とある高級タワーマンションの一室――出勤前の夫・前田則之(本多力)から「出かけるときはメッセージを」「GPSはオンにして」と細かく注文をつけられている前田翠(松本まりか)。うんざりしながらも笑顔で聞き流していた翠だったが、則之が出かけた途端、真顔に。するとそこに、引越し業者のコスチュームを身にまとった三田園薫(松岡昌宏)、村田光(伊野尾慧)、新人家政婦の矢口実優(桜田ひより)、そして所長の結頼子(余貴美子)がやってくる。 夫からの執拗なモラハラに悩まされていた翠は、則之が会社に行っている隙に夜逃げならぬ"朝逃げ"をしようと、『むすび引越しセンター』に依頼をしていたのだ。 則之が家にいる間は荷造りができなかったため、何ひとつ梱包されていない状態にあ然とする光と実優。「私はあいつの所有物じゃない、自由になって自分の力で生きていきたい」と、熱弁をふるう翠だったが、そうこうしているうちに、則之から「家でリモートになったから今から帰る」と連絡が来てしまう…! 三田園のスキル(と怪力)で、なんとか荷物を運び出すことができた翠は、スマホと離婚届を残し、ある田舎町へと旅立つ。トラックで荷物を運んできた三田園たちがそこで目にしたのは、古民家をリフォームしたカフェと翠の新しい男・後藤礼二(細田善彦)。翠はここで、礼二と新しい人生を踏み出そうとしていたのだ! 「私がまだ結婚していることは、絶対に秘密にして」と翠から釘を差される三田園たち。『むすび引越しセンター』の"家政婦パック"で翌日までの家事手伝いを依頼された3人は、荷ほどきをする中で、翠が礼二から古民家を譲渡されようとしていることを知る。理解のある礼二との新生活は順風満帆そうに見えていたが、翌日、カフェに自治会長の上岡忠雄(螢雪次朗)がやってきたことで、事態は思わぬ方向に転がり始め…?
高級ブライダルサロン『セイ・イエス』のオーナー、幸田愛(真飛聖)の自宅に派遣された三田園薫(松岡昌宏)と矢口実優(桜田ひより)。「『セイ・イエス』に行けば絶対離婚しない」というジンクスがあるほど人気のブライダルサロンで、結婚して10年になる夫の純(福井晶一)との夫婦仲も良好…に見えたが、2人の訪問早々、愛が純に「浮気の証拠=カフェで不破倫子(野村麻純)に指輪を渡している写真」を突きつける場面に遭遇する! さらに部屋から指輪の注文書も見つけた、と見せつける愛だったが、肝心の感熱紙の文字が消えかかってしまっていて…? 三田園の機転で文字を元に戻し、いよいよ不倫の追及を始める愛だったが、純からは「倫子はセカンドパートナー。プラトニックな関係で、僕らがいい夫婦関係を継続するには必要な存在なんだ」と開き直られてしまう。「そんな勝手な言い分は通用しない」と愛は詰め寄るが、純は「自分の価値観を押し付けるのはやめてくれ」と、まったく取り合わず…? 純は「プラトニックな関係」と言い切ったものの、本当のところはどうかわからない、と息巻く実優。顧問弁護士の安藤快(石黒英雄)からも、「不貞行為がない場合は慰謝料請求はできない」と言われた愛は、なぜか三田園を伴い、純の不貞行為の決定的証拠を掴むために張り込みを開始する! 怪しい言動は数あれど、なかなか決定的な証拠となる現場には出会えず…。しかし、倫子にも実は夫がいると知った愛は、その夜、ある大胆な作戦に出る…!
