にゃん

にじいろカルテのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

にじいろカルテ(2021年製作のドラマ)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

筋萎縮性筋炎という病気を持った医者・真空(高畑充希)が"うちに必要なのは患者ではない"と大病院をクビにされて田舎の診療所で働く物語。

ゆきの(安達祐実)の「まだら認知症」のストーリーがすごく泣けた。2週間のスパンで物事を全て忘れていく。周りの友人もご主人のことも。それをまた一から教えていく周囲の暖かさにジーンとした。認知が再び現れ始めてから真空が告知をするシーンでは"手震えてる""辛いこと言わせちゃってごめん"と気遣うゆきのの言葉にも、真空の気持ちにも苦しくなった。

田舎というコミュニティーの中でみんなで助け合う姿は都会にはない姿だし、そこでみな真剣に生きる姿に色々考えさせられた。

病気にならなければ出会わなかった人たち。確かにそうだけれど、真空先生の運命は悲しい。
ドラマとして筋萎縮性筋炎を患ったドクターを中心にどうストーリーを終わらせるのか気になったが、悲しい終わり方ではなくまだ笑い合える状態で、電動車椅子で帰ってきたというエンドで良かった。
きっと真空先生は段々と車椅子生活中心になりやがて…。そうなった時、きっと村の皆が寂しいながらも温かく送り出してくれるのだろう。
それにしても最終話の急変ぶりに驚いた。
実際箸も持てる状態からあんな急に誤嚥が起こるものなのか。

高畑充希さんにピッタリの爽やかなドラマだったし井浦新さんめちゃカッコイかった。



ストーリー↓
山奥にポツンと佇む虹ノ村診療所にやってきたドクター・真空(高畑充希)。ツナギにグラサン姿の外科医・朔(井浦新)と、優秀だが小うるさい看護師・太陽(北村匠海)と一つ屋根の下で暮らすことになる。医者も患者も、人間だから。全然スーパーじゃないドクターたちは、時に泣き喧嘩しながらも熱く命と向き合っていく。
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