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悪魔の手毬唄
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悪魔の手毬唄の作品紹介

悪魔の手毬唄のあらすじ

岡山県鬼首村に人気歌手が里帰りしたことをきっかけに、若い女性が次々と殺害されてゆく。遺体には、古い手毬唄の歌詞になぞらえられた不気味な装飾が施されていた。23年前におきた殺人事件、隠された血縁関係、そして復讐心が複雑に絡みあう中、金田一は真相に迫っていく。

悪魔の手毬唄の原作

横溝正史

悪魔の手毬唄の脚本

小林靖子

『悪魔の手毬唄』のエピソード情報

前編

金田一耕助は、岡山・鬼首村の温泉宿に滞在する。宿には23年前の事件で夫を殺された女将・青池リカが長男の歌名雄と妹の里子と暮らしていた。そんなとき、村出身の歌手・大空ゆかりが里帰りするが、その直後、村の若い娘が殺害される。遺体には、手毬唄の歌詞になぞらえられた奇妙な装飾が…。

後編

岡山・鬼首村の温泉宿に滞在する金田一耕助。宿には女将・青池リカが長男の歌名雄と妹の里子と暮らしていた。そして、村出身の歌手・大空ゆかりが帰省したことと呼応するかのように若い娘たちが次々と殺されてゆく。23年前の殺人事件の因縁、隠された血縁関係が複雑に絡む中、金田一は真相に迫っていく。

『悪魔の手毬唄』に投稿された感想・評価

3.9
0
生まれ変わったNHK版・金田一シリーズ、今回は『悪魔の手毬唄』。
「鎌倉殿の13人」などで知られる吉田照幸が演出を手がけ、本作で5作目となる。

初回『獄門島』では長谷川博己が演じた金田一が、鋭さと狂気をまとった“キレ味抜群”の存在感を放ち、ダークな世界観と見事に噛み合っていた。
続く『悪魔が来りて笛を吹く』からは吉岡秀隆にバトンタッチ。以降は柔らかさを帯びた人物像へと変化しつつも、事件そのものの不気味さや陰惨さはむしろ際立ち、クライマックスでの対峙やビターな余韻が癖になるシリーズへと成熟してきた印象がある。

本作『悪魔の手毬唄』は、原作・過去映像とも未見で臨んだが、期待を裏切らない“閉ざされた村の怪異譚”が展開される。
今回はとりわけ若者たちが犠牲となる構図が強く、どこかダークな青春劇の趣も漂っていたのが印象的だった。

キャスティングも絶妙で、先を知らない状態だったこともあり、純粋にミステリーとしての“犯人探し”を楽しめた。
(清水美沙や奥菜恵を久しぶりにドラマで見られたのも嬉しいポイント。)

そして何より圧巻なのが白石加代子。
長年変わらぬあの独特のオーラと貫禄は、まるで“金田一的世界”そのものを体現しているかのようで、彼女の存在が作品全体の空気を決定づけていた。観終えた後も、彼女の唄う手毬唄が耳に残り続ける。

まだ映像化されていない原作も残っているはずなので、このシリーズはぜひ続いてほしい。
3.9
0
まだ初見で観られる金田一作品があることが嬉しい。
村上虹郎→金子大地に続いて、今回のゲストは奥平大兼ときたよ。趣味が合いますね。

昭和初期という時代設定ならではの因習は、この先のミステリでは得られないのだろうし、そこに現代的な視点で杭を打つ小林靖子の脚色はこのシリーズならでは。前回「犬神家の一族」でどれだけ私が衝撃を受けたか、その時のレビューを読んでみて欲しいが、今作は私として初めてだからこその先の読めないものとして純粋に楽しめた。
それでも、今回の杭はここなのね、というポイントは分かったし、今作が描きたい登場人物像も明確だったと思う。

吉岡秀隆の金田一は探偵ではあるのだが、人間としてどこか間抜けで笑わせてくれるところが愛おしい。好奇心に釣られて周りに踊らされてるのに、結局自分の好奇心で周りを巻き込んじゃう感じが可愛らしいというか。いつも「なんかごめんなさい」みたいなテンションであるところがね。


さぁ、ここからネタバレです。


新宮利彦もなかなかのクズですが、恩田よ、全部あんたのせいですよ?
映像なので、恩田と源二郎が同一人物であることは、(そこから導き出される犯人も)なんとなく分かってしまいましたが、あんたさえいなければこんなことにはなっていません。
そもそも被害者が産まれていないか。

青池リカはとても好きだった。犬神家の松子にはそんなに好きだという感覚は湧かなかったのだけど、リカの逞しさは母なる強さのようにも感じた。原作との違いとして、千恵子への明確な敵対心がないというのもあるかもしれないが、歌名雄を守るための行動としてて見れば一貫しているようにも思えた。
里子は可哀想なんだけど、出口夏希の純粋さが、役柄をより切ないものにしていて、リカと里子が一緒に悲劇を背負って消えて行くラストに美しさすら感じた。
里子は千恵ちゃんの代わりになる覚悟が見えたし、ただの被害者ではなく、自立したキャラクターになっていたのも良い。出口夏希と吉田美月喜のキャラが逆かと思ったが、これで正解だった。

事件の経緯について、金田一による解説も、犯人による自供もないという、ミステリ上級者向けな作り。考えるのが大好きな私からしたら終わった後もあの村での上下関係やリカの人生の邂逅はとても良い栄養だった。

最後に残された歌名雄くん。なすすべもなく、愛する人たちによって、全てが奪われて行く悲劇。恋人を失い、妹を失い、母は5人殺していたことを知り、それでも怒ることもできず、目の前で湖へと消えて行く。

詐欺師の娘として村中から白い目で見られ続けた千恵子がそばにいたことは救いかもしれない。それでも、奥平大兼が、歌名雄に入れた、生命の血は、観ているこちらまで憔悴させたと思う。

母宮沢りえ、父味方良介、兄奥平大兼、妹出口夏希。
金田一シリーズの中でも光るカルテットだった。
出口の夏希っちゃんがいっちゃん可哀想😢

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