田舎町で1人で暮らす老婆・田浦加代子(前田美波里)の家に派遣された三田園薫(松岡昌宏)と村田光(伊野尾慧)。そこに、亡くなった息子の妻・西園寺渚(横山めぐみ)と孫の康太(福山翔大)が引っ越してくることに…。「オレオレ詐欺」に引っかかり、300万円も騙し取られてしまった加代子を心配した渚が、一緒に住むことを提案したのだった。 実は、加代子から300万円を騙し取った詐欺グループの”受け子”として出向いていたのは、康太とその先輩のヨシキ(髙橋里恩)だった。康太は、幼い頃に会ったきりだった祖母・加代子の顔を覚えていなかったのだ。 加代子に正体がバレていないか、引っ越し早々疑心暗鬼になる康太だったが、そこにヨシキから連絡が入り、今度は”叩き”=強盗への参加を持ちかけられる。現金を隠し持っているという高齢者の家を襲撃しようという計画を聞かされ、ここ(加代子の家)もターゲットになるのではないかと慌てる康太。その電話を聞いていた三田園は、康太が法律事務所を語って詐欺に加担していたことに気づいていることをほのめかし…? 三田園に詐欺のことをバラされるか、加代子に正体を気づかれるか――いずれにしても窮地に追い込まれた康太は、強盗に襲われないよう、徹底的な防犯対策をすることを提案。ヘルプでやってきた矢口実優(桜田ひより)が購入してきた防犯グッズで、完全な対策を試みる。 付近で強盗事件が起きたことがわかり、加代子の家に泊まり込むことになった三田園と光。家の各所に防犯カメラも仕掛け、実優たちも家政婦紹介所から見守る中、コワモテの男が深夜に1人加代子の家へとやってきて…?
ホテルやレストランなどを経営する天宮グループの社長・天宮雄一(伊武雅刀)宅へ派遣された三田園薫(松岡昌宏)と村田光(伊野尾慧)、矢口実優(桜田ひより)。天宮家の令嬢・天宮麗美(佐津川愛美)は、番組やネットで話題に上がるたびに会社の株価も上がるので、「株価を動かす令嬢」と呼ばれていた。 美人で謙虚な社長令嬢――ネット界隈ではそんなイメージの麗美だったが、三田園たちが訪れた先で見たのは傲慢で高飛車な、世間のイメージとは真逆の麗美の姿だった! なんとか麗美に見合った相手と結婚させたい、という雄一の願い虚しく、麗美は「そんな男が私と釣り合うはずがない」と一向に取り合わず。家を訪ねてきた和菓子チェーンの若き社長、「こしあんの貴公子」こと橘虎彦(西銘駿)にもまったく興味を示さないのだった。 麗美から押し付けられた無理難題を軽々と解決してみせた三田園にも、麗美は「私とお父様の命令は絶対。少しでも粗相をしたらクビ」と強気の宣告を。そんな麗美だったが、配達にやってきた鮮魚店「ととの屋」の舟木啓介(松倉海斗)にだけは様子が違い…? 麗美の部屋を覗き見た三田園は、麗美と啓介が「幼馴染」であることを察知。光と実優も、麗美が結婚を断り続けているのは、長い間啓介に片思いをしているからだと推測する。 しかしひょんなことから啓介に親密な女性・真緒(寺本莉緒)がいることを知ってしまった麗美は、三田園に「あの男を私にもう一度振り向かせなさい」と命令! 啓介と真緒を食事会に招待し、高級な食事とマナーで真緒にマウントを取ろうと…? そんな中、真緒に「麗美さんはお付き合いをされている方はいらっしゃるのですか?」と聞かれた麗美は、精一杯の見栄を張り、偶然やってきた虎彦のことを「フィアンセ」と紹介してしまう! さらに、そのことがネットニュースに載ってしまい株価が上昇! 大喜びの父・雄一を見た麗美は本当のことが言い出せず…? 染み付いたプライドのために素直になれない麗美に、三田園はある策を仕掛ける。
高森修作(中村梅雀)の家に忍び込んだ隣人の有坂凛(中島もも)は、書斎で金庫のロックを開けようとしているところを修作に見つかってしまう! とっさに「迷い込んだ猫を探しに来た」と言い訳をした凛だったが、偶然高森家に派遣されていた三田園薫(松岡昌宏)は、凛が本当は猫など飼っていないことを察知。気まずさを感じた凛は、そそくさと退散しようとするが、なぜか修作は凛を夕食に誘い…? 実は修作の正体は、世界中の美食家たちを唸らせてきた伝説のシェフ・ムッシュー美月こと、美月洋三だった。 1年前に唐突に引退を発表し、今では不定期に自宅で晩餐会を開いているムッシュー美月――晩餐会にやってきたITの革命児・井原翔真(佐藤祐基)や音楽プロデューサーの宇崎貴利(池田鉄洋)、グルメライターの遠藤知佳(川久保晴)から、その正体を聞いた凛だったが、それほどの興味は示そうとせず、最初のスープに口をつけただけで席を立ってしまう。 そして再び金庫の前にやってきてロックを解錠し、中に入っていた数枚の写真を見ると、家を出ていこうと…。しかしなぜか家は玄関も窓も漆喰で閉ざされ、外に出られないように細工されていた。「完全に閉じ込められたようですね」――そう三田園がつぶやくと同時に聞こえてきたのは、修作の不敵な笑い声! なんと修作は集まった3人と凛を、毒の入ったスープで殺そうとしていたのだ。 まさかの出来事に、我を忘れて取り乱す招待客たち。「なぜ自分たちが集められ、毒入りのスープを飲まされたのか。これから出す料理を食べながらそれがわかった者にだけ解毒剤を渡す」という修作の言葉に従い、出された料理を食べながら4人は自分たちが犯してきた”罪”について考え始めるが…?
