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半沢直樹 続編のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

半沢直樹 続編(2020年製作のドラマ)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー1を観ていなかったので、話が続いているようで不安だったが、内容的には9割方理解出来たので十分面白かった。

やはり歌舞伎役者の演技力はすごい。途中の撮影裏番組も見たのだが、リハなし本番で、その場の空気で出るアドリブが結構ハマってたりするのでそこが半沢直樹の面白い所なんだろうと思う。

最後白井議員が辞め個人事務所を立ち上げるのだが、ハナ(上戸彩)が以前と変わらず"ファン"として白井に花を届けるシーンは「どんなに落ちぶれようとも正義でいれば応援してくれる人はいる」と伝わってきてジーンときた。

ストーリー↓
1〜4話
宿敵・大和田(香川照之)の不正を暴いたはずが、子会社・東京セントラル証券へと出向になってしまった半沢(堺雅人)。親会社の銀行からゴミ案件を押し付けられる日々を送っていた…そんな中、大手IT企業・電脳雑伎集団から大型買収のアドバイザー依頼が舞い込む。「銀行を見返すチャンス!」と意気込む半沢らだったが、その裏には何やら陰謀が渦巻いていた。
電脳雑伎集団から持ちかけられた買収アドバイザーの依頼を、親会社の銀行に横取りされた半沢たち。逆襲を誓い、森山(賀来賢人)は、電脳の買収相手であるスパイラル社長の瀬名(尾上松也)に接触を試みるが…門前払いに。一方、スパイラルを救う救世主としてIT業界のカリスマ・フォックス社長の郷田(戸次重幸)が突如名乗りを上げるが…そこには卑劣な銀行の新たな罠が仕掛けられており、実はホワイトナイト(救世主)かと思われた郷田は東京中央銀行と組んでおり、「新株を発行させその株を味方のフリをし買うことにより、実際は銀行側の株で過半数以上の株を買い占めたことで買収に至る」計画だった。
その事に気づいた半沢は、契約書へのサインを思いとどまらせ買収を阻止。瀬名社長のご意向もありスパイラルの正式なアドバイザーとなり、親会社である中央銀行と敵対することとなるのであった。
スパイラルの窮地を救う秘策「逆買収」で東京中央銀行に挑む半沢。しかし突然、セントラル証券に因縁の相手・黒崎駿一(片岡愛之助)が乗り込んできた!半沢たちの逆買収計画書を狙って、パソコンからゴミ箱の中まで徹底的に検査を進める黒崎は、ついにクラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていたが、隠しファイルを作ったプログラマー高坂(吉沢亮)に頼み遠隔操作、ギリギリのところでファイルを消去することに成功。しかし社長室のシュレッダーに残っていた買収計画書が復元されピンチとなるが、その頃電脳のお荷物と化していたフォックスは切り捨てられ窮地に。半沢はフォックス郷田に声をかけ救うと約束。そしてフォックス買収計画書の存在は郷田も周知していると証言してもらい、半沢の首は繋がったのであった。これでスパイラルがフォックスを買収することが決まる。
銀行では、大和田の後押しもあり、スパイラル買収の資金として電脳へ500億もの追加融資が決まろうとしていた。強大な資金力を前に打つ手のない半沢。そんな中、半沢は電脳の子会社・電脳電設に重大な秘密が隠されていることに気がつく。しかし、鍵を握る玉置(今井朋彦)はこつ然と姿を消してしまい…タイムリミットとなる役員会まで残りわずか!ついに覚悟を決めた半沢は因縁の宿敵・大和田の元を訪れ"お前を陥れた伊佐山を倒す鍵を持っている"と交換条件を出す。それは役員会議で半沢が発言する場を作ること。これにより半沢は電脳が抱える粉飾決済と、利益を得ているスパイラルを買収することでその粉飾決済を隠そうとしていることを暴く。時を同じくして部下の森山が電脳の平山夫妻の元へ出向き、玉置から貰った実際の帳簿のコピーを見せ事実を吐かせた。平山夫妻は三笠に"娘の入学資金やらのお金を工面する代わりに銀行として協力して欲しい"と手を組んでいたのであった。この音声を半沢が会議室で流し、この事実を知った上で電脳への融資を押し進めようとしていた伊佐山を始め三笠副頭取もを子会社電脳へ出向させる結末となり、半沢はこの行動を認められ銀行へ戻ることに。スパイラルは無事買収されることはなくなり、瀬名社長のかつて会社を一緒に立ち上げた仲間である2人(電脳へ引き抜かれていた)も戻ってきたのであった。


5話〜最終話
帝国航空再建に挑む半沢は、白井大臣(江口のりこ)や箕部幹事長(柄本明)から帝国航空への500億円の債権放棄を突き付けられる。そこで半沢は現場に足を運び、空の現場で働く社員達に触れ、彼らが自力復活できることを確信する。しかしその矢先、半沢が作った再建草案が何者かにメールで拡散リークされ、帝国航空から信頼を失うだけでなく、彼らのメインバンクで政府系銀行、開発投資銀行の谷川(西田尚美)から呼び出しを食らってしまう。スパイラルの瀬名社長に協力してもらい、使用されたメールアドレスから住所と名前を調べ上げ、犯人が永田だと分かる。永田は新政党議員の兄を持っていた。
帝国航空から丸岡商工へ水増しした不当な金の流れが。半沢は再建の為コスト削減を求めたが、ここには取引会社も含まれている。帝国航空の取引会社の1つ丸岡商工。再建案が進められれば丸岡商工も切られ、永田はそれを妨害したかった。永田は丸岡と組んで水増しした利益を懐に入れていた。さらにその一部を政治資金という形で兄に流していた。

