖が伝わりそう😱
家族の絆、過去のトラウマ、最悪の事態に備える心構えを、演技と視覚効果を十分に使って丁寧に作り上げられていました。


※余談
ラ•パルマ島は2021年9月に噴火している。この時は86日間に渡り2億m3を超す溶岩が流出している。火口から海岸まで5km半の間にあった学校や商業施設が溶岩の下に埋もれてしまった。不幸中の幸いで死者は出ていない。