竹和町の町長選挙に立候補している小杉太一郎(醍醐虎汰朗)の家に派遣された三田園薫(松岡昌宏)と矢口実優(桜田ひより)。当選すれば「史上最年少町長」となる太一郎は、地元・竹和町商店街の復活を政策に掲げており、商店街を潰し、大規模再開発を推進する現職の石黒潤三(福田転球)と対立していた。 投票日を明日に控え、てんやわんやの太一郎宅。到着した三田園たちが目にしたのは、太一郎の選挙を手伝う山瀬千尋(北村優衣)や釜本信男(泉谷しげる)ら令和と昭和が入り混じった様子だった。どの店にもシャッターが降り、恒例の祭りも中止になってしまうほど廃れている竹和町商店街だったが、町の人々は一丸となって町おこしと太一郎の当選に力を尽くしているようで…? さらに実優は、太一郎と千尋がいい雰囲気で話す現場も目撃し!? そんな中、太一郎の家から現金500万円が入ったカバンがなくなる事件が勃発! 現金が入ったカバンと、配布するチラシが入ったカバンは似ており、手伝いの篠原(菊池宇晃)がカバンを取り違えた、あるいは意図的に現金を奪ったのではないかという疑いが…。篠原とは幼なじみの太一郎は、金を戻すよう家を訪ねるが、なんと篠原はカバンから現金だけを抜き、持ち逃げしてしまう! 篠原の裏切りを仲間たちに言い出せず、カバンに新聞紙を詰めて誤魔化し自宅へ戻った太一郎のもとへ、対立候補の石黒が訪ねてくる。商店街を潰して建設する高層マンションへの入居をダシに鞍替えを打診する石黒。「この町に恩返しがしたい」と、跳ねのける太一郎だったが、その後も小杉陣営への嫌がらせが頻発! 実優は、篠原が石黒側に寝返り、嫌がらせを仕掛けてきているのではないかと推測するが…?
「70歳以上は社会のコスパが悪くなるから日本から追い出せ」という発言で炎上したITベンチャー企業の社長・矢崎智(丸山智己)。アイドルとの不倫疑惑をスクープされて以来、表舞台から姿を消し、山奥にポツンと建つ一軒家で暮らしていた。 そんな矢崎の妻・みゆき(映美くらら)からの依頼で、共に矢崎の自宅を訪ねることになった三田園薫(松岡昌宏)と村田光(伊野尾慧)。矢崎は不倫疑惑報道があった後、みゆきとは離れて子どもたちと一緒に山で暮らしていたのだが、最近急に連絡が取れなくなったというのだ。車で山奥の矢崎の自宅へ向かうも、途中で迷ってしまった3人。挙げ句、通りがかった村人には、「通行禁止の道に勝手に入るときのこの神様に呪われて神隠しにあう」と脅されてしまう! ようやくたどり着いた家で、想像していた以上にのびのびとアナログな暮らしをしていた矢崎と子どもたち。大自然の中で野菜を収穫し、鶏を捌いて食べている姿を目の当たりにしたみゆきは衝撃を受けるが、矢崎はこのままここで子どもたちを育てたいと話す。子どもたちにも自給自足の生活を強いる矢崎にみゆきはただただ、不満顔。今のところは自給自足生活を楽しんでいる様子の子どもたちだったが、三田園は、「飽きなければいいわねぇ…」と意味深につぶやき…? 謎の男、金子孝弘(渋谷謙人)がそんな矢崎たちの様子を山の中から何者かが撮影していた!