政府による500億もの債権放棄の要求を拒否した半沢。何としても帝国航空を自力再建させるため再建案作りに励むが、人員削減という大きな壁にぶつかる。現場の職員と向き合う山久(石黒賢)の疲労はピークに達していた。一方で政府に楯突いた半沢の態度が気にいらない白井は箕部(柄本明)の力を借りて金融庁検査官になった黒崎を銀行へと送り込む。こうして始まった金融庁の緊急ヒアリング、以前半沢らが検査官に提出した再建計画書の数字と検査帝国航空が正式発表した数字が異なっており、大きく下回っているとこが分かる。これには半沢も寝耳に水。
金融庁検査を乗り切る為に数字をでっち上げたと黒崎は思ったのだ。これは従業員を切れない山久が、上司の誰かの指示で曾根崎から「全ての人員整理を請け負う代わりに今回の数字ミスを被って欲しい」と持ちかけられたものだった。
半沢は移動先のない500名をスカイホープ航空へ移動させることで訴訟問題を回避させる案を出したことでことがおさまった。
かと思われたが…。
半沢たちが進める再建案の要となるスカイホープの「新路線の認可」が突如取り消されてしまう。担当している銀行からの融資が出ないという事だった。白井(江口のりこ)の卑怯な差し金であることは明らかだったが、このままでは帝国航空は自力再建できない…再び窮地へと追い込まれる。そんな中、政府が要求する債権放棄への回答期限となる合同報告会の日が刻々と迫っていた。政府と繋がる裏切り者を曽根崎を呼び出し聞き出したところ紀本だと自白。
その頃半沢は主力銀行の本心を引き出し、他の銀行も主力銀行に従うと解答。
半沢は政府の要求する債権放棄に拒否を突きつけ政府に一矢報いる。しかしこれが箕部幹事長(柄本明)の怒りを買い、頭取(北大路欣也)が参考人招致されるという危機に立たされる。参考人招致の件について知っていた紀本はやはり箕部と繋がっていると睨んだ半沢。「銀行員生命をかけて債権放棄を勧める」と発言した紀本が役職を全うすると予想違いのことを述べたことに大和田は不遇。紀本の座につく為にも半沢に協力することに。
2人の関係を調べるうちにいつも通う居酒屋の女将智美が元銀行員で亡くなった元副頭取の秘書だったことが判明。聞くと当時の複数の不良案件の件で罪を被って自殺。
箕部から呼び出された半沢と大和田。
そこで亡くなった牧野元副頭取が不正融資を手掛けていたことを突きつけられ東京中央銀行への業務停止命令を出すか20億円の融資の真相を追う事を諦めるかの選択を迫られ止む無く融資の件を探る事を諦めるのだった。
同じ頃、黒崎もまた箕部を追っていて…嗅ぎ回っていることを知られたことで退職させられた。
黒崎(片岡愛之助)の助言で伊勢志摩ステートという企業を調べた半沢は、箕部がこの企業を通じて空港予定地を売買し金儲けしていたことがわかる。しかしこの証拠もまた、何者かの手に渡ってしまう。

帝国航空を再建するために白井大臣が設置した私設の再生検討チーム「タスクフォース」のリーダーである乃原は曽根崎の小中学の後輩で、父親の経営する工場を銀行の社長であった曽根崎の父親に潰された過去を持ち、曽根崎含め銀行員を恨んでおり、20億円のことも知っていた。スキャンダルか債権放棄か選べと曽根崎のことを脅す。
一方半沢は金儲けの証拠が残っているとされる段ボールを検査部部長代理である富岡が隠し持っている事を突き止める。実は富岡は牧野が亡くなった時に"真相を突き止めてくれ"と智美伝いに現頭取から頼まれて以来密かに調べ続けていたのであった。
真相は箕部の命令で紀本がお金の流れを作っていた。それを反対していた牧野は銀行が既に抱えていた不良案件を盾に脅し、罪を被って自殺したとのことだった。
箕部が不正融資を行なっていた1番大事な証拠の書類はあと一歩のところで大和田が持ち去り、頭取が目を通した上で箕部に渡ってしまう。
全てを明らかにし、例え信用を失ったとしてもクリーンな銀行であって欲しい。その半沢の願いは虚しく、箕部(柄本明)の不正の決定的証拠は、大和田(香川照之)と中野渡頭取(北大路欣也)に握りつぶされてしまう。
怒りに燃える半沢は3人に1000倍返しを誓うも、最も信頼していた頭取にまで裏切られたことで茫然自失に。そんな半沢に手を差し伸べたのはかつての仲間・森山(賀来賢人)たちだった。色々調べていくうちに、箕部へ渡ったあの資料だけでは不正が暴けないことに気づく。なんと資料の中身を確認した頭取はその事に気づき、頭の良い事に箕部に資料を渡し大和田と共に半沢を罵ることで箕部の懐に入り箕部の銀行口座のヒントを探ろうという考えだった。見事罠に嵌めることに成功し箕部の口座を発見。記者会見の時に真実を突きつけ土下座させるのであった。

その後、頭取と大和田は今回の責任を取って辞任。半沢も辞任しようとしていたが、大和田に「それは無責任だ」と罵倒され、ボロボロになってしまった東京中央銀行を立て直す為に頭取を目指し銀行員として奮闘するのであった。
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