平野レミゼラブル

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズの平野レミゼラブルのレビュー・感想・評価

3.6
【ヤベェー奴らが連鎖消滅するヤベェー奴ぷよぷよ】
通称「ガイ・リッチーのなんかタイトルが長いヤツ」
いや、ストックが先かスモークが先なのかわからなくなるんだよね。どーでもいいことだけれども。

かの傑作『スナッチ』の原点のような作品であり、ロクデナシの集まりが一発逆転を狙って四苦八苦してるうちに、なんか凄くヤベェーギャングたちの諍いに(知らぬ間に)巻き込まれていてよくわからんうちにヤベェー奴らの死体が積み上がっている群像劇である。
そのため、登場人物は多いし話の展開がながら見だとよくわからなくなる。

ただ、本作の構造は非常に単純な話で、要は「ヤベェー奴にはヤベェー奴をぶつけるんだよ!」理論で大体カタがつく。
おっかないギャングにおっかないギャングをぶつけて連鎖消滅させる「ヤベェー奴ぷよぷよ」みたいなモン。それが大体偶然のうちに起こるんだから笑うしかない。

前述した『スナッチ』とは話の筋が大体同じなので好みが分かれるところだが、個人的には展開にトンデモ要素が入ってる『スナッチ』の方が好み。
ただこれは個人の好みの範疇で、真面目なお話の方が好き(とはいっても、こっちも結構ぶっ飛んでるとこはぶっ飛んでるけど。麻薬工場のくだりとか)な人は『スナッチ』よりもこっちのが好きかもしれない。
取り敢えず両方見ても後悔はしないと思うので両方見て判断してください。