なお

クイーンズ・ギャンビットのなおのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.5
ここだけの話、この作品が見たくてNetflixを契約。
(主演のアニャ・テイラー=ジョイの魅力に一目惚れだった…)

親を交通事故で亡くし孤児院に預けられることになったベス・ハーモンが、自らの才能に出会い・才能を発揮し・自分自身の弱さと戦い・最後にはその弱さに打ち勝つ姿は実に心震わせられる。

ベスの天才的な才能、また「取り憑かれた」と言ってもいいほどチェスにのめり込んでいくひたむきさから発揮される「強さ」だけがこの作品の魅力ではない。

酒に溺れ、孤児院時代から依存していた精神安定剤を服用し、自暴自棄になる…
チェスの天才・ベスの「人間的な弱さ」を描いたシーンも特筆すべきポイントだと思った。

ドラマ終盤には身も心もボロボロになったベス。
そんなベスを、今まで出会ってきた師・親友・戦友たちが「特効薬」となって支え、最大のライバルであるボルゴフを打ち負かす展開は、ある程度お約束の展開ではあるが感動した。

シーズン2…はないのかな。
(世界チャンピオンに勝ってしまったわけだし)

唯一残念なのが、私がチェスのルールを1ミリも知らないことだろうか。
チェスのルールを分かっていれば
「ははぁ〜〜そこでそう行くのね〜〜」とか心の中で茶々を入れることもできたろうに…

逆に言えば、そんなチェスのルールを一切知らない私でも楽しめるほどテンポが良い。
チェス好きはもちろん、いわゆる少年マンガ的な展開が好きだ、という人なら絶対好きになれる作品だと思った。
なお

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