ゴルフ界の若きスーパースター・羽井来斗(佐伯大地)がメジャー大会を前に突然「育休」を宣言する。 時を同じくして、三田園薫(松岡昌宏)と村田光(伊野尾慧)が羽井家から依頼を受け、訪問。すると、来斗の妻・早苗(南沢奈央)が大きな荷物を手に泣きながら出てくる場面に遭遇してしまう! 来斗の父であり、キャディーも務める大蔵(寺島進)から「早苗さんが出ていったことは絶対秘密にしてくれ」と頼まれる三田園たち。これまで子育てなどしたことがなかった大蔵は、早苗がいない家で生まれたばかりの子を育てる自信がなく、三田園たちを依頼していたのだ。 しかし三田園たちの姿を見た来斗は、「誰の力も借りずに1人で完璧に育てる、命がけで」と宣言。2人にも帰ってもらっていいと話し、「命がけで離乳食を作る」「命がけで朝ごはんを作る」と何かと命がけで臨む来斗だったが、1人で4歳と0歳の世話をするのはさすがに困難で…? 「少しの間、三田園さんから学びたい」という来斗の要望で、業務を続けることになった三田園と光。長女の花純の要望でパンケーキを作ったり、幼稚園のバスまで送ったり、と懸命に1人で育児をこなすが、周りのママたちから「早苗さんは?」と聞かれても本当のことが言えず…。 そんな中、週刊デストロイヤーの記者、木山卓郎(黄川田雅哉)が来斗の前に現れる。突然育休を取ったことで「夫婦仲に何か問題があったのでは」と図星を指されてしまう来斗。育児もゴルフも1人で「完璧に」こなそうとしていた来斗だが、その目論見はあっさりと崩れ去ってしまい…!?
森の中に佇む立派なお屋敷――桃山宗次郎(小野武彦)を当主とする桃山家に派遣されていた三田園薫(松岡昌宏)と矢口実優(桜田ひより)。長女の麗子(黒木瞳)とその夫・康介(宮川一朗太)、宗次郎の弟・哲平(有薗芳記)らが揃っての夕食を待つ中、服を真っ赤に染め、手に果物ナイフを握りしめた実優がフラフラと現れ、つぶやく。 ――「私…おじいさまを殺してしまった」 遡ること数時間前、三田園と実優は迎えの人力車に乗り、桃山家へと向かっていた。小学校時代の先生である麗子に久しぶりに会えるとあって浮かれ気味の実優。家庭科教師だった麗子も、今や『和菓子のももやま』の社長の座に就いており、教え子である実優が家政婦をしていると聞いた麗子が『和菓子のももやま』新商品お披露目レセプションの手伝いを依頼したのだ。 到着した三田園と実優を見るも、会長の宗次郎をはじめ、家族の対応は冷ややか。しかし、指に盆栽の棘を刺してしまった宗次郎に素早く適切な処置を施した三田園は、その腕を宗次郎に認められ、滞在を許される。瞬時の対応で宗次郎の心を掴んだ三田園を見込んだ麗子は、「父の部屋のどこかにある木の箱を探してほしい」と依頼を。「教師時代の思い出が詰まった箱だったが、社長になるときに宗次郎に取り上げられてしまったもの」と話す麗子を探るように見つめる三田園だったが…? そしてその数時間後、事件は起きる! 実優が注いだトマトジュースに含まれていた蕎麦粉の成分でアナフィラキシーショックを起こしたと思われる宗次郎。しかし警察を呼ぼうとする弟の秀一(村杉蝉之介)の手を止めた麗子は、「大事なレセプションを前に会長の死を公表するわけにはいかない」と話し、終わるまでは宗次郎が生きているように見せかけるしかないと宣言する! 宗次郎が残したと思われる「M」の文字を見つける三田園。家族の誰もが怪しい動きを見せる中、宗次郎の遺体が消えるというさらなる事件が…! 山奥の邸宅で起きた惨劇――果たして人気和菓子メーカーの当主を殺した犯人とは!?
このレビューはネタバレを含みます
守秘義務と言ってお口にチャックして、開けるミタゾノに開けるなってツッコむのかわいい。
見やすくて、予想つく回もあるけど、謎解き感もあって楽しい。
珍しく、主役に何も隠し事がない回もある。と思ったら、…
やっぱり本音を暴くから、メッチャ面白い!伏線があって無事終わりかと思ったら、さらなる真実が。
オレオレ詐欺、シャッター商店街、セカンドパートナー、育休に燃え尽き症候群、VTuber、地方移住と、ゴー…