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オリエント急行殺人事件のmazdaのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)
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夜行列車内で起きた密室殺人を名探偵ポアロが謎解きをする『オリエント急行殺人事件』。クリップしていた作品ではあったもののあまりにも有名すぎる結末を知っていたがために、なかなか気がすすまなかった1本。以前テレビで放送された同作者アガサ・クリスティ原作の『そして誰もいなくなった』がとても面白かったのでようやく観賞。

ネタバレを知っていても何故かグイグイ引き込まれ、一緒に謎解きしようと何度も巻き戻しては再生しの観賞法で、ほぼ最後まで楽しむことができた。期待よりもはるかに面白かったし、ポアロの目の付け所もすごい、事情聴取のとこで頭フル回転させて考えながら見るのがとても楽しい。

だからこそ結末の展開からの、犯人への対処法はいかがなものか。どんな理由があれ殺人は殺人。もしここに右京さんがいたのなら、殺されてもいい人間なんていませんよときっぱり言っただろうに。ミステリーのしかけや動機はドラマ的に十分面白かっただけに謎解き終わったらなんでもいいのかよと思っていっきに気持ちが覚めてしまった。映画として十分面白いけど罪をおかした人間が裁かれずに、よかったと胸を撫で下ろす光景は見ていてやっぱりきもちのいいものではないし評価しかねるので無得点とします。。
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