真っ黒こげ太郎

エルム街の悪夢の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)
4.5
「目を覚ませナンシー!眠るとヤツがやって来る!」



眠りに落ちると、”ヤツ”はやって来る―――。

夢の中で”ヤツ”が現れたら、終わり―――。

(元ネタ全然知らんのに適当にパクってスマン。w)



カギ爪の怪人フレディに襲われる悪夢にうなされるナンシーとティナ。
ある日、ティナは両親が出かけた晩、友人を呼んでうなされた場合起こしてもらうように頼む。
だが、ティナは夢の中でフレディに襲われ、腹を引き裂かれると共に、現実世界でも腹を裂かれて死んでしまった!
怪人フレディに夢の中で殺されたものは、現実世界でも同じ傷を負って死んでしまうのだ!!!

ナンシーは何度もフレディに襲われてはすんでのところで悪夢から目覚めているお陰で死なずに済んだが、家族からも信じてもらえず眠れない事から精神的にギリギリな状態だった。
そんな中、フレディの帽子を掴んで目覚めたら、現実世界でも引き継げることが発覚した!!!
ナンシーはこのことを利用して、フレディを現実世界にひっぱりだしてやろうと計画するが…。



夢の中で襲いかかってくる怪人フレディ・クルーガーの恐怖を描いた、80年代を代表するスラッシャー・ホラー。
「13日の金曜日」「ハロウィン」「悪魔のいけにえ」と並んで、ホラー映画の有名シリーズとなった本作。

謎の怪人フレディのインパクトもそうですが、「眠って夢を見たら危険」というルールも面白い。
夢の中なのを良い事に、何処に逃げても回り込んで出てくるわ、ベッドの中から現れて引きずり込むわ、顔面剥がれたり指を切り落ちてもへっちゃらでやりたい放題。
(指に至っては自分で切り落とす。)

それに人間眠るなと言われると却って眠くなっちゃうものです。
俺も眠くなるとすぐ寝ちゃうし、割と直ぐに眠くなるので、こんなの間違いなく助かりません。wwww
(こないだ見たゾンビが出た夢でも俺アッサリ噛まれてたしwww)
寝るなって、どう考えても無理やん!どうしろと…。

そんな夢の中から現れる殺人鬼にどうやって立ち向かうかを描いたのが本作のストーリーだが、これが意外にもおもろい。

色々あってフレディ側の正体が明らかになってゆく脚本は面白いし、どうフレディと戦うか調べる、という感じの脚本も面白いです。
登場人物もありきたりではありますが、個性がはっきりして分かりやすいのも嬉しい。

フレディが見せる悪夢で死ぬ人や殺される寸前の人の数はそこそこいますが、どれもこれもバリエーションに富んでいる。
特に終盤の青年(演じているのは若い事のジョニー・デップさん!しかもDVD版の吹き替えは石田彰さん!彰さん、何かとホラー映画の吹き替え多いですねwwww)の末路は色々と凄まじかった。
(因みに本作では一番スプラッターな死に様をしてたのはコイツ。w)
他の場面でも結構な頻度でスプラッタ―な描写を挟んでいるのも楽しい。
後半のフレディとの攻防は観ててハラハラドキドキするし、最後の衝撃のオチにもビックリ!!!!

話も面白いし、キャラもホラー描写もおもろい。
流石人気作だけありますな!!!

難点としては、ラストの展開は衝撃的ではあるものの、駆け足すぎて何だかよく分からん所も多かったです。
後、後半でフレディの正体が明らかになるんだけど、そんな重要な情報を知ってたんなら最初から教えろや。w
後、そんな危険人物の物品を地下に置いておくとかヤバいだろ…。
どっかにやるか、早く引っ越せよ…。
(だからラストであんなことになった…のだろうかw)


そんな細かい難点もあるが、ホラー映画の元祖に恥じない面白い作品でした。
かなり古い作品ではありますが、今観ても色あせない快作です。
オススメ!!!


しかし昨日寝不足だからかやけに眠いな…。
う~ん…

…ん?何だこの音。

…キイイイィィィィィィィィ…